全豪オープン決勝、第1セットを先取した大坂なおみ(AP)
 テニスの全豪オープン第13日が26日、オーストラリア・メルボルンで行われ、女子シングルス決勝で世界ランキング4位で第4シードの大坂なおみ(21=日清食品)は、第8シードのペトラ・クビトバ(28=チェコ)と対戦。7―6、5―7、6―4で勝利し、昨年の全米に続く4大大会優勝を飾った。グランドスラム初優勝からの連覇は史上6人目、ジェニファー・カプリアティ以来18年ぶりの快挙。大会後の28日に発表される世界ランキングでは日本選手初の世界ランク1位となることが確定した。

 クビトバとは初顔合わせ。4大大会でのサウスポーとの対戦は18年ウィンブルドン3回戦のケルバー戦以来だが、前日調整では左利きの17歳のオーストラリア人男性と“仮想クビトバ練習”をするなど万全な状態で臨んだ。

 第1セットは大坂のサーブからスタート。最初のサーブをダブルフォールトとしたが、立て直して第1ゲームをキープした。その後、互いにブレークを許さずにサービスをキープしてタイブレークに突入。ポイント7―2で制し、第1セット7―6で先取した。クビトバは今大会初めてセットを失った。

 第2セット第2ゲームで初めてブレークを許したが、すかさず第3ゲームでブレークバック。第5ゲームをラブゲームでブレークしたが、5―3の第9ゲームから4ゲーム連続で奪われ逆転された。

 迎えた最終セット。第2セットはチャンピオンシップポイントを握ってから逆転されるフラストレーションのたまる展開だったが、大坂は気持ちをしっかりと切り替えた。第3セット第3ゲームで先にブレークに成功。主導権を握ると、その後は崩れずに冷静なプレーで勝利をつかんだ。