アンジャッシュの渡部建(C)日刊ゲンダイ
城下尊之【芸能界ぶっちゃけトーク】
 アンジャッシュ渡部建(47)が“八方塞がり”だ。今や全国の人々に「トイレ不倫」として知れ渡ってしまった。複数の女性と不倫を重ね、その中のひとりとは六本木ヒルズの多目的トイレで関係を持ち、15分ほどでコトを済ませると、会うたびに1万円を手渡していたという。それを何度も繰り返していたというから下品極まりない。1歳の子供を育てている佐々木希(32)に世の同情が集まるのも当然だ。
 メディアでは佐々木との今後や、記者会見の有無、仕事復帰と、いろいろ取り沙汰されているが、どれもダメと言っていいだろう。夫人は週刊誌報道の後、自身のインスタグラムで夫に代わって謝罪し、これから「今後」のことを話し合うとしていた。夫に代わって謝罪するくらいだから、なんとか関係が続いていくのだろうという見方が多い。
 しかし、話し合いはまさにこれから。渡部は週刊誌の取材を受けた時点で妻に浮気を告白し謝ったというが、その時、佐々木は「不倫の時期が結婚前か結婚後か」にこだわっていたとされる。発覚直後はそこがポイントだったかもしれないが、記事を読んでしまえば、「トイレ不倫」など細部が分かり、それまでの夫婦関係が元通りとはならないだろう。僕の見てきた経験では、離婚の可能性は五分五分どころか7割を超えていると思う。
 また、「早くみそぎ会見」をした方がいいとの声もあるが、佐々木との話がつかなければ、そもそも会見はできない。夫人が許してくれたのか、離婚を前提に話し合いを進めているのか、そこは必ず尋ねられるからだ。それどころか、トイレ不倫はケチだからなのか、それとも趣味なのか、とも聞かれるので、恥の上塗りになる。マスコミ陣に対峙すること自体、かなり難しいのではないかと思う。
 さらにテレビ、ラジオを含めレギュラー10本をいち早く出演自粛する格好となったが、各局とも彼をもう起用することができない状況になってしまった。なにしろ、世の中の大半の女性が今回の行動に深い嫌悪感を持ってしまい、スポンサーがそれを強く意識している。渡部は“グルメ王”としてバラエティーに出演していたが、今さら彼にグルメの話をされても鼻白むばかり、女性はとくに耳を傾けてはくれやしない。芸能人仲間から笑いに混ぜ込めた擁護の声が聞こえないのも自業自得だ。
 はっきり言おう。渡部の芸能界復帰は絶望と言っていい。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)