佐野研二郎氏のエンブレムに盗用疑惑が浮上したのは、7月24日の発表からわずか数日後だった。
ベルギーのデザイナーが、自身が手掛けた劇場のロゴと「驚くほど似ている」と交流サイトのフェイスブックに投稿し、同月29日ごろからはメディアで相次いで取り上げられた。
大会組織委は8月5日、佐野氏の記者会見を開いて経緯を説明。佐野氏は「全くの事実無根だ」「ベルギーに行ったこともないし、ロゴを見たこともない」などと疑惑を否定した。だが、その後、サントリービールに提供したトートバッグのデザインに模倣が見つかり、疑念が広がった
8月28日には、審査委員代表を務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏が記者会見し、佐野氏が当初提出した原案が、ベルギーの劇場ロゴと似ていなかったことなどを公表。選考の経緯を説明し、「発想、思想、造形、すべてが違う」と類似性を否定した。
ところが、この原案についても、平成25年に東京・銀座で開かれた書籍・活字デザインの巨匠、ヤン・チヒョルト氏の業績を紹介する展示会のポスターのデザインと「酷似している」との指摘がネット上で浮上。
また、エンブレムを街角に展示する例を示すため、佐野氏が作成した画像に使われた羽田空港などの写真が、インターネット上の個人サイトなどから無断転用された疑いがあることもネットの指摘で発覚し、佐野氏は無断で使ったことを認めた。
ボロボロだね
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