出逢い ~吾輩の読書との出逢い~: 世界の投資家は、日本企業の何を見ているのか?
▼八方塞がりの中国経済
さて、その懸念の中国経済ですが、株価の下落が止まりません。6月には5200ポイントもあった上海総合指数も3000ポイントを割り込むまで下落してしまいました。
中国当局は景気を立て直すため、慌てて金利の引き下げを行ったものの、株価は思うように回復していません。
なぜか? 普通は金利を引き下げると、企業の資金調達コストが減少するため、企業がお金を借りやすくなり、景気はよくなるはずなのですが、中国は例外だからです。
というのも、中国は管理フロート制を採用し、為替を固定しています。人民元を売ったり買ったりして為替レートをコントロールしているのですが、金利の引き下げを行った場合、人民元のレートは下落します。金利が下がると得られる利息が減るので投資家は人民元を手放すからです。
一方、中国当局は金利の引き下げと同時に、人民元が安くなりすぎないように手持ちのドルを売り、人民元を買わねばなりません。
中国当局が人民元を買う。これは中国国内に流通する人民元が少なくなることを意味します。お金が少なくなればそれだけ企業が金融機関からお金を借りにくくなり、先ほど説明した金利の引き下げと逆の「投資の抑制」の効果が発生してしまうのです。
参照
権力争いでしょ
0 件のコメント:
コメントを投稿