NGT48暴行事件をめぐりグループ運営会社「AKS」が犯行グループを相手取って起こした民事訴訟が新潟地裁で進行中だが、この事件について報じたネットニュースについて、被害者の元メンバー・山口真帆(24)がツイッターで《名誉毀損すぎる》などと反論したことが話題になっている。
 これについて、かつて山口と直接仕事をしたことがあるという、NGTスタッフが「週刊文春デジタル」の取材にこう答えた。
「『また起きてしまったか』といった感じです。今までもですが、彼女は大人の考えていることの”斜め上”をやってしまう。あの行動は彼女が単独で動いたことでしょう」

山口真帆(インスタグラムより)
 10月30日付のスポニチが掲載したのは、主犯格とされている男性と山口のツーショット写真。2017年4月に千葉・幕張メッセで開催された写真イベントで撮影されたという2枚の写真の中で、2人は指で数字を示している。数字は事件現場となったマンションの、山口と男性のそれぞれが借りていた自宅の部屋番号だという。「襲撃グループの主犯格とされた男性は約2年前から(山口の)自宅を知っていたことになる」とスポニチは指摘した。
 この報道に対して、山口の反応は早かった。同日午前6時過ぎ、たて続けにツイッターに反論を投稿。山口がNGT事件について触れるのは事務所移籍後、初めてだ。
《スポニチさんが名誉毀損すぎるのでもう関わりたくないけど言わせてもらいます。ファンの方はご存知の通りイベント写真会はリクエストされたポーズをします。それをカメラ目線でやるので相手が何のポーズしているかもほぼ分かりません。AKB新聞やってて写真会の仕組みも分かっているはずなのに酷すぎる》
《独占入手って昨日の裁判資料?横流ししてもらった以外何があるんだろう?襲われたら会社に謝されて、メンバーにはSNSで嫌がらせされて、辞めてからは他のメンバーがやってたことを私のせいにされて。こんな会社ある? 犯人との私的交流は現メンバーが認めてるのに。出してないけどその音声もあります》
 山口の反論には多くのファンが反応し、現在のリツイート数は3万5千件を超え、10万以上の「いいね」が付いている。写真の出所にも関心が集まっている。
「山口が指摘した通り、写真は裁判の証拠資料として提出されているものです。AKSは写真の出所について関与を否定していますが、スポニチといえば『AKB新聞(月刊AKB48グループ新聞)』の販売元で、AKSとスポニチの両者が蜜月関係にあるのは公然たる事実。AKSはくだんの写真よりもさらに強い証拠を準備しており、二の矢、三の矢として提出する予定だと言われています。裁判を通して、事件にはNGTメンバーが関与していなかったこと、ひいては『メンバーが犯人をけしかけて、犯行が行われたというのは、山口の妄言だった』ことを立証するため、AKSの吉成夏子社長は躍起になっています」(同前)
 今回の山口のツイッター投稿に対して、メンバーの保護者は激怒している。
「山口さんの言う通り、あの写真だけでは客観的証拠として、2人のつながりを立証するには弱いとは思います。ただ、それより保護者らが問題視しているのは、山口さんがツイッターに書いていた《メンバーから嫌がらせを受けていた》という部分です。突発的にあのようなことを書かれても、今のNGTメンバーが二次被害を受けるだけです。現在、何も情報発信をする手段のないメンバーの子たちは、泣き寝入りするしかない状況になっています。保護者会では山口さんに対して訴訟を起こそうという話も出ています」(メンバーの保護者)
 ネットでは山口が“誤った報道”に対して果敢に反論したと、賞賛や応援の声が集まっている。だが、業界関係者は冷ややかな眼差しを向けている。
「スポニチはAKSだけではなく、山口の現所属事務所である研音との関係も良好で、記事を出す前には仁義を切り、確認作業をしている。にもかかわらず、《名誉毀損すぎる》とまで書いた山口の行動は事務所、スポニチとしても想定外だったようです。彼女は感情的になると暴走することもあり、スタッフに対して1日に同じ内容のメールを連続して何通も送ることもある。山口の精神面を心配している関係者は多いですよ」(スポーツ紙芸能デスク)
 これまで山口は所属事務所を通じ、犯行グループとの繋がりを否定してきた。10月30日、「週刊文春デジタル」では改めて、NGT暴行事件や今回の山口の発言について所属事務所に質問した。質問事項は主に以下の4点だ。
(1)今回の山口の書き込みを事務所は事前に知っていたのか?
(2)スポニチ記事は「名誉毀損」と書いているが、今後法的手段をとる可能性はあるのか?
(3)山口がツイートに書いている「メンバーと犯人の私的交流を現メンバーが認めた音声」は実在するのか? 事務所はその音声を確認しているのか?
(4)暴行事件について、現在でも山口は「NGTメンバーが犯人に暴行を指示した」と考えているのか?
 だが、期日までに回答は得られなかった。
「週刊文春デジタル」では現在、裁判資料の詳細について報じた記事や、暴行直後の”公園音声”データ、メンバーの保護者への説明会での吉成社長の音声データなど、NGT暴行事件に関する”客観的証拠”と言えるコンテンツを複数公開している。
(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)