10万円再支給求める声、署名も 専門家「対象絞った支援を」
新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令を受け、国民一律に10万円を配った「特別定額給付金」の再支給を求める声がある。
政府は再支給を否定しているが、インターネットでの署名活動には2週間余りで8万人近くが賛同。発起人は「切迫する生活困窮者は増えている」と主張する。一方で経済の専門家は、一律ではなく「困窮者に絞った支援が必要」との見方を示す。全国民に影響するだけに、是非をめぐる話題への関心は高い。(石川有紀)
財源が心配
「再支給があれば本当にありがたい。少しでも家計の足しにしたい」。1月下旬、大阪・ミナミを訪れていた主婦(45)は話した。コロナ禍で大黒柱の夫の収入は減少。「飲食店などへの協力金は当然と思うが、私たちも影響を受けている」と肩を落とした。これに対し、40代の男性会社員は「気持ちは分かるが、納税者として国の財源が心配になる」と複雑な表情を浮かべた。
ネット上では再支給への期待が大きい。署名サイト「Change.org」では13日から署名活動が始まり、賛同者はこれまでに7万8千人を超えた。
「勤務時間や残業の減少による収入減で生活が切迫している人は多い」。発起人で社会福祉士の藤田孝典さん(38)はこう受け止めている。藤田さんらが年末年始に実施した電話相談会では、「前回の給付金で家賃や食費、医療費が助かった」との声を聞いたという。「生活状況に応じ、将来に備え貯蓄する人も、寄付をする人もいる。再支給は国民の安心感につながる」(藤田さん)。集まった署名を根拠に、与野党に再支給を働きかける考えだ。
事務費疑問
ただ国の財政状況を踏まえ、一律給付ではなく対象を絞った支援が現実的との意見も出ている。
家計問題に詳しい日本総合研究所の小方尚子(おがた・なおこ)主任研究員は「『第1波』では、急激な雇用悪化による困窮者の把握は困難だった。しかし結果的に、一律の給付は過剰だった」と話す。
小方さんの試算では、昨年4月時点で急な失業や休業により緊急支援が必要だった人は計約643万人で、就業者全体の1割程度にとどまる。また前回の給付金支給では12・7兆円の事業費に加え、事務費1459億円が発生したと指摘。「1人当たり1150円の手数料をかけて10万円支給した計算になる」と効率を疑問視した。
その上で小方さんは「財政には限りがあり、困窮者に絞った支援とコロナ禍のビジネス継続を支えることが重要だ」と指摘し、従来の失業給付金や雇用調整助成金の期限延長などを挙げた。
42%が貯金
一方、昨年の給付金の使途に関する調査では、多くの人が消費よりも、貯蓄に回した傾向がみられた。
ネット銀行のauじぶん銀行が昨年6月、全国の男女500人に複数回答可で使途を尋ねたところ、最多は貯金の42・7%。食費、日用品が続いた。コロナ禍で給与が「減った」と答えた人はおよそ3人に1人を占め、生活不安や収入減による堅実志向が反映されたといえる。三菱総合研究所が昨年7月に5千人を対象にしたアンケートでも貯蓄が最も多い58・1%に達した。
菅義偉首相は1月26日の衆院予算委員会で、給付金について「再び支給する考えはない」と述べた。麻生太郎財務相も再支給に否定的な考えを示し、困窮世帯に限った給付にも「考えにくい」としている。
政府は2月7日を期限とした緊急事態宣言について、延長する方向で調整している。家計支援をめぐる議論は今後も続きそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令を受け、国民一律に10万円を配った「特別定額給付金」の再支給を求める声がある。
政府は再支給を否定しているが、インターネットでの署名活動には2週間余りで8万人近くが賛同。発起人は「切迫する生活困窮者は増えている」と主張する。一方で経済の専門家は、一律ではなく「困窮者に絞った支援が必要」との見方を示す。全国民に影響するだけに、是非をめぐる話題への関心は高い。(石川有紀)
財源が心配
「再支給があれば本当にありがたい。少しでも家計の足しにしたい」。1月下旬、大阪・ミナミを訪れていた主婦(45)は話した。コロナ禍で大黒柱の夫の収入は減少。「飲食店などへの協力金は当然と思うが、私たちも影響を受けている」と肩を落とした。これに対し、40代の男性会社員は「気持ちは分かるが、納税者として国の財源が心配になる」と複雑な表情を浮かべた。
ネット上では再支給への期待が大きい。署名サイト「Change.org」では13日から署名活動が始まり、賛同者はこれまでに7万8千人を超えた。
「勤務時間や残業の減少による収入減で生活が切迫している人は多い」。発起人で社会福祉士の藤田孝典さん(38)はこう受け止めている。藤田さんらが年末年始に実施した電話相談会では、「前回の給付金で家賃や食費、医療費が助かった」との声を聞いたという。「生活状況に応じ、将来に備え貯蓄する人も、寄付をする人もいる。再支給は国民の安心感につながる」(藤田さん)。集まった署名を根拠に、与野党に再支給を働きかける考えだ。
事務費疑問
ただ国の財政状況を踏まえ、一律給付ではなく対象を絞った支援が現実的との意見も出ている。
家計問題に詳しい日本総合研究所の小方尚子(おがた・なおこ)主任研究員は「『第1波』では、急激な雇用悪化による困窮者の把握は困難だった。しかし結果的に、一律の給付は過剰だった」と話す。
小方さんの試算では、昨年4月時点で急な失業や休業により緊急支援が必要だった人は計約643万人で、就業者全体の1割程度にとどまる。また前回の給付金支給では12・7兆円の事業費に加え、事務費1459億円が発生したと指摘。「1人当たり1150円の手数料をかけて10万円支給した計算になる」と効率を疑問視した。
その上で小方さんは「財政には限りがあり、困窮者に絞った支援とコロナ禍のビジネス継続を支えることが重要だ」と指摘し、従来の失業給付金や雇用調整助成金の期限延長などを挙げた。
42%が貯金
一方、昨年の給付金の使途に関する調査では、多くの人が消費よりも、貯蓄に回した傾向がみられた。
ネット銀行のauじぶん銀行が昨年6月、全国の男女500人に複数回答可で使途を尋ねたところ、最多は貯金の42・7%。食費、日用品が続いた。コロナ禍で給与が「減った」と答えた人はおよそ3人に1人を占め、生活不安や収入減による堅実志向が反映されたといえる。三菱総合研究所が昨年7月に5千人を対象にしたアンケートでも貯蓄が最も多い58・1%に達した。
菅義偉首相は1月26日の衆院予算委員会で、給付金について「再び支給する考えはない」と述べた。麻生太郎財務相も再支給に否定的な考えを示し、困窮世帯に限った給付にも「考えにくい」としている。
政府は2月7日を期限とした緊急事態宣言について、延長する方向で調整している。家計支援をめぐる議論は今後も続きそうだ。
女子アナ日下千帆の「美女は友達」元セクシー女優・小室友里さん、いま何を?
日下アナ(左)と小室さん
40代以上の男性の多くは、今回ご紹介する美女のお名前を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 1990年代に一世を風靡した元セクシー女優の小室友里さんです。
現在は、企業や自治体などで、女性社員の離職率を下げるセクハラ予防の講師やセックスの悩みを解消するカウンセラー「男女コミュニケーション専門家」をされています。
私が小室さんの存在を初めて知ったのは、1990年代中盤にテレビのワイドショーの密着取材を見たときでした。真剣に撮影に臨む小室さんの姿を見て、セクシー女優さんのお仕事は肉体労働で大変なのだな、という感想を持ちました。
数年後のある日、友人から食事に誘われてお店に行くと、驚いたことに、そこに小室さんが同席されていました。そのときは、さすがセクシー女優、透明感のある妖艶な女性という印象を受けました。
そのようないきさつで、10年以上前から存じ上げていたのですが、今回初めて、なぜ小室さんがAVのお仕事を選ばれたのか詳しく伺うことができました。
神奈川県出身の小室さんは、松田聖子に憧れるアイドル志望の女子高生でした。18歳のときに池袋でスカウトされますが、その事務所が芸能とアダルトどちらも扱っており、当時の社長がAV業界創世記のキャスティング王といわれる方でした。
事務所に行ってみると、「うちはアダルトもやっているよ」とはっきり言われたそうです。アイドル志望とはいえ、歌もダンスも芝居もまったく未経験だった小室さんができるのは、写真に写ることだけでした。
「社長から『グラビアをやってみようか。でも、アイドルのように木漏れ日のなかで、かわいい服を着て撮るのは無理だよ。多少の露出はあるよ』と言われ、水着やランジェリーでの撮影となりました。当時、これは下着ではなく、衣装なのだと考えるようにしていました」
『シュガー』など、当時よくお仕事していた雑誌の名前に由来し、“お菓子系アイドル”と呼ばれて人気を博し、20才のときには、セブ島で撮影した初写真集が出版されました。
このあと、映像のお仕事が始まりますが、一人で撮影できる写真集と違い、ほかの人と共演することに不安はなかったのでしょうか?
「カメラの前に立つことに慣れてきた頃でした。AV女優は、選ばれた子しかできないのだよと言われ、自分はどうなのだろうと考えていました」
実はその頃、専門学校を卒業したばかりだった小室さんは、金融機関の事務職に内定していたため、どちらの道に進むべきか迷っていたそうです。
それから3カ月間、社長と協議を続けましたが、最後は「ビジネスとして考えなさい」という一言が決め手となり、セクシー女優、小室友里が誕生しました。
1996年から1999年までの3年間で、43本の作品に出演。当時は、セクシー女優を3年も続けたらモンスタークラスと言われていたそうです。3年間のトータルの出演料として約4000万円の報酬を得たそうですが、これを聞いて、私は意外に思いました。
小室さんの知名度や、セクシー女優になるために割り切らなければならないことの多さを考えると、ゼロが一つ多くてもいいように思います。そして、このお金は、後にお父様の医療費として使われたそうです。
セクシー女優になることをご両親に相談されたのですか?
「小室友里のグラビアが掲載されている雑誌が、部屋で見つかり、ばれてしまいました。その後、両親とも話し合い、『そこまでやるなら何も言わない、ただ、警察のお世話にだけはならないで』と言われ、了承してもらいました」
1999年にセクシー女優を引退してからは、舞台女優や歌手、ライターなどの活動をされています。そして、昨年からはライバーとして、毎日、ライブ配信を続けているそうです。
「元AVというキャリアがあるからこそ、伝えられることがあるのです。メディアからの性情報はすごく歪曲されていて、悩みを持っている方がたくさんいます。業界に関わった人間として、AVの悪影響を正していきたいと考えています」
頼もしい限りです。性の悩みを抱える若い皆さんは、小室さんに相談してみてはいかがでしょうか? プロの目から見た意外な回答が得られるかもしれません。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も
整形公表のセクシー女優・高嶋めいみ「DNAガチャではずれたから課金しただけ」
最近、あっけらかんと整形を告白する有名人が急増中。セクシー女優の高嶋さんもそのひとりだ。「自分で決意して、自分でお金を貯めて努力をした結果」。そう微笑む高嶋さん。整形後のよかったこともつらかったことも洗いざらい語ってもらった――。
メディアに出てくる「整形美女」。顔に大胆にメスを入れることにより「なりたい自分になれた人たち」。「どうしてそこまで……」と思う反面、正直なところ「ちょっとうらやましい」と思ったことはないだろうか?
自伝『メイド喫茶で働いてお金貯めて整形してコスプレイヤーになってホス狂いしてAV女優になった話』(主婦の友社)が話題のAV女優・高嶋めいみさん。整形費用は総額700万円を超えるという彼女に、自身の美容整形について語ってもらった。
◆ ◆ ◆
「もともと自分の顔が嫌いだったとか、ブスでいじめられてたとか、そういう幼少期のトラウマは一切ないんです。上京してから他人と比較される環境に身を置いて、コンプレックスがグングン育っていった感じでしたね。顔に手を加えることに対して、親にゴメンナサイとかもいっさい思いませんでした。DNAガチャではずれたから課金しただけなんで」
最初の整形は、大学進学をきっかけに上京し、メイド喫茶で働いている際に受けた二重埋没法だった。
「メイド喫茶の同僚が、2万円でできたよ~と教えてくれたので、私もすぐ病院に行きました。結局、病院で説明を受けて12万円のやつにしましたが。そのとき、美しさってお金で買えるんだなーって実感しましたね」
学費と家賃は親からの仕送りを受けていたが、そのほかのお金はすべてメイド喫茶やキャバクラでバイトしたお金から捻出していた。
大学卒業後は就職し、趣味のコスプレを続ける傍ら、美容整形について検索する日々を送っていたという。
「可愛い女の子とおんなじくらいかわいくなって、みんなで可愛い写真を撮りたい。でも、ひとりでもブスが交じってたら台無しになるじゃないですか(笑)。それが私でありたくないんです!」
憧れの顔は中国出身のハリウッド女優、アンジェラ・ベイビーや、韓国アイドルのギョルギョンといった浮世離れした「超美人」。「身近に感じる可愛さには興味がない」という。
大規模整形手術を決断
あるとき、ネットで見つけた情報から、ついに大規模な手術を決心する。
「口元にコンプレックスがあったんですね。ネットを見ていたら、口元を画期的に直す手術を考案した韓国のすごい先生が来日していると知って。話を聞くために会いに行って、そのまま手術の予約までしちゃいました(笑)。でも、その時点では、手術料金が全然足りなかったんですけど」
そこで、勤めていた会社を辞め、高級ソープランド店に面接に行き即、採用。約3か月間集中して働き、資金を貯めて韓国へ飛んだ。
受けた手術は、両あごのエラ切りとミニVライン(あご先の骨を切ってあごを細くする手術)、目尻切開、二重埋没、人中(鼻の下)短縮。
「今にしてみればそこまで高くないですかね~。何千万円もかけている人も多いんで、私は安くすんでよかったなって思っています。じっくりやるのはお金も時間も無駄だなと思ってたんで、さっさと終わらせたかったんですよね」
1度に手術を受けるメリットは、全体のバランスを考えたうえで計画ができること。少しずつ行うことが多い日本の美容整形とは違い、なりたい顔に一気に近づくことができるうえ、時間とお金のコストも抑えることができる。
「それに『バレないように少しずつ』って意味ないですよ! バレたくないならむしろやらないほうがいいと思います。手術はトータル8時間以上かかりました。受ける前は怖すぎて、死ぬかも……とかネガティブなことをいろいろ考えていたんですが、全身麻酔をしたら一瞬で終わっていて、あっけなさすぎてびっくり」
3日間の入院の後、約1か月、韓国のゲストハウスに滞在し、通院をしていたが、その間の苦しみは想像を絶するものだった。
「手術中は痛みなどまったくないですが、終わった後は顔はボコボコに殴られたみたいに腫れて息もできないし、口も閉じてるのか開いてるのか……何が何だかわからない状態でした」
口を大きく開けることができないため食事を満足にとれず、常に貧血状態。日本から持ってきたゼリー飲料などで命をつないだ。
帰国後もダウンタイムは約1年間に及んだ。口が大きく開けられないため、以前のソープランドに勤めることもできず、できる仕事を探し、最終的には友人の会社で雑用をして日々の糧を得ていた。そんな文字どおり血のにじむような我慢のかいあって、結果は大成功! その後も鼻の手術や歯列矯正などを行い、理想の美貌を手に入れることができた。
世間の反応に戸惑った整形後
その後は再びソープランドに勤めつつ、憧れの服装やメイク、やりたいけど恥ずかしいからできなかったというバンドやアイドル活動などの夢を次々に叶えていった。
「ほんとに人前に出ることに抵抗がなくなりました。反面、仕事面では男性のあまりの態度の違いに人間不信になりました(笑)」
しかし、世間の反応はいいほうにばかり変わるわけではなかった。
「人生でいちばん頑張ったことが整形だから、隠したくない」
そう思ってツイッター上で整形のビフォーアフターを公開したことから、火の粉をかぶることになる。
「1000人だったフォロワーが一気に2万人くらいまで増えて、ちょっとした恐怖でした」
毎日ネットで知らない人に褒められたり、けなされたりすることは、想像以上のダメージだった。
「勤めているお店をバラされたり、悪口を書かれたり、実家のことまで書かれて……。家から出られなくなり、ベッドの上で1日中、過ごしてました。自殺の方法をネットで検索したりとか。いま思い出しても泣けてくる……。
そんなときに親身になってなぐさめてくれたのが、初めて連れて行ってもらったホストクラブのホストだったんです。色恋というより、精神安定剤みたいなものでした」
人にいろいろ言われたとしても、彼女はまじめに自分の努力で美貌を勝ち取った。そして、その自信があった。
「整形が悪って思ってる人はまだまだ多いんですよね。でも、血反吐吐いて整形費用貯めて頑張ってきたんだから、これ努力じゃなかったらなんなの? って思います。ズルいって言う人もいるけど、天然美人のほうがズルいじゃないですか。それに、私が整形しようがしまいが、そういう人たちの人生には1ミリも関係ないんで!」
「他人は関係ない」という信念は、美容整形にも現れている。男性の目線を気にするような手術……例えば豊胸などは、彼女にとっては必要のないものだという。
「よく男性からは『モテたいから整形したんでしょ』とか言われるんですよ。あと『どうして胸は大きくしないの?』とかって。私は自分が可愛くなりたいから整形したのであって、胸なんか大きくしたら着たい洋服が着られなくなる。お前らのためにやってんじゃない! って思いますね(笑)」
家から一歩も出られなかった時期を乗り越え、AV女優としてもデビューし、自伝を出版するまでに至った彼女。勝ち取った美貌で月に数百万円を稼ぎ、大好きな美容とお洋服、そしてホストクラブにつぎ込むインパクト抜群の生活を続けている。
「もう遊びに行くとかじゃなくて、まともに飲みもしないでお金を置いてくる、って感じになっちゃってますね。(担当のホストの)売り上げを負けさせたくないので」
現在は二重の修正と、顔面への脂肪移植を考えているそうだ。
「30歳になったら、また違う顔を目指したいなって思っています。
整形は……死にたいくらい容姿に悩んでる子にならひとつの解決策としてすすめるかも。誰にでもやりなよ~、とは言いません。でも、女性がきれいになるのに年齢は関係ない! 自分の人生を他人にとやかく言われる筋合いはないから、やりたいことをとにかく諦めないで自由に生きていきましょうよ♪ 私の生き方を見て、どうか安心してください(笑)」
話題の整形美女は、覚悟の人であり、超・努力型の「全力投球でなりたい自分になれた人」だったのだ。
(取材・文/高松孟晋)
大坂なおみが練習動画をクレームで削除…ライバルたちが「自粛警察」に
昨季の全米オープン女王に、またスポンサーが加わった。
女子テニス世界ランキング3位の大坂なおみ(23)が、新たに時計ブランド、アパレルメーカーなどの3社とアンバサダー契約を交わし、今季は両社の商品を着用してコートに立つことになる。長引くコロナ禍により景気低迷が叫ばれる中、女子テニス界の稼ぎ頭は依然として副収入で独り勝ちである。
大坂は昨年、全米で展開された黒人差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター」に賛同。全米オープンでは白人警官による暴行で死亡した黒人被害者の名前が入ったマスクを着けてコートに入場するなど、差別撤廃を訴えて全世界の注目を浴びた。コート外でも時の人になったが、政治的な意味合いの強い大坂の言動は、一部の選手からは疑問視されていた。
米国内の黒人は依然として低所得者層が少なくない。米国内では、年収40億円超といわれるビリオネアの大坂への風当たりが強いのも事実だ。
見当違いの批判にさらされないためにも、今季はテニスに集中した方がよさそうだ。 そんな大坂に対し、他のプレーヤーから厳しい視線が向けられ始めた。錦織圭ら全豪オープンに出場予定選手の多くが現在、メルボルン市内のホテルで隔離生活を送っている。米国から現地入りするチャーター機などに同乗した関係者5人がコロナ検査で陽性反応を示したためだ。ホテルの狭い室内で、素振りやトレーニングなどを余儀なくされる選手を尻目に、大坂はエキシビションマッチが行われるアデレードに滞在しており、コーチと練習している動画を自身のSNSに投稿。その動画を目にしたメルボルンに滞在する複数の選手から「不適切な動画だし、自分たちがコートで打てないのは不平等だ」などの非難が殺到した。「自粛警察」と化した選手からクレームがついたこともあり、大会主催者は動画の削除を命じた。
昨季の全米オープン女王に、またスポンサーが加わった。
女子テニス世界ランキング3位の大坂なおみ(23)が、新たに時計ブランド、アパレルメーカーなどの3社とアンバサダー契約を交わし、今季は両社の商品を着用してコートに立つことになる。長引くコロナ禍により景気低迷が叫ばれる中、女子テニス界の稼ぎ頭は依然として副収入で独り勝ちである。
大坂は昨年、全米で展開された黒人差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター」に賛同。全米オープンでは白人警官による暴行で死亡した黒人被害者の名前が入ったマスクを着けてコートに入場するなど、差別撤廃を訴えて全世界の注目を浴びた。コート外でも時の人になったが、政治的な意味合いの強い大坂の言動は、一部の選手からは疑問視されていた。
米国内の黒人は依然として低所得者層が少なくない。米国内では、年収40億円超といわれるビリオネアの大坂への風当たりが強いのも事実だ。
見当違いの批判にさらされないためにも、今季はテニスに集中した方がよさそうだ。 そんな大坂に対し、他のプレーヤーから厳しい視線が向けられ始めた。錦織圭ら全豪オープンに出場予定選手の多くが現在、メルボルン市内のホテルで隔離生活を送っている。米国から現地入りするチャーター機などに同乗した関係者5人がコロナ検査で陽性反応を示したためだ。ホテルの狭い室内で、素振りやトレーニングなどを余儀なくされる選手を尻目に、大坂はエキシビションマッチが行われるアデレードに滞在しており、コーチと練習している動画を自身のSNSに投稿。その動画を目にしたメルボルンに滞在する複数の選手から「不適切な動画だし、自分たちがコートで打てないのは不平等だ」などの非難が殺到した。「自粛警察」と化した選手からクレームがついたこともあり、大会主催者は動画の削除を命じた。
被害総額3億円以上 不正給付金で高級タワマンに星付き寿司店三昧 「金儲けのカリスマ」の豪遊生活
新型コロナウイルスの影響を受けた、中小事業者に支給される「持続化給付金」。この支援制度を悪用した詐欺の首謀者の男が逮捕送検された。
被害総額は3億円以上。取材でその不正の手口と豪華な生活ぶりが見えてきた。
端正な顔立ちでピースサインをする男。「金儲けのカリスマ」と崇められ、ある事件の首謀者として警察にマークされていた。
その正体は、詐欺の疑いで逮捕送検された、飲食店経営の結城世成容疑者(23)。持続化給付金を悪用し、国にうその申請をして給付金100万円をだまし取った疑いが持たれている。
SNSには豪遊生活がつづられていた
だまし取った金で手にした生活はどんなものだったのか。結城容疑者のSNSには、数々の高級料理店で食事をしている様子が多く投稿されていた。
北京ダックや酢豚、麻婆豆腐など、高級中華料理店で食べた豪華メニューのほか、ミシュラン2つ星の高級寿司店での食事の画像も投稿されていた。
結城容疑者の投稿内容:
超予約困難な店にならないでほしい
住まいも並外れていた。結城容疑者は東京・目黒区の高級住宅街にそびえるタワーマンションの一室を借りていたほか、自ら経営する店がある仙台市にもマンションを持っていたという。
23歳という若さで手に入れた、豪華な暮らし。巨額のお金をだまし取ったその手口はどんなものだったのだろうか?
実行役は300人…不正報酬の8割は結城容疑者に
結城容疑者はすでに逮捕、起訴されている田村龍斗被告に、SNSで犯行の手口を指南。田村被告は犯行グループのリーダーに指示を出して、実行役らに給付金申請の手続きをさせていたとみられる。
実行役には数万円の報酬を与えていて、その数は300人。不正に得た報酬のうち、8割は結城容疑者へ。残りの2割は犯行グループリーダー2人に1割ずつ渡っていたという。
結城容疑者は、給付金を申請する実行役を探す場合、個人事業主として登録のない会社員や専門学校生を狙うよう指南していたという。
警察はこれまでの家宅捜索で、通帳やパソコン、スマートフォンなど100点近くを押収していて事件の全容解明を進めている。
「許せない」飲食店からは怒りの声
こうした給付金の悪用に、客足が遠のき苦しい状況にある飲食業界からは怒りの声が上がっている。
創作和食ダイニング 和神・松田三知店長:
ひどいですね。本当に僕らはこうやって苦しんでるときにそれを悪用して、国民の税金をだまし取るっていうのは本当に許せないですよね
鉄板焼き 鉄仁・森仁英店長:
国民のお金ですからね、はっきり言って。もう本当に怒りしかないですね
(「イット!」1月21日放送)
〝移籍騒動〟に揺れる今最も旬な女優・森七菜 SMAに決めたワケ
今最も旬な若手女優・森七菜(19)が電撃移籍騒動に揺れている。
突然インスタグラムを閉鎖し、所属事務所「ARBRE(アーブル)」のホームページからも削除された森。ファンからは「引退?」「活動休止?」などさまざまな臆測が流れたが、大手事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)」へ移籍する準備に入っていることが判明した。
本紙は移籍の背景について、森を発掘した所属事務所社長の死と、〝ななママ〟と呼ばれる母親の存在を報じたが、森の歌に対する思いも大きかったという。
「もともと歌手願望はなかったんですが、昨年出演した映画『ラストレター』の主題歌『カエルノウタ』で歌手デビュー。女優とは違う表現の魅力を感じて、『できれば歌もやっていきたい』と口にするようになり、移籍のきっかけにもなった。森自身、音楽が大好きな子ですからね」(音楽関係者)
自身が出演するCMで歌ったホフディランのカバー曲「スマイル」も話題となり、昨年7月には配信シングルとしてリリースした。
今月15日に放送されたテレビ朝日系「ミュージックステーション 2時間SP 最強記録ソング特集!」では、「今年さらに活躍しそうなアーティスト部門」で6位に登場。VTR出演し、昨年12月25日に放送された「ウルトラSUPER LIVE」で歌ったときの感想について「すごく楽しかったです」と充実感をにじませた。
「移籍先を探していた森サイドに複数の事務所が獲得に名乗りを上げた。SMAは二階堂ふみ、土屋太鳳ら人気女優のほか、今最も話題の歌手といえるLiSAをはじめ有名アーティストが多数所属している。森にとってピッタリな事務所ということも、SMAに決めた理由でもある」(前同)
歌手デビューした「カエルノウタ」もソニー・ミュージックレーベルズからリリースしており、当初からつながりがあったことも大きいようだ。
カーテンない家を「全裸」でうろつく女性、外から見えてしまっても「のぞき」になる?
関東地方で暮らす70代男性には最近、悩みがあります。隣家の女性が、彼女の家の中を全裸、あるいはパンツ一丁で過ごしているそうなのです。
「別に家の中でどんな格好をしようが良いと思うのですが、困るのは、隣の家には窓にカーテンがないことなんです」と話す男性。自宅の窓と隣家の窓が近いため、カーテンを開けると「嫌でも隣の家の中が見えてしまう」そうです。
必然的に裸でうろつく女性の姿も見えてしまうため、困った男性は隣家のポストに「お互いのプライバシーを守るため、窓にカーテンをつけていただけないでしょうか」という手紙を投函したそうです。
しかし、隣家にカーテンがつけられた気配はありません。男性は「もし今後も、見えてしまった場合には、こちらがのぞきで逮捕されてしまうのでは…」と心配しています。
はたして、男性が罪に問われることはあるのでしょうか。逆に隣家の女性に法的な責任はないのでしょうか。鐘ケ江啓司弁護士に聞きました。
●隣家の女性を「公然わいせつ罪」で立件できるか?――男性が隣の家を窓からのぞいた場合、罪に問われる可能性はありますか?
男性の話の内容からすれば、のぞき見にあたらないでしょう。
「『のぞき見る』とは、物陰や隙間などからこっそり見ることをいう。何の作為もしないのに、 自然に見えてしまったような場合は、 『のぞき見る』には当たらない」(伊藤榮樹・勝丸允啓『軽犯罪法 新装第2版』(立花書房)とされています。迷惑防止条例ではのぞき見を規制しているところもありますが、同様に解釈されるでしょう。
軽犯罪法23条には、「正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者」とあります。
また、この「ひそかに」の要件も問題になります。「『ひそかに』とは、見られないことの利益を有する者に知られないようにすることをいう。」(同書)とされていますが、ご投稿の話では見えることを伝えて注意しています。
現実的には、撮影でもしない限り問題になることはないでしょう。
――カーテンをせず、裸でうろつく隣家の女性が罪に問われる可能性は?
理屈上は、全裸については公然わいせつとされる可能性はあります。公然わいせつは「公然」と「わいせつ」な行為をすることが要件ですが、「屋内であっても、窓や戸をすべて開放し、近隣の人の目に触れるような状態にあれば、公然性を有するといえよう」(藤永幸治編集代表『シリーズ捜査実務全書9 風俗・性犯罪(3版)』(東京法令出版)と解されています。
半裸の場合、身体露出の罪(軽犯罪法)も理屈上はありえます。公衆の目に触れるような場所で公衆にけん悪の情を催させるような仕方でしり、 ももその他身体の一部をみだりに露出することが要件ですが、公衆の目に触れる場所については、「私人の居宅内であっても、容易に通行人の目に触れるような場所は、 これに当たるものといえる」(前掲『軽犯罪法 新装第2版』)。
実際に刑事事件として立件するのは難しい場合が多いと思いますが、もしあまり度重なるようでしたら、一度、警察に相談に行かれてもよいかもしれません。
【取材協力弁護士】
鐘ケ江 啓司(かねがえ・けいじ)弁護士
刑事弁護、中小企業法務(労働問題、知的財産権問題、契約トラブル等)、交通事故、借地借家、相続・遺言、後見、離婚、犯罪被害者支援、等々幅広い事件を取り扱っている。執務のかたわら、条例による盗撮規制の研究をしており、全国47都道府県の警察本部が作成した迷惑行為防止条例の逐条解説を保有している。
事務所名:薬院法律事務所
事務所URL:http://yakuin-lawoffice.com/
「反日商売がヒドすぎる」と、韓国国内でも批判された「慰安婦賠償支払い判決」
故人にも適用される「判決」
韓国のソウル中央地裁は1月8日、日本政府に対し、慰安婦被害者1人あたり1億ウォン(約950万円)の賠償金支払いを命じる判決を言い渡した。日本政府を対象とした慰安婦訴訟は幾度となくあったが、判決が下されたのは今回が初めてである。日韓ビジネスコンサルタントによる考察。故・蠔春姫(ぺ・チュンヒ)氏を含めた12人の元慰安婦は2013年、1億ウォン(950万円)の慰謝料を求める民事調停をソウル中央地裁に申し立てたが、日本政府が訴訟関連書類の送達を拒否したため、16年1月、訴訟を提起した。
そしてソウル中央地裁は今回、元慰安婦が提起した“1人あたり1億ウォン”という要求を完全に受け入れ、訴訟費用も日本政府が負担するよう言い渡した。
その際に地裁は、「想像しがたい苦痛に悩まされ、被告から謝罪もされていない」「慰謝料は、原告が請求した1億ウォン以上だと考える」という“見解”を表明している。
これまでにも、日本政府を対象とした慰安婦訴訟は幾度となくあったが、判決が下されたのは今回が初めてである。
日本政府は、ある国家の裁判所が別の国家を訴訟当事者として裁くことはできないという国際慣例法「国際法上の主権免除の原則」を主張しており、控訴することはない。
1審で下された判決が韓国内で確定するわけだ。
昨年5月7日、自称元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)氏が、慰安婦運動市民団体「正義連(日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯)」の数々の問題を告発してから8カ月。
韓国のメディアや世論では今も、正義連の尹美香(ユン・ミヒャン)元代表のスキャンダルで持ち切りだ。
尹美香元代表が「李容洙氏は元慰安婦ではなかったと発言した」という報道まであったが、一連の事件は、地裁の判断に影響を与えなかったようだ。
またも蔑ろにされた日韓請求権協定
近年、日韓間で問題となっている元慰安婦といわゆる徴用工の問題は、1965年の日韓請求権協定で「解決済み」となっている。
しかし、個人の請求権は消滅していないという言い分が、韓国国内でまかり通る。
2018年10月30日、元朝鮮半島出身労働者、いわゆる徴用工問題で、韓国の最高裁にあたる大法院が新日本製鉄(現日本製鉄)に対し、韓国人4人に1人あたり1億ウォンの損害賠償の支払いを命じた。
今回の慰安婦判決も、これをなぞって元慰安婦1人あたり1億ウォンの支払いを命じた格好となる。
しかし、2018年の徴用工判決と、今回の慰安婦判決で大きく異なるのは、徴用工判決では被告が日本の民間企業だったのに対し、今回の慰安婦判決は日本政府が被告となった点にある。
2018年の徴用工判決に対して、日本政府は“遺憾を表明”してきたが、対象が民間から政府となった今回、“遺憾を表明”するだけではなく、韓国政府に対して制裁を加えるべきだろう。
2020年10月、文在寅大統領が「日本の企業が賠償に応じれば、後に韓国政府が全額を穴埋めする」という提案をしたのと同様、今回も非公式に日本政府に打診してくるかもしれない。
そもそもそのような提案が実現する保証など、どこにもないのだが……。
「行政府が司法に関与することはできない」
今回の判決を受け、筆者は韓国のNAVERニュースのコメント欄を覗いてみた。
以前はこのようなニュースが発表されると、日本を批判するコメントしか見られなかったのだが、韓国における反日という病理を余すところなく描写した書籍『反日種族主義』効果なのか、「尹美香」効果なのか、判決内容を否定的に見ている韓国人が意外と多いことに驚いた。
その一部を紹介したい。
「歴代政府はせめて締めくくりをよくしようと努力していたが、文在寅政権では国家間の約束を全部ひっくり返している。反日商売がヒドすぎる。支持率が下がる度に登場する名物の反日である」
「朴槿恵(パク・クネ)の時に国家間の約束事として慰安婦に関する財団を設立したのに、一方的に破棄したのが文在寅ではなかったのか? 実際、日韓国交正常化の際、日本が個人賠償すると言ったのに対し、韓国政府の希望で、一括で金を貰い、請求権を消滅させたのだ。そして金大中(キム・デジュン)時代に、両国間で今後、慰安婦問題は持ち出さないことにしたはずだ。それなのに、大統領が変わる度に日本への言い分を変え、約束を被り、永遠の謝罪と永遠の賠償を要求すれば、世界は韓国をどう思うか?」
日韓請求権協定に従えば、韓国人は日本に賠償金を請求することはできない。
韓国人が韓国政府に要求する“個人請求権”が消滅しているか否かは韓国内の問題であって、日本とは関係ない。
韓国にも表向きは日本と同様、三権分立の原則がある。
徴用工判決が下された際、文在寅大統領は、三権分立により、行政府が司法に関与することはできないと言い張った。
今回も同じような発言で関与を避けるのか。文在寅大統領の動向が楽しみでもある。
大羽田須代(ひろはだ まよ)/ 日韓ビジネスコンサルタント
週刊新潮WEB取材班編集
2021年1月11日 掲載
好きなものに囲まれて逝った40代オタク男は「孤独死」だったのか
高齢者の問題として話題になることが多かった「孤独死」だが、単身世帯(一人暮らし)が全年代で増えているいま、年齢を問わない問題になりつつある。そして2020年7月には、遺品整理や特殊清掃を行う株式会社ToDo-Companyから「オタクの孤独死が急増」と発表されたのを目にして、落ち着かない気持ちになった一人暮らしの人も少なくないだろう。俳人で著作家の日野百草氏が、好きなものに囲まれてこの世を去ったオタクの死について考えた。
「葉月のやつ、まだブラウン管だったのか、最期まで変わらないな」
限りなく埼玉に近い東京都区部、親御さんの許可をいただき見慣れたアパートの一室に入る。もう20年以上前か、このアパートでネオジオの格闘ゲームに興じたり、古いアニメを見てはああでもない、こうでもないと一晩中語り合ったのは。部屋の中は驚くほど変わっていない。時が戻ったみたいだ。このアパートの住人は、葉月くん(40代、仮名)。彼は『闘神都市』というゲームのヒロイン、瑞原葉月が好きだったので葉月にさせていただく。
「でもこのベガどうするんだろうね、俺はいらないぞ」
大切なものは親御さんがすでに回収したため、残ったものは形見分けでいただけるという。オタクの形見分けなんて、昔々、かがみあきらという天才漫画家が急死した時の逸話を思い出す(真相は知っているがそこは省く)。もちろん業界の先輩から聞いただけの話だが、旧友の形見分けなんて ―― 我々は、もうそんな年齢になったのだ。
「うわ、映るよすごいね、昔の日本製は優秀だ」
さっきから色々やかましい男は元同僚の岸田くん(仮名、40代)、彼もまた、葉月くんとは古くからの知り合いだ。彼はベガが残っていたことに興味津々だ。ベガ(WEGA)はソニーの誇るトリニトロンカラーテレビ、2007年にシリーズ生産終了している平面ブラウン管初期の傑作機である。まして葉月くんのベガはハイビジョン32型である。消費税5%(当時)に諸経費で50万円くらいしただろうか、筆者もコレクションとして欲しいが重さ約70kg、床がフローリングでなく畳だったらめり込んでいたに違いない。ちなみに岸田くんは映像マニア、特撮ドラマ『怪奇大作戦』の「狂鬼人間」における岸田森の発狂シーンが大好きなので岸田とさせていただく。
「なんか、羨ましいよな、ここまで変わらないまま死ぬってのも」
岸田くんの言葉にうなずく。葉月くんはアニメを観ている最中に(親御さんの証言)、急性心筋梗塞で死んだ。自分で救急車を呼んだが救急隊が到着したときには冷たくなっていた。おそらく突然死に近い状態だったのだろう。部屋の中で何日も何週間も遺体のままは避けられたが、あっという間だった。筆者も4年前に急性心筋梗塞で死にかけた。助かるかどうかは年齢関係なく時間と運が左右する。原因となる不調を起こす冠動脈が何番目かにもよる。筆者はAHA分類で3番の閉塞だったが、葉月くんは5番と聞いた。5番の左冠動脈主幹部は心筋血流全体の 80%が通る重大箇所でとくに危険だ。不健康な人や高齢者ばかりではない。サッカーの松田直樹さん(享年34)やバレーボールの谷村孝さん(享年35)など健康で若くとも、心筋梗塞はある日突然やってきて、あっという間に命を奪う。
高齢者の問題として話題になることが多かった「孤独死」だが、単身世帯(一人暮らし)が全年代で増えているいま、年齢を問わない問題になりつつある。そして2020年7月には、遺品整理や特殊清掃を行う株式会社ToDo-Companyから「オタクの孤独死が急増」と発表されたのを目にして、落ち着かない気持ちになった一人暮らしの人も少なくないだろう。俳人で著作家の日野百草氏が、好きなものに囲まれてこの世を去ったオタクの死について考えた。
「葉月のやつ、まだブラウン管だったのか、最期まで変わらないな」
限りなく埼玉に近い東京都区部、親御さんの許可をいただき見慣れたアパートの一室に入る。もう20年以上前か、このアパートでネオジオの格闘ゲームに興じたり、古いアニメを見てはああでもない、こうでもないと一晩中語り合ったのは。部屋の中は驚くほど変わっていない。時が戻ったみたいだ。このアパートの住人は、葉月くん(40代、仮名)。彼は『闘神都市』というゲームのヒロイン、瑞原葉月が好きだったので葉月にさせていただく。
「でもこのベガどうするんだろうね、俺はいらないぞ」
大切なものは親御さんがすでに回収したため、残ったものは形見分けでいただけるという。オタクの形見分けなんて、昔々、かがみあきらという天才漫画家が急死した時の逸話を思い出す(真相は知っているがそこは省く)。もちろん業界の先輩から聞いただけの話だが、旧友の形見分けなんて ―― 我々は、もうそんな年齢になったのだ。
「うわ、映るよすごいね、昔の日本製は優秀だ」
さっきから色々やかましい男は元同僚の岸田くん(仮名、40代)、彼もまた、葉月くんとは古くからの知り合いだ。彼はベガが残っていたことに興味津々だ。ベガ(WEGA)はソニーの誇るトリニトロンカラーテレビ、2007年にシリーズ生産終了している平面ブラウン管初期の傑作機である。まして葉月くんのベガはハイビジョン32型である。消費税5%(当時)に諸経費で50万円くらいしただろうか、筆者もコレクションとして欲しいが重さ約70kg、床がフローリングでなく畳だったらめり込んでいたに違いない。ちなみに岸田くんは映像マニア、特撮ドラマ『怪奇大作戦』の「狂鬼人間」における岸田森の発狂シーンが大好きなので岸田とさせていただく。
「なんか、羨ましいよな、ここまで変わらないまま死ぬってのも」
岸田くんの言葉にうなずく。葉月くんはアニメを観ている最中に(親御さんの証言)、急性心筋梗塞で死んだ。自分で救急車を呼んだが救急隊が到着したときには冷たくなっていた。おそらく突然死に近い状態だったのだろう。部屋の中で何日も何週間も遺体のままは避けられたが、あっという間だった。筆者も4年前に急性心筋梗塞で死にかけた。助かるかどうかは年齢関係なく時間と運が左右する。原因となる不調を起こす冠動脈が何番目かにもよる。筆者はAHA分類で3番の閉塞だったが、葉月くんは5番と聞いた。5番の左冠動脈主幹部は心筋血流全体の 80%が通る重大箇所でとくに危険だ。不健康な人や高齢者ばかりではない。サッカーの松田直樹さん(享年34)やバレーボールの谷村孝さん(享年35)など健康で若くとも、心筋梗塞はある日突然やってきて、あっという間に命を奪う。
壁一面にアニメや特撮のレーザーディスクの棚
「これもいらないなあ、眺めてるとこう、壮観だけどね」
葉月くんのアパートは2Kだが振り分けではなくつながって奥に部屋があるタイプだ。奥の部屋は壁一面がレーザーディスク(LD)の棚。ほとんどがアニメと特撮で、見慣れた懐かしいロゴがずらり並んでいる。20年以上前、葉月くんの自慢のコレクションだった。
「この『うる星やつら』とか33万円だもんな、『銀河英雄伝説』も全部揃えたらとんでもない金額だ」
いまだに当時のダンボール箱に入れられたままの『うる星やつら』LD-BOX、そして荘厳で百科事典のような装いの『銀河英雄伝説』LD-BOX全5巻(外伝含む)。『うる星やつら』のほうは高校時代にバイトして買ったと言っていたが羨ましかった。『銀河英雄伝説』のボックスはもう箱の一部がひしゃげている。レーザーディスクの大円盤は結構な重量なので、さすがに20年の年月は厳しかったか。
「タキの『ボトムズ』のボックスなんて中古で10万円以上してたもんな、アキバのゼットで一番いいとこにあった」
1990年代の秋葉原は一時期、アニメの中古レーザーディスクの取引の場でもあった。リバティー、ゼット、ディスクユニオン ―― 中古ショップは盛況で、岸田くんの言う「タキの『ボトムズ』」とは1983年に放送された『装甲騎兵ボトムズ』というテレビアニメをタキ・コーポレーション(以下、タキ)という映像会社が全話LD-BOX化したものである。
「でもいまやヤフオクで二束三文だもんな、若い子はレーザーディスク知らんし」
1980年代後半から1990年代半ばにかけて普及していたレーザーディスクは、次世代の映像記録媒体として期待されていた直径30センチの光ディスク。録画時間は最大2時間で、映画ソフトが劇場公開時の画角で見られる、それまで一般向けに発売されたVHSビデオなどに比べて微細な部分まで記録・再生できるとマニアやコレクターから人気が高かった。ドラマやアニメ作品を複数枚のディスクに収録し、ボックスのセットで販売する商品が多数、登場するようになったのもレーザーディスクからだ。直径12センチのDVDが普及するのは、それよりあとになる。
タキの『ボトムズ』LD-BOX、最盛期には13万円から16万円くらいの値がついていた。この会社は1990年代、サンライズ系アニメのレーザーディスク化で大儲けして、2000年代に夫婦で戦うロボットアニメの製作に参入したが円盤(DVD)が売れず、苦し紛れにファンから本来の姿とは異なる微妙な出来上がりのため「泥人形」と呼ばれ、もっと酷くて元の姿に似せようとしているのか疑うレベルという意味で「邪神」と呼ばれるようなフィギュアを製作販売したあげく、2010年に潰れた。
「葉月、何の仕事してたんだろう」
そうか、岸田くんには話してなかった。葉月くんと最後に会ったのは7年前。当時、筆者はソーシャルゲームの製作や電子コミックの編集で羽振りがよかった。会社を辞めることができたのもそのおかげ、どこにも名前なんか出ないが儲かる仕事というのが業界には存在する。そんなある日、岸田くんが10年ぶりに電話をくれた。仕事を紹介してくれとのことで新宿で再会した。しかし彼はアドビのソフトどころかエクセルもできない。ワープロ打ち出しの紙入稿で時が止まってしまっていた。手持ちの作家も古く、いまどうしているかわからないような1990年代で消えた漫画家ばかりであった。ソシャゲもやったことがないどころかガラケーであった。「トラフィック」(原稿運び)でもいいと言われたが、もうソシャゲのイラストも電子コミックもごく一部の大御所を除けばデジタルである。この業界は残酷だ。少しでも乗り遅れると居場所がなくなる。結局、昔話と近況報告だけで別れた。
「その時は深夜の牛丼屋でバイトしてるって言ってた。牛丼屋かは知らないけど、いまもそんな感じだったんじゃないかな、家賃は払えてたわけで」
筆者の言葉に、さすがの岸田くんも黙ってしまった。あの時、筆者に何ができたのだろうか ―― 葉月くんとは仕事の話はお終いにしてオタク話に終始した。葉月くんも落ち込む様子なく、パソコンゲームはフロッピーをガシガシ入れて読み込む音も楽しむものだ、パソコン通信のダイヤルアップ接続音が好き、レーザーディスクの巨大なターンテーブルに極彩色の大きな円盤を乗せるカタルシス、そして先のハイビジョンブラウン管テレビの話になり、「液晶はだめだね、やっぱりブラウン管が一番」とファミコンにはブラウン管だと力説していた。楽しかったが、少し怖くなった。あの怖さはなんだろう。1990年代、20世紀のままの葉月くんがそこにいた。
「でも牛丼屋、気が楽って言ってたけどな、深夜のワンオペだから一人でやってられるって」
なんとなくいたたまれずに発した筆者の言葉、岸田くんは「葉月らしいや」とだけ答えた。
「これもいらないなあ、眺めてるとこう、壮観だけどね」
葉月くんのアパートは2Kだが振り分けではなくつながって奥に部屋があるタイプだ。奥の部屋は壁一面がレーザーディスク(LD)の棚。ほとんどがアニメと特撮で、見慣れた懐かしいロゴがずらり並んでいる。20年以上前、葉月くんの自慢のコレクションだった。
「この『うる星やつら』とか33万円だもんな、『銀河英雄伝説』も全部揃えたらとんでもない金額だ」
いまだに当時のダンボール箱に入れられたままの『うる星やつら』LD-BOX、そして荘厳で百科事典のような装いの『銀河英雄伝説』LD-BOX全5巻(外伝含む)。『うる星やつら』のほうは高校時代にバイトして買ったと言っていたが羨ましかった。『銀河英雄伝説』のボックスはもう箱の一部がひしゃげている。レーザーディスクの大円盤は結構な重量なので、さすがに20年の年月は厳しかったか。
「タキの『ボトムズ』のボックスなんて中古で10万円以上してたもんな、アキバのゼットで一番いいとこにあった」
1990年代の秋葉原は一時期、アニメの中古レーザーディスクの取引の場でもあった。リバティー、ゼット、ディスクユニオン ―― 中古ショップは盛況で、岸田くんの言う「タキの『ボトムズ』」とは1983年に放送された『装甲騎兵ボトムズ』というテレビアニメをタキ・コーポレーション(以下、タキ)という映像会社が全話LD-BOX化したものである。
「でもいまやヤフオクで二束三文だもんな、若い子はレーザーディスク知らんし」
1980年代後半から1990年代半ばにかけて普及していたレーザーディスクは、次世代の映像記録媒体として期待されていた直径30センチの光ディスク。録画時間は最大2時間で、映画ソフトが劇場公開時の画角で見られる、それまで一般向けに発売されたVHSビデオなどに比べて微細な部分まで記録・再生できるとマニアやコレクターから人気が高かった。ドラマやアニメ作品を複数枚のディスクに収録し、ボックスのセットで販売する商品が多数、登場するようになったのもレーザーディスクからだ。直径12センチのDVDが普及するのは、それよりあとになる。
タキの『ボトムズ』LD-BOX、最盛期には13万円から16万円くらいの値がついていた。この会社は1990年代、サンライズ系アニメのレーザーディスク化で大儲けして、2000年代に夫婦で戦うロボットアニメの製作に参入したが円盤(DVD)が売れず、苦し紛れにファンから本来の姿とは異なる微妙な出来上がりのため「泥人形」と呼ばれ、もっと酷くて元の姿に似せようとしているのか疑うレベルという意味で「邪神」と呼ばれるようなフィギュアを製作販売したあげく、2010年に潰れた。
「葉月、何の仕事してたんだろう」
そうか、岸田くんには話してなかった。葉月くんと最後に会ったのは7年前。当時、筆者はソーシャルゲームの製作や電子コミックの編集で羽振りがよかった。会社を辞めることができたのもそのおかげ、どこにも名前なんか出ないが儲かる仕事というのが業界には存在する。そんなある日、岸田くんが10年ぶりに電話をくれた。仕事を紹介してくれとのことで新宿で再会した。しかし彼はアドビのソフトどころかエクセルもできない。ワープロ打ち出しの紙入稿で時が止まってしまっていた。手持ちの作家も古く、いまどうしているかわからないような1990年代で消えた漫画家ばかりであった。ソシャゲもやったことがないどころかガラケーであった。「トラフィック」(原稿運び)でもいいと言われたが、もうソシャゲのイラストも電子コミックもごく一部の大御所を除けばデジタルである。この業界は残酷だ。少しでも乗り遅れると居場所がなくなる。結局、昔話と近況報告だけで別れた。
「その時は深夜の牛丼屋でバイトしてるって言ってた。牛丼屋かは知らないけど、いまもそんな感じだったんじゃないかな、家賃は払えてたわけで」
筆者の言葉に、さすがの岸田くんも黙ってしまった。あの時、筆者に何ができたのだろうか ―― 葉月くんとは仕事の話はお終いにしてオタク話に終始した。葉月くんも落ち込む様子なく、パソコンゲームはフロッピーをガシガシ入れて読み込む音も楽しむものだ、パソコン通信のダイヤルアップ接続音が好き、レーザーディスクの巨大なターンテーブルに極彩色の大きな円盤を乗せるカタルシス、そして先のハイビジョンブラウン管テレビの話になり、「液晶はだめだね、やっぱりブラウン管が一番」とファミコンにはブラウン管だと力説していた。楽しかったが、少し怖くなった。あの怖さはなんだろう。1990年代、20世紀のままの葉月くんがそこにいた。
「でも牛丼屋、気が楽って言ってたけどな、深夜のワンオペだから一人でやってられるって」
なんとなくいたたまれずに発した筆者の言葉、岸田くんは「葉月らしいや」とだけ答えた。
プレミア価格がつくレーザーディスクは腐食していた
膨大なオタク知識が葉月くんの武器だったが、インターネット、とくに検索エンジンの台頭により、彼のような物知りというだけでは業界に残れなくなっていた。1990年代まではどの編集部や制作会社にも、博識なオタクが一人はいて、古いアニメのキャラクターの名前や作品の放送年、ゲームの発売日から各パソコンゲームのディスク枚数まで即答だった。懐かしアニメ系企画の校正で1980年代テレビアニメのキャラクター名表記について「サイコーユ鬼が正しい!」と曲げなかった彼は合っていたし、声優「本多知恵子」(本田、千恵子、智恵子)など校正泣かせの表記ブレにも厳しかった。いまは検索すればポンと出る。そのレベルの知識に限れば、紙の資料山積み、その場の人間の知識頼みの時代はとうに終わった。「インターネットやばいね、俺の居場所ないね」と再会したとき葉月くんもこぼしていた。
「もったいないな、『狂鬼人間』だめかも、変なノイズがのってる」
岸田くんが手にしていたのは『怪奇大作戦』という特撮ドラマのレーザーディスクだ。ボックスではなく「怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル」と題された単品売り(4話収録)だが、この中に「狂鬼人間」という、今では手に入らない作品が含まれているため当時は高額で取り引きされた。4800円のレーザーディスクが6万円から8万円くらいだっただろうか。「2度と、手に入らないかも知れない」の帯文はまさしくそのとおりで、2020年に至ってもDVDに「狂鬼人間」は収録されていない。葉月くんの自慢のコレクションだった。
彼は本作のLD-BOXも手に入れている。回収寸前に売ってしまった店舗があったため一部が世の中に出回った。筆者の先輩ライターも手に入れて大喜び、回収の情報にもプレミアがつくとガッツポーズだった。岸田くんは本作の大ファンだし欲しかったのだろう。実際、他のレーザーディスク化されたアニメと違い「狂鬼人間」収録ソフトだけはいまもプレミア価格がついている。しかしレーザーディスクは腐っていた。永遠に腐食しないから半永久的に保存できるとされたレーザーディスクだったが、実際は腐食するし接着剤のよくないものも多い(レーザーディスクは2枚の円盤を張り合わせている)ので永遠ではない。みんな当時は永遠だと信じていたが、永遠ではなかった。永遠なんかなかった。
「でも葉月のコレクションだもんな、思い出にとっとくか」
どうやらLD1枚ならと岸田くんが形見分けの品を決めたようだ。筆者も探さねばと大きく不揃いな箱が並ぶ棚に目を移す。こっちはパソコンゲームのコレクションだ。
「フロッピーはもっと腐ってるだろ」
岸田くんの言葉はもっともでフロッピーディスクは磁気むき出しなのでカビに弱いし劣化も早い。それでも「まあ、思い出だから」と返して『ギャル・ウォーズ きゃぴきゃぴるん』という地球上で何人知っているであろうゲームソフトを手にする。岸田くんが笑う。
「いや違う、これは俺が貸したんだ」
さらに笑う岸田くん。20年以上の時を経て、ようやく筆者の手元に『ギャル・ウォーズ きゃぴきゃぴるん』が戻ってきた。発売は1988年、高校時代に買った筆者のコレクションを、葉月くんが「それ隠れた名作だからやらせて」と借りたまま返さなかった、つまり「借りパク」されたゲームだ。もう1990年代でPC9801シリーズが主流だったが、葉月くんはPC98DOという互換パソコンを持っていたのでPC8801mkIISR版の本作もプレイできた。腐りの早い5インチフロッピー、読み込めるとは思わないが。
「葉月、結構借りたもん返さなかったよな、俺の貸したやつもあるかな」
借りパクの話なのに岸田くんの声色は優しい。物を返して欲しいわけじゃない、葉月くんに貸したときの思い出を返して欲しいだけだろう、だって探す岸田くんはちょっとうれしそうだ。他にも筆者は貸しているので見つけてはピックアップする。借りパクされたCDを見つけた。これも思い出とともに返してもらおう。
「お、発動篇」
なんとなく、返してもらったCDを葉月くんのコンポでかけると岸田くんはイントロダクションに即反応した。『映画 伝説巨人イデオン 発動篇 劇場版オリジナル・サウンドトラック』という劇場アニメの音楽アルバムである。すぎやまこういち先生の手掛けた名盤だと思う。葉月くんは「小津(安二郎)、黒澤(明)、富野(由悠季)」と勝手な日本三大監督を脳内で決めて、このアニメを生み出した富野由悠季監督を崇拝していた。それにしてもこのコンポ、ソニーのキューブリックだが20年以上前の製品なのに音飛びもなくたいしたものだ。修理に出したのかもしれないが、それでも岸田くんの先の言葉ではないが、日本製は優秀だ。いや、優秀だった。
「カンタータ・オルビス」
筆者が最後のトラックまで進めると、葉月くんがこっちを見ないままクイズ回答者のように曲名を即答した。神と人間の再生を奏で、歌い上げる、本当に名曲だと思う。運命の女神よと合唱する『カルミナ・ブラーナ』じゃないかという野暮はともかく、これは作詞も富野監督である。葉月くんは常々この曲に「神」としか言わなかった。筆者がラックスマンのアンプとタンノイのスピーカー、トーレンスのターンテーブルというシステムを組んだときもわざわざ家に来てこれをかけろと言った。筆者はその時CDではなくレコードでかけた。1990年代にあえてレコードだったが、葉月くんは「わかってるなー」と満足そうだった。筆者も彼が喜ぶだろうとかけた、のではなくそもそも葉月くんがCDを返してくれないからレコードだったのだ。こういう思い出も返してもらった。
「なんだか落ち着くな、3人いるみたいだ」
岸田くんの言う通り、とても落ち着いてしまうし、こうして軽口すら叩いてしまう。ここで人が死んだはずなのに。好きな人が死んだ場所というのは怖くないものだ。
膨大なオタク知識が葉月くんの武器だったが、インターネット、とくに検索エンジンの台頭により、彼のような物知りというだけでは業界に残れなくなっていた。1990年代まではどの編集部や制作会社にも、博識なオタクが一人はいて、古いアニメのキャラクターの名前や作品の放送年、ゲームの発売日から各パソコンゲームのディスク枚数まで即答だった。懐かしアニメ系企画の校正で1980年代テレビアニメのキャラクター名表記について「サイコーユ鬼が正しい!」と曲げなかった彼は合っていたし、声優「本多知恵子」(本田、千恵子、智恵子)など校正泣かせの表記ブレにも厳しかった。いまは検索すればポンと出る。そのレベルの知識に限れば、紙の資料山積み、その場の人間の知識頼みの時代はとうに終わった。「インターネットやばいね、俺の居場所ないね」と再会したとき葉月くんもこぼしていた。
「もったいないな、『狂鬼人間』だめかも、変なノイズがのってる」
岸田くんが手にしていたのは『怪奇大作戦』という特撮ドラマのレーザーディスクだ。ボックスではなく「怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル」と題された単品売り(4話収録)だが、この中に「狂鬼人間」という、今では手に入らない作品が含まれているため当時は高額で取り引きされた。4800円のレーザーディスクが6万円から8万円くらいだっただろうか。「2度と、手に入らないかも知れない」の帯文はまさしくそのとおりで、2020年に至ってもDVDに「狂鬼人間」は収録されていない。葉月くんの自慢のコレクションだった。
彼は本作のLD-BOXも手に入れている。回収寸前に売ってしまった店舗があったため一部が世の中に出回った。筆者の先輩ライターも手に入れて大喜び、回収の情報にもプレミアがつくとガッツポーズだった。岸田くんは本作の大ファンだし欲しかったのだろう。実際、他のレーザーディスク化されたアニメと違い「狂鬼人間」収録ソフトだけはいまもプレミア価格がついている。しかしレーザーディスクは腐っていた。永遠に腐食しないから半永久的に保存できるとされたレーザーディスクだったが、実際は腐食するし接着剤のよくないものも多い(レーザーディスクは2枚の円盤を張り合わせている)ので永遠ではない。みんな当時は永遠だと信じていたが、永遠ではなかった。永遠なんかなかった。
「でも葉月のコレクションだもんな、思い出にとっとくか」
どうやらLD1枚ならと岸田くんが形見分けの品を決めたようだ。筆者も探さねばと大きく不揃いな箱が並ぶ棚に目を移す。こっちはパソコンゲームのコレクションだ。
「フロッピーはもっと腐ってるだろ」
岸田くんの言葉はもっともでフロッピーディスクは磁気むき出しなのでカビに弱いし劣化も早い。それでも「まあ、思い出だから」と返して『ギャル・ウォーズ きゃぴきゃぴるん』という地球上で何人知っているであろうゲームソフトを手にする。岸田くんが笑う。
「いや違う、これは俺が貸したんだ」
さらに笑う岸田くん。20年以上の時を経て、ようやく筆者の手元に『ギャル・ウォーズ きゃぴきゃぴるん』が戻ってきた。発売は1988年、高校時代に買った筆者のコレクションを、葉月くんが「それ隠れた名作だからやらせて」と借りたまま返さなかった、つまり「借りパク」されたゲームだ。もう1990年代でPC9801シリーズが主流だったが、葉月くんはPC98DOという互換パソコンを持っていたのでPC8801mkIISR版の本作もプレイできた。腐りの早い5インチフロッピー、読み込めるとは思わないが。
「葉月、結構借りたもん返さなかったよな、俺の貸したやつもあるかな」
借りパクの話なのに岸田くんの声色は優しい。物を返して欲しいわけじゃない、葉月くんに貸したときの思い出を返して欲しいだけだろう、だって探す岸田くんはちょっとうれしそうだ。他にも筆者は貸しているので見つけてはピックアップする。借りパクされたCDを見つけた。これも思い出とともに返してもらおう。
「お、発動篇」
なんとなく、返してもらったCDを葉月くんのコンポでかけると岸田くんはイントロダクションに即反応した。『映画 伝説巨人イデオン 発動篇 劇場版オリジナル・サウンドトラック』という劇場アニメの音楽アルバムである。すぎやまこういち先生の手掛けた名盤だと思う。葉月くんは「小津(安二郎)、黒澤(明)、富野(由悠季)」と勝手な日本三大監督を脳内で決めて、このアニメを生み出した富野由悠季監督を崇拝していた。それにしてもこのコンポ、ソニーのキューブリックだが20年以上前の製品なのに音飛びもなくたいしたものだ。修理に出したのかもしれないが、それでも岸田くんの先の言葉ではないが、日本製は優秀だ。いや、優秀だった。
「カンタータ・オルビス」
筆者が最後のトラックまで進めると、葉月くんがこっちを見ないままクイズ回答者のように曲名を即答した。神と人間の再生を奏で、歌い上げる、本当に名曲だと思う。運命の女神よと合唱する『カルミナ・ブラーナ』じゃないかという野暮はともかく、これは作詞も富野監督である。葉月くんは常々この曲に「神」としか言わなかった。筆者がラックスマンのアンプとタンノイのスピーカー、トーレンスのターンテーブルというシステムを組んだときもわざわざ家に来てこれをかけろと言った。筆者はその時CDではなくレコードでかけた。1990年代にあえてレコードだったが、葉月くんは「わかってるなー」と満足そうだった。筆者も彼が喜ぶだろうとかけた、のではなくそもそも葉月くんがCDを返してくれないからレコードだったのだ。こういう思い出も返してもらった。
「なんだか落ち着くな、3人いるみたいだ」
岸田くんの言う通り、とても落ち着いてしまうし、こうして軽口すら叩いてしまう。ここで人が死んだはずなのに。好きな人が死んだ場所というのは怖くないものだ。
好きなものに囲まれた幸せな「孤独死」
葉月くんのような死を「孤独死」というのだそうだ。筆者は常々おかしいと思う。好きなものに囲まれて、好きな生き方をして、誰にも迷惑をかけずに生きてきたひとりの人間の死を、誰が「孤独死」と決められるというのか。葉月くんのレーザーディスクのコレクションは未開封のものが多い。コレクターは本当に大事なコレクションは開封して観る用とコレクション用の未開封とで買うものだ。当時観たから手元に置きたいだけ、というのもある。これもおかしな孤独死男性のネガティブな情報とされるのだろうか。
好きなものに囲まれて死ぬなんて最高の幸せだ。結婚もしてないなんてとか、子どももいない人生なんてとか、普通の父親となって幸せを云々なんて葉月くんのような古参オタクには余計なお世話である。葉月くんが長生きできなかったことは残念だが、この20世紀オタクの秘密基地のような城を枕に「討ち死に」した彼の死は羨ましく思う。ましてや彼はそれを徹底できた。SNSもやらず、ソシャゲもやらず、煩わしいインターネット文化もガン無視して20世紀のオタクのまま死んだ。
この件はコロナ禍の本格化する以前、2020年2月の話である。親御さんからはぜひ書いて欲しいと言われていたが、コロナ禍の取材や社会的な問題に取り組む中で延び延びとなってしまった。個人的に消化するのが難しいという部分もあったが、このコロナ禍、孤独死問題に関する一部記事に対しての違和感から再び筆をとった。
緊急事態宣言が発令された4月以降、自粛の中で孤独死について多くの記事が配信された。一般的な幸福論からすれば不幸な死なのかもしれない。しかし幸福とは相対的なものではなく絶対的なものだ。葉月くんの人生は幸せだった。好きなものだけに囲まれて死んだ。健康に気をつけても心疾患は突然やってくる。もちろん事故など突然の死の可能性はきりがないが、いずれにせよ絶対的な幸福の中で死ぬなら本望だと思う。誰に孤独だ無縁だと決めつけられる謂れもない。コロナ禍は2021年も長引くだろう。独身の一人暮らしにとってさらに厳しい時代となったことは確かだ。友人や恋人がいるなら幸いだが、そうでない独身者も多いだろう。だからこそ絶対的な幸福としての大好き、が必要だ。葉月くんにはそんな大好きがいっぱいあった。
死ぬ瞬間までオタクの城で大好きなアニメを観てたなんて最高じゃないか、なあ葉月。
【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。寄草『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社)、著書『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)他。
葉月くんのような死を「孤独死」というのだそうだ。筆者は常々おかしいと思う。好きなものに囲まれて、好きな生き方をして、誰にも迷惑をかけずに生きてきたひとりの人間の死を、誰が「孤独死」と決められるというのか。葉月くんのレーザーディスクのコレクションは未開封のものが多い。コレクターは本当に大事なコレクションは開封して観る用とコレクション用の未開封とで買うものだ。当時観たから手元に置きたいだけ、というのもある。これもおかしな孤独死男性のネガティブな情報とされるのだろうか。
好きなものに囲まれて死ぬなんて最高の幸せだ。結婚もしてないなんてとか、子どももいない人生なんてとか、普通の父親となって幸せを云々なんて葉月くんのような古参オタクには余計なお世話である。葉月くんが長生きできなかったことは残念だが、この20世紀オタクの秘密基地のような城を枕に「討ち死に」した彼の死は羨ましく思う。ましてや彼はそれを徹底できた。SNSもやらず、ソシャゲもやらず、煩わしいインターネット文化もガン無視して20世紀のオタクのまま死んだ。
この件はコロナ禍の本格化する以前、2020年2月の話である。親御さんからはぜひ書いて欲しいと言われていたが、コロナ禍の取材や社会的な問題に取り組む中で延び延びとなってしまった。個人的に消化するのが難しいという部分もあったが、このコロナ禍、孤独死問題に関する一部記事に対しての違和感から再び筆をとった。
緊急事態宣言が発令された4月以降、自粛の中で孤独死について多くの記事が配信された。一般的な幸福論からすれば不幸な死なのかもしれない。しかし幸福とは相対的なものではなく絶対的なものだ。葉月くんの人生は幸せだった。好きなものだけに囲まれて死んだ。健康に気をつけても心疾患は突然やってくる。もちろん事故など突然の死の可能性はきりがないが、いずれにせよ絶対的な幸福の中で死ぬなら本望だと思う。誰に孤独だ無縁だと決めつけられる謂れもない。コロナ禍は2021年も長引くだろう。独身の一人暮らしにとってさらに厳しい時代となったことは確かだ。友人や恋人がいるなら幸いだが、そうでない独身者も多いだろう。だからこそ絶対的な幸福としての大好き、が必要だ。葉月くんにはそんな大好きがいっぱいあった。
死ぬ瞬間までオタクの城で大好きなアニメを観てたなんて最高じゃないか、なあ葉月。
【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。寄草『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社)、著書『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館)他。
17歳で祖父の会社を継いだ元JK社長、ホストに2億円貢ぎ、ホームレス生活に転落...からの一発逆転玉の輿!:じっくり聞いタロウ|テレ東プラス
売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。1月7日(木)の放送では元JK社長の木村觥美さんが、経営者からホームレスに転落した激動の人生を大暴露!
木村觥美さんは17歳の若さで祖父の会社を引き継いで社長に。祖父はタクシー会社を経営していたがタクシー強盗殺人に遭い死去。怨恨などの可能性もあったため「会社を一旦潰れたように見せて、株だけ私が引き継ぎました」と木村さん。
もともと経営に興味のあった彼女は祖父から受け継いだタクシー会社の傍ら、いくつか事業を立ち上げて女子高生ながら経営者デビューを。その裏で祖父を失った悲しみを癒やそうと出会い系サイトを巡っていたところ、人生を狂わせる人物と出会ってしまう。
出会い系でホストを出会った木村さんは、術中にハマり金を搾取される生活が始まる。最初のデートで、1時間くらい遅刻してきたホストに「30万円入った財布を落とした」と言われた木村さんは、手持ちの3万円を渡し、その後30万円振り込んだ。
従業員から給料を前借りされることもあったため、「大人の男の人にお金を貸すことに慣れていた」という彼女にMC陣はあ然。
彼女が年上ホストに言われるがまま貢いだ総額は、「同棲した時のも含めると2億円くらい」と想像を絶する金額。毎月固定で100~200万円渡しており、誕生日やクリスマスには家を買ったりしたそう。
躊躇なくお金を渡してしまう背景には、木村さんならではの事情が。「1ヵ月に300~400万円くらい稼いでいたので、周りにそれくらい稼ぐ女子高生がいなかった」と同世代とは話が合わず、大金を稼ぐホストと金銭感覚があったのだという。
21歳の時にそのホストと結婚し2人の子どもに恵まれたが、経営に失敗し、「金の切れ目が縁の切れ目」とばかりに離婚。シングルマザーとなった。
経営者人生に疲れ切っていた彼女は展開していた事業をすべて廃業。子どもを実家に預け、自身はホームレス生活を選択し、日雇い労働で得た稼ぎをすべて子どもに捧げたという。
木村さんは、どん底生活から一発逆転の出会いを果たす。日雇い労働の人材派遣会社の会長と結婚したのだ。
経営に不満を持っていた彼女は、社長に話をしたものの取り合ってもらえず、インターネットで会長の名前を検索して直接ブログでメッセージを送った。派遣会社・木村善彦会長から、生意気だと呼び出されるが、そこで見初められ2年にわたる交際の末に結婚。ちなみに夫の年商は何と500億円! 逆転、玉の輿に乗ったのだった。この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!
売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。1月7日(木)の放送では元JK社長の木村觥美さんが、経営者からホームレスに転落した激動の人生を大暴露!
木村觥美さんは17歳の若さで祖父の会社を引き継いで社長に。祖父はタクシー会社を経営していたがタクシー強盗殺人に遭い死去。怨恨などの可能性もあったため「会社を一旦潰れたように見せて、株だけ私が引き継ぎました」と木村さん。
もともと経営に興味のあった彼女は祖父から受け継いだタクシー会社の傍ら、いくつか事業を立ち上げて女子高生ながら経営者デビューを。その裏で祖父を失った悲しみを癒やそうと出会い系サイトを巡っていたところ、人生を狂わせる人物と出会ってしまう。
出会い系でホストを出会った木村さんは、術中にハマり金を搾取される生活が始まる。最初のデートで、1時間くらい遅刻してきたホストに「30万円入った財布を落とした」と言われた木村さんは、手持ちの3万円を渡し、その後30万円振り込んだ。
従業員から給料を前借りされることもあったため、「大人の男の人にお金を貸すことに慣れていた」という彼女にMC陣はあ然。
彼女が年上ホストに言われるがまま貢いだ総額は、「同棲した時のも含めると2億円くらい」と想像を絶する金額。毎月固定で100~200万円渡しており、誕生日やクリスマスには家を買ったりしたそう。
躊躇なくお金を渡してしまう背景には、木村さんならではの事情が。「1ヵ月に300~400万円くらい稼いでいたので、周りにそれくらい稼ぐ女子高生がいなかった」と同世代とは話が合わず、大金を稼ぐホストと金銭感覚があったのだという。
21歳の時にそのホストと結婚し2人の子どもに恵まれたが、経営に失敗し、「金の切れ目が縁の切れ目」とばかりに離婚。シングルマザーとなった。
経営者人生に疲れ切っていた彼女は展開していた事業をすべて廃業。子どもを実家に預け、自身はホームレス生活を選択し、日雇い労働で得た稼ぎをすべて子どもに捧げたという。
木村さんは、どん底生活から一発逆転の出会いを果たす。日雇い労働の人材派遣会社の会長と結婚したのだ。
経営に不満を持っていた彼女は、社長に話をしたものの取り合ってもらえず、インターネットで会長の名前を検索して直接ブログでメッセージを送った。派遣会社・木村善彦会長から、生意気だと呼び出されるが、そこで見初められ2年にわたる交際の末に結婚。ちなみに夫の年商は何と500億円! 逆転、玉の輿に乗ったのだった。この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!
新聞記者からセクシー女優に転身! 辞めた今だから出せるリアル給料明細を大公開:じっくり聞いタロウ|テレ東プラス
売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。1月7日(木)の放送では、元セクシー女優の澁谷果歩が、当時の給料明細を大公開!
2014年に専属女優としてデビューした澁谷果歩は青山学院大学卒、某スポーツ新聞社に就職した異色の経歴を持つセクシー女優。2年前に当番組に出演し、プロ野球担当記者時代の奔放な夜の生活について暴露した。
デビューのきっかけは、「ネタ探しにちょっと面白いアルバイトをやりたい」と応募したアダルトグッズモニターのバイト募集。面接に行ったところ、セクシー女優をやってみたいかと口説かれ、その日のうちにヌードで宣材写真を撮ることに。
「(セクシー女優として)営業に行ったらどれくらいの値段がつくのか、どのメーカーからオファーが来るのか知りたくなって。これはこれで裏側の取材になるし」と、ジャーナリズム魂からセクシー女優デビューに至ったという。
その後、AVの仕事にマンネリを感じ、2018年9月に引退。引退後に現役当時はタブーだったギャラを暴露する本を出版した。
スポーツ新聞社の記者時代の年収は420万円だったそうだが、セクシー女優時代のMAX年収はおよそ3000万円!
給与明細も公開! メーカーXが55万円、メーカーYが40万円、アイドル活動費が2000円、週刊誌インタビュー(撮影ナシ)が5000円、メーカーZの販促イベントで2万円という内訳だった。
販促イベントは1日に2店舗回った値段だそうだが、週替わり女性MCのほのかは「イベントってもっともらえると思ってた」と。ほのかはイベントで数十万円のギャラをもらっているそうだが、澁谷によると「セクシー女優のイベントで高いのはパチンコとかギャンブル関係で15万円以上とか。100万円以上とかは聞いたことないですね」とのこと。
引退後もAVの2次使用(過去の映像の再利用など)料として1年に30万円くらい入ってくるそうだが、「お小遣いって考えたらうれしいけど、ボーナスって考えたら少ない。そのために映像を残しておくのかっていうのが個人の裁量になってくるのかな」と心境を。現在は、海外のオタク向けに英語でインスタに投稿したり、外国のアニメイベントに参加したりしている彼女。その甲斐もあってか"英語のできる日本人オタク代表"として、クランチロールという世界最大のアニメ配信会社から今年のアニメを決めるアニメアワードの審査員に抜擢されたそう。この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!
前田敦子、勝地涼とは「別れたくない」? 事務所と“喧嘩別れ”の舞台裏
「事務所からコメントは出させないって言われちゃって~」
周囲にそう愚痴るのは元AKB48の前田敦子(29)。
すわ、離婚か! と思いきや……。
AKB48では初代センターだった
両親べったりの前田に勝地は……
前田は2018年に俳優・勝地涼(34)と交際4カ月でスピード結婚し、19年3月に男児に恵まれている。
「出産を機に、夫婦は前田の両親が住むマンションの別の部屋に引っ越しました。これは勝地が提案したことで、女優の仕事を続ける前田が育児のサポートを受けやすいだろうという気遣いからでした」(勝地の知人)
母親が大好きな前田はこれを喜んで受け入れたが、
「両親べったりの前田に、勝地は次第に孤立を深めていったのです。結婚してから勝地は好きな飲み会も控えるようになったのですが、それでも育児でストレスを抱える前田にとっては不満だったようです」(同前)
家族の生活を仕切り直すべく、今年3月に前田の実家から車で10分ほどのタワーマンションに引っ越した夫婦。ところが「女性セブン」(7月9日号)に、勝地がドラマの撮影現場から、家族が住むタワマンではなく、別のマンションに帰る様子が報じられたのだ。
「それでも前田は『別れたくない』と言っているそうです。勝地も最近出演したバラエティ番組で息子の話をしていた。夫婦関係修復の兆しがあるのかもしれません」(芸能プロ関係者)
夫は手放したくない一方、実は前田はもう一つの“パートナー”との別れを決断していた。
「辞めさせてやれよ」秋元康の鶴の一声
「所属事務所の太田プロダクションを辞めることにしたんです。以前から前田は『自分で好きなように、芸能以外の仕事もやりたい』と言っていましたが、事務所としては大事に育ててきたので認められなかった。ところが前田はAKB総合プロデューサーの秋元康さんに直接掛け合い、秋元さんの『辞めさせてやれよ』の鶴の一声で事態が急展開しました」(前田の知人)
前田の出身のAKBと太田プロの関係は深い。
「AKBがまだ売れる前から、太田プロの女性幹部が秋元さんの右腕として、売り出しに尽力してきました。元々メンバーは全員office48という会社に所属していたのですが、売れてくると同時に大手プロに分配されるような形で所属を変更。貢献していた太田プロには07年から前田と大島優子の人気ツートップが移籍しました」(スポーツ紙記者)
前田のやり方に女性幹部は……
前田は元々、扱いづらいタイプではあったという。
「気持ちの浮き沈みが激しく、取材対応も愛想の良い大島とは対照的でした。1日に何本も観るほどの映画好きで、ドラマよりも映画通が好む監督のマイナーな映画に出たがる。勝地との結婚もできちゃった婚ですし、事務所としてはフォローしてきたのに、という思いはあるでしょう」(同前)
前述の女性幹部もカンカンだという。
「太田プロもさすがに秋元さんの意向には逆らえない。前田のやり方に怒った女性幹部は、『退所の発表で、あんたのコメントなんか出させない』と告げたそうです。しかし結局、秋元さんのフォローもあり、12月22日、太田プロは独立を発表。前田もコメントを出して“円満独立”を強調したのです」(前出・前田の知人)
今後は1人で、仕事の“ヘビーローテーション”ができるか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年12月31日・2021年1月7日号)
半導体不足が自動車業界に波及、ホンダと日産が国内で減産
[東京 8日 ロイター] - 半導体不足でホンダや日産自動車といった自動車メーカーに、減産の動きが出てきた。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が普及し、パソコン需要が拡大、さらに第5世代(5G)通信網向けスマートフォンや基地局の整備が進み、自動車向けの半導体が不足してきていることが背景にある。
ホンダの広報担当者は「部品調達に影響が出始めており、生産振替や台数調整などで影響のミニマム化に取り組んでいる」と説明、車種ごとの調整台数の見通しは「精査中」としている。日本経済新聞は、不足しているのは車両制御システムなどに用いる半導体で、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で手がける小型車「フィット」を中心に1月に4000台程度を減産すると報じた。
日産自動車は半導体不足の影響で、追浜工場(神奈川県横須賀市)で生産する小型車「ノート」を減産する。台数などは明らかにしていない。日経新聞は、1月は5000台規模で減らす方向と報じている。
トヨタ自動車は影響を「精査中」としている。
自動車業界では、昨年10月に旭化成の宮崎県の半導体工場で火災が発生したことによる供給影響も懸念されている。こちらについてホンダは「2月分まで確保しており、それ以降の分は代替調達などを含め精査している状況」としている。
世界的な半導体不足を受け、自動車業界では独フォルクスワーゲン(VW)が中国や欧米での生産調整に動くなど影響が出始めていた。半導体メーカーが、コロナ禍で一時的に生産が影響を受けた自動車向けから家電向けなどへと、生産をシフトした影響だとフォルクスワーゲンはみている。
(平田紀之 編集:田中志保)
有吉弘行、女性の“生理の悩み”についての発言に反響
タレント・有吉弘行が、1月4日に放送されたバラエティ番組「真夜中の保健室 第5弾」(日本テレビ系)に出演。女性の“生理の悩み”についての発言が反響を呼んでいる。
女性芸能人が“人には言えないカラダの悩み”を相談する番組の第5弾が放送され、今回は“生理の悩み”について取り上げられた。
「生理のたびに体重が4キロ増える」という悩みに対して、タレント・指原莉乃は「めっちゃ食べちゃいます。ヤバいぐらいに食べちゃいます。その時に一番美味しいものが油系のものでフライドチキンとかカップ麺とかがすごく美味しくて」と語る。
一方、タレント・池田美優は「私は生理前はめっちゃ食欲あるんですけど、生理中はお腹がパンパンな感じがしてあまり入らない。いろんなパターンがあるんだなあ」とコメント。
すると有吉は「1人の話聞いて、わかったつもりになるともうダメなんだね、人それぞれ千差万別ということだね」と納得した。
有吉の発言に、視聴者からは「有吉さん、すごく難しい立ち位置だったけれどすごくよかった」「有吉さんの言葉、さすがだなあ」「生理特集、めっちゃ良かった」「リアルな話。ゴールデンとかでもやって欲しい」といった声が上がっている。滝沢秀明がSnow Manにマジギレ、メンバーのコロナ感染理由が“女性関係”だった
《自分たちなりの最高のパフォーマンスで、たくさんの人にエールを届けたい》
初出場する予定だった昨年末のNHK『紅白歌合戦』に向け、そう意気込みを語っていたジャニーズの人気グループ・Snow Man。2020年1月、同じジャニーズの“ライバル”グループSixTONESと“合作シングル発売”という異例のデビューを果たした9人組だ。
「デビューした年に『紅白』出場するグループは、ジャニーズでも少ない。それだけ売り出しに力を入れているということです」(スポーツ紙記者)
だが、その『紅白』出場が幻に……。12月21日、メンバーのひとり、宮舘涼太の新型コロナ感染が発覚したためだ。
「ほかの8人も“濃厚接触者”と認定されて出場辞退せざるをえなくなって。やっとつかんだ晴れ舞台だったのに」(同・スポーツ紙記者)
ジャニーズJr.時代から実力も人気もあった彼らが、なかなかデビューさせてもらえず、冷や飯を食わされ続けてきたのは有名な話。
「そんなSnow Manの才能を見抜いたのが滝沢秀明さん。事務所の副社長になるとすぐ猛プッシュしたんです」(レコード会社関係者)
タッキーの肝いりでデビューした後もドタバタ続きで、
「3月に予定されていたお披露目コンサートが消滅。悪いことは重なるもので、リーダーの岩本照さんに“未成年飲酒報道”が出て、早々にリーダーが活動自粛するハメに」(前出・スポーツ紙記者)
《自分たちなりの最高のパフォーマンスで、たくさんの人にエールを届けたい》
初出場する予定だった昨年末のNHK『紅白歌合戦』に向け、そう意気込みを語っていたジャニーズの人気グループ・Snow Man。2020年1月、同じジャニーズの“ライバル”グループSixTONESと“合作シングル発売”という異例のデビューを果たした9人組だ。
「デビューした年に『紅白』出場するグループは、ジャニーズでも少ない。それだけ売り出しに力を入れているということです」(スポーツ紙記者)
だが、その『紅白』出場が幻に……。12月21日、メンバーのひとり、宮舘涼太の新型コロナ感染が発覚したためだ。
「ほかの8人も“濃厚接触者”と認定されて出場辞退せざるをえなくなって。やっとつかんだ晴れ舞台だったのに」(同・スポーツ紙記者)
ジャニーズJr.時代から実力も人気もあった彼らが、なかなかデビューさせてもらえず、冷や飯を食わされ続けてきたのは有名な話。
「そんなSnow Manの才能を見抜いたのが滝沢秀明さん。事務所の副社長になるとすぐ猛プッシュしたんです」(レコード会社関係者)
タッキーの肝いりでデビューした後もドタバタ続きで、
「3月に予定されていたお披露目コンサートが消滅。悪いことは重なるもので、リーダーの岩本照さんに“未成年飲酒報道”が出て、早々にリーダーが活動自粛するハメに」(前出・スポーツ紙記者)
タッキーが激怒したワケ
自業自得な不祥事もあるとはいえ、度重なる逆風には同情の声があがっていたのだが、その裏側では、この“『紅白』辞退”がグループに亀裂が入る事態にまで発展していた。コロナに罹患した宮舘に“最大の理解者”滝沢副社長が「激怒している」というのだ。たしかに宮舘がグループ内にコロナを持ち込んでしまった格好だが、それで彼を責めるのは酷な気が─。
「違うんです。滝沢副社長が怒ってるのは感染の“原因”。宮舘さん、12月に入ってから知り合いの女の子と酒を飲みに行って、どうやら“もらっちゃった”みたいで……」(前出・レコード会社関係者)
12月以降、感染拡大に歯止めがかからず、外出や会食の自粛が呼びかけられていた。その最中である。
「それを知った滝沢副社長が“自覚がなさすぎる”“もう活動させない”って、すごい剣幕で宮舘さんを叱り飛ばした。目をかけていたぶん“裏切られた”という気持ちなのかな。彼は“クビになる”って、いろんな人に泣きついているみたい。ほかのメンバーも“こんなことを続けていたらSixTONESに負ける”と動揺しています」(同・レコード会社関係者)
この“緊急事態宣言”乗り切れるか─。
自業自得な不祥事もあるとはいえ、度重なる逆風には同情の声があがっていたのだが、その裏側では、この“『紅白』辞退”がグループに亀裂が入る事態にまで発展していた。コロナに罹患した宮舘に“最大の理解者”滝沢副社長が「激怒している」というのだ。たしかに宮舘がグループ内にコロナを持ち込んでしまった格好だが、それで彼を責めるのは酷な気が─。
「違うんです。滝沢副社長が怒ってるのは感染の“原因”。宮舘さん、12月に入ってから知り合いの女の子と酒を飲みに行って、どうやら“もらっちゃった”みたいで……」(前出・レコード会社関係者)
12月以降、感染拡大に歯止めがかからず、外出や会食の自粛が呼びかけられていた。その最中である。
「それを知った滝沢副社長が“自覚がなさすぎる”“もう活動させない”って、すごい剣幕で宮舘さんを叱り飛ばした。目をかけていたぶん“裏切られた”という気持ちなのかな。彼は“クビになる”って、いろんな人に泣きついているみたい。ほかのメンバーも“こんなことを続けていたらSixTONESに負ける”と動揺しています」(同・レコード会社関係者)
この“緊急事態宣言”乗り切れるか─。
菅首相、首都圏に緊急事態再宣言へ=「強いメッセージ必要」週内決定
菅義偉首相は4日午前、首相官邸で年頭の記者会見に臨み、東京都と埼玉、千葉、神奈川3県を対象に、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の再発令を検討すると表明した。
首都圏でのコロナ感染の深刻化を踏まえた措置で、「より強いメッセージが必要だと考えた」と語った。週内にも政府対策本部を開いて正式決定し、発令する。
首相は「まずは感染対策、水際対策、医療体制(の確保)、ワクチンの早期接種の4点で強力な対策を講じる」と強調。その上で「緊急事態宣言の検討に入る。飲食の感染リスクの軽減を実効的なものにするため、内容を早急に詰める」と説明した。
宣言に基づく感染対策については、飲食店への休業要請を念頭に「限定的、集中的に行うことが効果的だ」と指摘し、前回より対象を絞る考えを示した。宣言発令は1都3県の知事が2日に政府に検討を要請していた。
政府は感染拡大防止の一環として観光支援事業「Go To トラベル」を年末年始、全国で一時停止した。11日に停止期限が切れるが、首相は会見で「緊急事態宣言となれば再開はなかなか難しい」との認識を示した。都道府県知事らの権限を強化するための特別措置法改正案を18日召集の通常国会に提出する考えも改めて示した。
首相は2月下旬までにワクチン接種を開始できるよう準備を進めていると明らかにし、「私も率先してワクチンを接種する」と語った。医療体制に関しては「必要ならば自衛隊の医療チーム投入もちゅうちょしない」と述べた。
また、水際対策に関し、中国や韓国などと合意した2国間のビジネス往来を認める枠組みについて「相手国の国内で(コロナの)変異種が発見された際には即時停止する」と表明。夏の東京五輪・パラリンピックは「実現するとの決意で準備を進める」と訴えた。
政府は昨年4月7日、東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令し、その後全国に拡大。段階的に解除し、5月25日に全面解除した。
ラサール石井が緊急事態宣言に反対の三浦瑠麗氏を〝酷評〟「意味不明。中身がない」
タレントのラサール石井(65)が3日、ツイッターを更新。新型コロナウイルス感染症拡大における緊急事態宣言の是非を巡り、国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)を批判した。
三浦氏は2日、「新型コロナが『有事』ならばやるべき医療体制の組み直しをやらず、平時と有事のあいだのグレーゾーンの質を判断してそれに対応する能力もなく、偽りの解としての竹槍精神的な自粛要請に飛びつく政治を目の前に、日本人が後世振り返るべき参照地点としての現在、緊急事態宣言発出に反対しておきます」(原文ママ)とツイート。
ラサールはこれに対し「お姉さん言葉を弄ぶのはもうよしにしな。意味不明。中身が全くない」のコメントをつけてリツイートした。
さらに「毎度のこういう言い回し、令和3年を期におやめください。『理解できないのはそっちのせい』みたいなマウントは昭和のおっさんみたいだ」と酷評した。
アメリカではタブーでも、ここは日本 実家での質問攻めに未来の夫は…「あなたの文化、とりあえずまねる」
社員の3割が外国籍というTwitter Japan。ダイバーシティー(多様性)の勉強会では、国際結婚した社員たちが「異文化」とのつきあい方を語っていました。登壇者の一人、アメリカ出身のガエゴス・ロニーさんは、妻になる日本人女性の実家へ最初にあいさつに行ったとき、冷や汗をかきました。異国で暮らす立場から日本の「ダイバーシティー」について思いを聞きました。(withnews、松川希実)
多様なルーツで育った
アメリカ出身のガエゴス・ロニーさん(34)は、最近、マンションを買いました。来日前に、日系人の叔父から、「ロニーのことだから、日本で彼女つくって、結婚して、帰ってこないんじゃない?」とからかわれたときは、「いや、2年ぐらいで帰ってくるよ(笑)」と返事をしたのに、「まさか、本当になっちゃうとは」。日本に暮らして10年以上になりました。アメリカ出身で、カリフォルニア州のアジア系移民が多い地域で育ちました。母は中華系4世、父はメキシコ系。「自分には日本の血は入っていないけど、叔母は夫が日系アメリカ人。祖母は、韓国と日本人のハーフと再婚して、家族には日本との接点がありました」
そんなルーツの影響からか、ロニーさんはアジアに興味がありました。大学時代は東アジア(中国、韓国、日本)について勉強し、言語は日本語を専攻しました。
日本はおもしろい
「勉強してきた中で一番面白かったのが日本だった」とロニーさん。歴史や伝統文化だけではなく、「日本のヒップポップがおもしろい」と言います。
アメリカでブレイクダンスをしてきたロニーさんが見る日本のヒップホップは「外の文化を吸収して、自分らしく変えて、さらに発信する」魅力に溢れていたと言います。
在学中は日本に2週間ホームステイ。その後、韓国で留学やインターンシップを経験します。出身地も経歴も、性格も色々な人が混ざる環境で、それまでの「人をすぐに判断する性格」を見直したと言います。
「この人は合わないだろうな」と思っていた人と、話を重ねると仲良くなれたこと。自分とは違う文化に接したときに、それを勉強して、まねをすると、相手が喜んでくれたこと。
「異文化」での生活が、自分を変えてくれたことを実感し、ロニーさんは卒業後も海外で、さらに新しい文化を経験したいと思いました。
彼女の実家にあいさつ
卒業後、群馬県で2年英会話の先生をし、その後、東京で人事関係の仕事をしました。「妻」となる女性と出会ったのは、六本木のクラブでした。
「外国人で、六本木で、クラブだから、すごくナンパなイメージですよね? 『記事に書かない方がいいですか?』って? いや、逆に書いていいですよ。クラブでもいい出会いができるって、これで分かってくれる人が増えるといいので」
ロニーさんはそう言って、笑いました。
その日は、クリスマスが終わった直後でした。ロニーさんの目に留まった、初めてクラブに来たと言う日本人女性は、ナンパ狙いの子たちとはどこか違う雰囲気がありました。「しっかりした子。そんなところにひかれました」
それが朋奈(ともな)さん(32)との出会いでした。
交際を始めて、2カ月後、朋奈さんはロニーさんを実家に連れて行きました。朋奈さんにとって、初めて親に紹介する彼氏だったそうです。
母は歓迎して、ご飯をごちそうしてくれました。「でもお父さんは、めちゃくちゃ質問してきました」
父からの質問は止まりませんでした。
結婚式は仏教式かキリスト教式か? 国籍は日本にするのか? いずれアメリカに帰るのか? 子供がハーフだといじめられるかもしれないけどどう思う?
信頼関係を築くため
面食らったロニーさんでしたが、一つ一つの質問に答えていきました。「娘が初めて連れてきた彼氏。父親として心配するのは当然だと思う。ましてや僕は、こんな見た目ですし。もし、彼氏が日本人だったとしても、きっと質問責めにされていたと思う。質問内容は変わったかもしれないですけどね」
多様なルーツや宗教の人が暮らすアメリカでは、差別につながることも考え、それらについて聞くことはタブーとされています。そんな国から来たロニーさんにとっては、キツい質問もあったかもしれません。でも、ロニーさんは「日本は、まだほとんどが日本人。知りたいだけだと思うんです。僕は彼女が真剣に好きだったから、お父さんとの関係を築くのが大切でした。彼女のお父さんだからこそ、悪気もって聞いているのではないと信用していました」と話します。
一つ一つ答えるロニーさんの真摯な態度が朋奈さんの両親にも伝わり、その後も信頼関係を築くことができたと言います。
「お父さんは教育に熱心で、どんどん勉強したい人。今も洋楽や、アメリカの映画など、いろいろなことを僕に聞いてくれます」
付き合って約5年後の、2018年1月に、ロニーさんと朋奈さんは結婚しました。
とりあえずまねしてみる
ガエゴスさん夫婦が大切にしていることは、お互いが違う環境で育ったことを尊重しながら、「『あなたの文化でしょ』じゃなくて、とりあえずまねしてみる」こと。例えば、ロニーさんが初めて朋奈さんの家に招かれる前のことでした。一緒にご飯を食べているときに、朋奈さんがロニーさんに「米粒を集めて、まとめるようにして食べてみて」と言いました。ロニーさんは最初、「何それ?」と気にしませんでしたが、実際に朋奈さんの両親と会ったときにそのように食べてみたら、「マナーがある人だと思われました」と振り返ります。
反対に、朋奈さんをアメリカに連れて行ったとき、ロニーさんは「英語は話せなくても良いから、ジェスチャーでもいいし、笑顔だけでもいい。何かでコミュニケーションとった方がいいよ」と言いました。朋奈さんはアドバイスの通り積極的に家族とコミュニケーションとって、大好評だったと言います。
「文化や考え方、その価値を判断しないようにしています」
ダイバーシティーとは
10年日本に住んできたロニーさんは、ダイバーシティーのコツについてこう考えています。「日本には日本の文化や、考え方、伝統を、大事にしてほしい。日本らしさを変えないでほしいです。ただ、ほかに『違う文化や考え方がある』というのを意識するだけで、多様性は生まれるんだと思います」スマホ契約者が標的に! NHK受信料は「値下げ」ではなく「払わない」という選択肢を検討せよ
NHKの受信料を巡る議論が白熱してきた。武田良太・総務相がコロナ禍の家計負担軽減のため、受信料の早期値下げを求めると、NHK経営委員会の森下俊三委員長(関西情報センター会長)も12月22日の委員会終了後、「(早期値下げについて)私もその通りだと思っている。NHKとして何ができるのか、(前田晃伸・会長ら)執行部でしっかりと検討してほしい」と述べた。さらには、「そもそも受信料を払う必要はあるのか」という疑問の声もあがっている。NHKだけを受信しない装置「iranehk(イラネッチケー)」の開発者である筑波大学システム情報系准教授の掛谷英紀氏はこう語る。
「受信料を下げるか下げないかではなく、さらに踏み込んで『受信料は払わない』という選択肢が用意されるべきだと考えます。見たい人は払い、見たくない人は払わない。そういう選択肢が生まれれば、『この値段だったら見ない』という人も当然出てくるので、結果的にNHKは値下げせざるを得なくなると思います」
掛谷氏は、今のままではNHK受信料を巡る議論が望ましくない方向に進んでいくことを懸念しているという。受信料を徴収する法的根拠について、NHKはホームページで「放送法第64条第1項において、『協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。』と定められています」と記している。
「つまり、テレビを持たない人は受信料を支払う必要がありません。インターネットの発達により、家にテレビを置かない人が増えて、NHKは将来的には大幅な減収になるはずです。だからこそ今後、NHKがインターネット配信する番組をスマホやパソコンで見られる人には受信料を払わせる、という議論が浮上してくるはずだ」(掛谷氏)
事実、総務省では、2020年4月にNHKのネット同時配信サービス(NHKプラス)が始まったことを受け、全世帯・事業所から受信料を徴収する仕組みの導入も検討されたが、サービスが始まったばかりであることなどから、有識者会議での議論を経て11月に見送る方向で検討することとした。逆に言えば、今後サービスが拡大すれば、全世帯からの徴収が再び検討される可能性はあるだろう。
掛谷氏はそうした仕組みについて、「大きな矛盾をはらんでいる」とし、導入に否定的だ。
「NHKの受信料は主に番組制作費や人件費に充てられていますが、その他にも今までは電波塔の建設や衛星放送のための衛星打ち上げ、地デジ導入の際に放送設備をアナログからデジタルに切り替えるなど、インフラ整備の投資にも充てられていました。
しかし、通信のインフラ整備にNHKは寄与していない。通信インフラを作った通信業者に乗っかって、『ネットでもNHKが見られるから受信料を払え』というのは放送法の建て付けから考えると完全におかしい。コンテンツを見る量に応じて払う“ペイパービュー”の仕組みなら理解できるが、インターネット通信に接続できるのだから全員に払ってもらうという議論には強い違和感を覚えます」
NHKを巡っては、そもそも民放と競合するようなバラエティ番組がこんなに必要なのか、あるいは不偏不党・公正中立という建前が崩れているのではないか、といった放送内容に関する批判も高まっている。問題の根幹は、多くの国民が「こんなNHKに受信料は払いたくない」と感じていることだろう。NHKは、どうやって国民から受信料を搾り取るかに知恵を搾る前に、「みなさまのNHK」を標榜する公共放送としての社会的責任を見つめ直すべきではないのか。
相次ぐ「ぼったくり」水回り修理、「マグネット型」も要注意…年始に困ったらどうすれば?
「許すな!不当高額請求@兵庫」では、これまで悪質な水道工事業者の手口を紹介してきた。
読売新聞の兵庫県の各総支局には、多くのメールや手紙が届いている。なかには「年始はどこに修理を頼めばいいのか」といった質問もあり、神戸市管工事業協同組合の高井豊司副理事長に対処法などを聞いた。(高木文一)
――組合に「高額請求」についての苦情や問い合わせはあるか
インターネットやマグネット型の広告を見て、修理を依頼した人からの苦情が相次いでいる。組合に入っていない業者とのトラブルで、「トイレの便器を外したまま帰ったので何とかしてほしい」など、本当に専門業者なのか疑うものもあった。
――もし依頼した業者から法外な請求をされた場合は
思いきって支払いを拒否してほしい。
――年始に水道トラブルが起きたときはどうしたらよいか
「年始でも対応は変わらない。神戸市が開設する水道修繕受付センター(水まわりトラブルの総合窓口、0120・976・194)は24時間365日対応している。
――他の自治体は
自治体の水道局や建設局が対応している。年末年始でも職員が待機しているところもあるので、最寄りの指定工事店を聞いてほしい。
――自分でできる応急処置は
水は使えなくなるが、止水栓を閉めると漏水は防げる。止水栓がどこにあるかを確かめておき、トラブルに備えてほしい。
――焦らないためには
家族が集まる年末年始にトラブルが起これば、普段よりも「早く修理したい」と焦る人もいるだろう。落ち着いて対処できるように、日頃から、どこに電話をしなければならないのか調べ、顔なじみの修理業者をつくってほしい。
「マグネット型」も注意 ネット不慣れ高齢者に多く
多数のトラブルを引き起こしている神戸市の水道会社は、インターネットの「リスティング広告」以外に、郵便ポストなどに入れられる「マグネット型広告」も活用していた。
昨年1月、水漏れになった神戸市垂水区の男性(74)は、冷蔵庫に貼っていた「24時間365日対応」「兵庫県の水道工事店」などと記載されたマグネット広告を見て、同社に修理を依頼。最終的に90万円を請求された。
マグネットは、郵便ポストに入れられていたといい、「何かあるかも」と、捨てずに置いていた。
県立消費生活総合センターによると、マグネット型広告に関するトラブルは、ネット環境に慣れていない高齢者に多いという。担当者は「いずれも大手業者が使う宣伝方法だが、問題の会社は巧みに利用した可能性がある。広告をうのみにしないで」と注意を呼び掛けている。読売新聞は、問題となっている神戸市の水道会社に取材を申し込んでいるが、29日夜までに回答はない。
水道工事に関する高額請求問題について随時掲載します。情報やご意見、ご感想をお寄せください。神戸総局や県内各支局へ郵送かファクス、またはQRコードから。
新型コロナに感染しても「軽症で済む人」と「重症化する人」の決定的な違い
※本稿は、小林弘幸・著、玉谷卓也・監修『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
■「重症化」はICUでの治療が必要な状態
国内における新型コロナウイルス感染症では、感染しても約80%の患者が無症状か軽症で済むものの、高齢者や基礎疾患のある患者を中心に約15%は重症肺炎になり、約5%は致死的なARDS(急性呼吸促拍症候群)という呼吸不全に至ります。
新型コロナウイルス感染症において「重症化」というのは、この5%を指します。
ARDSに陥り、ICU(集中治療室)での治療が必要となった状態です。
重症化から回復しない場合、数日のうちに呼吸不全は呼吸困難へと進行し、深刻な炎症に陥った心肺は機能しなくなるため、ECMO(エクモ)という人工心肺装置を装着。ここまで至ると、残念ながら8割方の患者は命を落としてしまいます。
■ウイルスの毒性だけならインフルエンザのほうが怖い
これを聞くと、「新型コロナウイルスはなんと恐ろしい毒性を持っているんだ」と思うのですが、こうした症状の悪化の原因はウイルスの病原性だけではないことがわかっています。
ウイルス単体の毒性でいえば、インフルエンザウイルスのほうがよほど怖いのです。
では、なぜ世界で100万人以上もの方が命を落としているのか?
その答えが、「サイトカインストーム」です。
本来、わたしたちの身体を守るはずの免疫細胞が火の嵐のように暴走し、全身に炎症を引き起こす免疫の過剰反応が、この感染症の重症化の原因なのです。
これは、2020年5月に、量子科学技術研究開発機構理事長で前大阪大学総長の平野俊夫先生によってあきらかにされています。
■「免疫の暴走」サイトカインストーム
「サイトカイン」とは、免疫細胞同士が互いに協力したり、ウイルスとの戦いを有利に進めたりするために使う、免疫細胞が出す物質のことを指します。
例えば、司令官役のヘルパーT細胞が、抗体をつくるようB細胞に指示したり、ウイルス撃退の実行を担うキラーT細胞に出動要請をかけたりするのにも使います。
しかし、サイトカインにはガソリンのように危険な側面もあります。サイトカインの産生量が度を越せば、炎症は拡大して内臓や血管の機能不全を引き起こします。
その「やり過ぎ」の状態がサイトカインストームです。
平野先生の研究によれば、主に肺組織にいるマクロファージ(ウイルスを貪食したり、ウイルスの情報をヘルパーT細胞に伝えたりする免疫細胞の一種)から放出されるサイトカインが“主犯”とされています。
ウイルスに感染した細胞がSOS物質を放出し、免疫細胞を呼び寄せ活性化したり、マクロファージからサイトカインを放出させたりします。そのサイトカインに刺激された免疫細胞や組織細胞がさらにサイトカインを放出します。
このようにして、新型コロナウイルスの感染が引き金となり、免疫細胞や組織細胞によるサイトカインの産生が続いたのち、その共鳴を一気に増幅させる「IL-6アンプ」というスイッチが押されます。
そして、細胞間のサイトカイン放出の呼応が一気に増加し、サイトカインによる炎症はまたたく間に広がり、心肺が機能不全を起こすほどの肺炎となるのです。
■サイトカインストームを未然に防ぐには
サイトカインストーム自体は、インフルエンザなどほかの重症化リスクのあるウイルスでも起こり得ることですが、新型コロナウイルスはとくに起きやすいことが脅威となっています。
そして、このサイトカインストームにおいて、もうひとつ炎症を悪化させるファクターがあります。それが、「免疫ブレーキの故障」です。
免疫の働きが正常な状態であれば、ウイルスの感染に対して免疫応答(ウイルスなどの外敵に対処する免疫細胞の一連の反応)が行われたあと、免疫細胞たちに「撤収」を呼びかける細胞がいます。
それが、「レギュラトリーT細胞」です。
ヘルパーT細胞、キラーT細胞と同じT細胞の一種で、免疫細胞たちを制御することが役割です。この細胞が正常に機能していれば、サイトカインストームも抑制されたはずなのです。
しかし、新型コロナウイルスに感染し、重症化した患者の血液中からは、このレギュラトリーT細胞を含むT細胞全般が極端に減ってしまっていることがわかっています。原因はまだまだ研究途上ですが、ふたつの理由が想定されています。
■レギュラトリーT細胞が減少する2つの理由
ひとつめは、新型コロナウイルスの感染によってT細胞が減少しているのではないか、というものです。
どうやら新型コロナウイルスは組織細胞だけでなく、免疫細胞であるT細胞にも感染し、減少させている可能性があると考えられています。ただこれはまだ仮説の段階で、今後の研究が待たれます。
そのほか、炎症を起こしているほかの箇所へ動員されてしまっている可能性や、T細胞が生き続けるために必要な因子が枯渇してしまっている可能性などがあります。
重症者の体内では、キラーT細胞も減少していますが、司令官の役割を担うヘルパーT細胞と調節役のレギュラトリーT細胞の減少が著しく、これが免疫力低下の一因となり、サイトカインストームの発生を食い止めることができなくなっていると考えられています。
ふたつめは、基礎疾患や生活習慣の乱れです。
免疫細胞はわたしたちの身体から生み出される、身体の一部分です。そのため、健康状態を悪化させるような生活習慣や、基礎疾患による臓器の不調があれば、免疫細胞も不健康となり、正常に機能しません。
とくに、レギュラトリーT細胞は腸に多く生息する免疫細胞です。腸内環境が著しく悪化している身体では、新型コロナウイルスが感染する前からレギュラトリーT細胞が少なく、サイトカインストームを起こしやすい状態にあることが予想されます。
■“不健康”が重症化を招く
これらの要因のなかでも、基礎疾患や生活習慣の乱れによる“不健康”がレギュラトリーT細胞減少の原因となっている点は、極めて重要です。
なぜなら、実際に国内外における新型コロナウイルスの死亡者の多くは、肥満症、あるいは糖尿病や高血圧などの基礎疾患を抱える患者であるからです。
そのような患者は、レギュラトリーT細胞の減少や機能低下によって、そもそもサイトカインの産生を誘発しやすい状態にあると考えられます。
こうした重症化の仕組みからわかるのは、新型コロナウイルスへの対処においては、外からの感染予防のみならず、自らの身体を“健康”に保ち、レギュラトリーT細胞を含む免疫細胞が適切に活動できるような「10割の免疫力」を維持することが非常に重要である、ということなのです。
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小林 弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授
1960年、埼玉県生まれ。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。近著に『名医が実践! 心と体の免疫力を高める最強習慣』、『腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 免疫力が10割』(ともにプレジデント社)。新型コロナウイルス感染症への適切な対応をサポートするために、感染・重症化リスクを判定する検査をエムスリー社と開発。
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(順天堂大学医学部教授 小林 弘幸)
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