「宮迫は問題発覚当初、関係者や芸人仲間に『詐欺グループから金はもらっていない』と言い訳をしていました。だから、最初は芸人仲間も彼を庇っていたのですが……」(宮迫の知人)
 6月24日発表の謝罪コメントでは一転、〈間接的ではありますが、金銭を受領していたことを深く反省しております〉と認めた(その後7月13日に吉本興業は、ギャラとして宮迫が100万円、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が50万円を受け取っていたことを公表)。

四面楚歌の宮迫 ©文藝春秋

突き放した松本人志

 この弁明に、30日の「ワイドナショー」(フジ系)では、兄貴分の松本人志(55)が厳しく反応。当初から正直に話すよう促していたが「どこか芯では分かっていなかったのかな」とし、
「不倫のときに中途半端にごまかすことができたのがよくなかったのよ」
 と、一昨年「週刊文春」が報じた“オフホワイト不倫”を引き合いに出しコメント。
「東京に出てきてもなかなか売れなかった宮迫がブレイクしたのは、ダウンタウンとの共演がきっかけ。恩人である松本さんにまで虚偽の説明をしていたことが、芸人仲間からここまでの反感を買う要因となった。吉本芸人のトップである松本さんが突き放した影響は大きい」(吉本関係者)
 しかし、宮迫の言い訳はこれだけに終わらず、謹慎処分の発表後も続いていたという。前出の知人が明かす。
「宮迫さんは関係者らに『本当はお金をもらっていないけど、事を収めるためにもらったことにした』と言っていました。これには周囲も『そんなわけないだろ』と呆れていました」

人望の厚かった宮迫、変貌を指摘する声も……

 雌伏の時を経てダウンタウンらの引き立てで露出を増やし、今や「アメトーーク!」(テレ朝系)など多数のレギュラーを抱えるに至った宮迫。折に触れ披露する恐妻家キャラや、玄人はだしの歌唱力でも知られる。
 苦労人ゆえか、芸人間の人望は本来厚かったという。
「先輩には礼儀正しいし、売れていない後輩に仕事を紹介したり、食事をおごるなど面倒見がいい。飲みに行くと得意のカラオケを何曲も歌って場を盛り上げたり、ファンに求められると両手で握手するなど、対応も丁寧」(同前)
 その一方で、変貌を指摘する声も。
「昔はスタッフと一緒に頑張りましょう! 的な感じでしたが、CMに起用され始め、金銭的に潤った頃から驕りが出たといいますか。スタッフへの態度が横柄になったり、お金への価値観も変わっていった気がします」(日テレ関係者)
 現在は落ち込んで、自宅に引きこもっているという宮迫は、知人らに、
「頑張ります」
 と上ずった声で話しているという。その“決死”の覚悟の表明は、どこまで本物なのか――。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月11日号)