検察での取り調べを終え警視庁に戻った新井浩文容疑者(撮影・荻原 浩人)
 自宅で派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、強制性交の疑いで警視庁捜査1課に逮捕された俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)容疑者(40)が2日、送検された。捜査関係者によると、「好みの女性だった」などと新たに供述しているという。また飲食店で友人らと深酒をした後、マッサージ店や風俗店に繰り出す日頃の行動パターンも分かってきた。

 新井容疑者はこの日午後0時45分ごろ、東京都千代田区の警視庁本部から身柄を東京地検に送られた。報道陣約100人が集まる中、グレーのスエット姿で捜査車両の後部座席にじっと座り、前を見据えていた。同5時16分ごろに警視庁本部に戻り、さらに詳しい取り調べを受けたとみられる。

 逮捕容疑は昨年7月1日未明、自宅に派遣された30代の女性セラピストに、施術中に暴行を加え、乱暴した疑い。新井容疑者は被害女性を写真指名しており、捜査関係者によると「好みの女性だった。いけないことは分かっていた」などと供述していることが新たに分かった。

 逮捕前の新井容疑者は、ツイッターでファンと下ネタで盛り上がったり、テレビのバラエティー番組で「7~8割方下ネタをしゃべった記憶しかない」など、明るく性の話題を取り上げて好感を持たれる側面もあった。しかし、プライベートでは友人らと深酒をした末、女性によるマッサージが受けられる店舗に繰り出し、時には従業員が乱暴に感じるような行動をとっていたことが、スポニチ本紙の取材で明らかになってきた。

 関係者によると、新井容疑者は主に、都内の自宅周辺にあたる渋谷、中目黒エリアの飲食店を利用。「芸能人のたまり場になっている店があり、気の合う俳優同士で頻繁に飲んでいる」という。

 最初は寡黙な飲み方だが、酒が進むと「性的興味が増すようで、近隣の店や新宿エリアに移動するのがパターン」と話す。今回のように性的サービスを伴わないマッサージ店だけでなく、時には風俗店を訪れることもあるという。特に新宿では趣味のパチンコに興じる姿なども頻繁に目撃されており、風俗店関係者は「“あいつ、乳首かむからヤダ”と女性従業員からNG客になったなんて噂が立つほど新宿界隈(かいわい)では荒っぽさが知れ渡っている」という。

 仕事現場での評判は高い一方で「最近、素行面でいい噂を聞かなかった」と証言する映画スタッフもいる。捜査関係者は「今回の事件だけでなくプライベートを含め、慎重に捜査を進めていく方針」と話している。

 ≪「本番行為禁止」の念書に署名押印の上で乱暴≫新井容疑者は昨年3月に初めて派遣型マッサージ店を利用した際に「本番行為禁止」とした旨の念書に署名押印しており、それを認識した上で女性セラピストに乱暴を働いていた。大手エステ店によると、派遣型は施術者と顧客が密室で2人きりになることが多く、セキュリティー対策にも気を配っている。男性客のもとに派遣する場合、必ず男性社員が同行して待機。客の免許証のコピーを取るなど必ず身分が分かるようにするという。