涙を流しながら熱唱する指原
 HKT48の指原莉乃(26)が16日、東京ドームシティホールで行われた「第8回AKB48紅白対抗歌合戦」に白組で参戦した。前日15日のHKT単独公演でグループからの卒業を発表した指原。“スキャンダルのおかげ”とやゆする声に悩みながらアイドル人生を走り抜けた指原の気になる今後は――。
 この日の公演でも指原は元気な歌声とダンスを披露。ソロデビュー曲「それでも好きだよ」では、一緒に歌唱した田島芽瑠(18)らHKTの後輩たちが涙を流すと、指原はもらい泣きした。
 一夜明けた心境について、指原は「意外とスッキリしていて。メンバーに会ったら寂しさは出てくるんですけど、これからが楽しみ」と話した。
 卒業コンサートは来年4月28日に神奈川・横浜スタジアムで行う。卒業後の5月28日には、HKTのお膝元である福岡・博多のマリンメッセ福岡で「指原莉乃11年ありがとう!大感謝祭」を開催する。
 そんな指原といえば、2012年の総選挙直後、元ファンとの交際報道でAKBからHKTに移籍。しかし、逆境を乗り越え、真摯に活動を続けた結果、ソロとしてバラエティー番組などでも大活躍。13年の総選挙で初めて1位になると15~17年に史上初の3連覇を達成した。
 しかし、頑張れば頑張るほど“スキャンダル成り金”というバッシングにも見舞われたという。
「指原は第7回AKB総選挙(15年)で、2度目の1位に。しかし、会場からほとんど“さしこコール”が起こらなかった。前年の渡辺麻友が1位になった時は“まゆゆコール”が起こったため、舞台裏で『どうして私には声援がないの!』とショックで叫んでいた。どんなに努力しても“スキャンダルのおかげ”に捉えられてしまう風潮に悩まされていた」(テレビ局関係者)
 実際、翌16年の第8回総選挙で史上初の連覇を達成した際、壇上から涙を流しながら「少しだけお願いがあります。どうかどうか私を1位として認めてください。私に心からの『おめでとう』をお願いします」と懇願し、“大コール”を受けたこともあった。
 指原は卒業を発表した後、15日夜に動画配信サービス・SHOWROOMの生配信で、多忙さも卒業を決断した理由の一つになったことを告白。
「レギュラーの仕事とAKBの仕事で、毎日のスケジュールはほぼ埋まっていて時間もなくて」「ありがたいことなんですけど、一瞬で時がどんどん過ぎるような忙しさで」などと現状を明かし、今後は体調や体力と相談しながら仕事を調整していく考えを示した。
「一日中、スタジオを渡り歩くため、季節や時間も分からなくなるほど。体調不良やプレッシャーで『もう無理です…』と泣きながら倒れ込むこともあった。STU劇場支配人を兼務していた時もあったが、HKTやSTUに関するスケジュールを取ることも難しかった」(芸能プロ関係者)
 指原がセンターとして当初想定されていたシングルがスケジュール調整が難しくなり、変更になったこともあったという。
 そんな指原は“親孝行”“兄孝行”をしたい気持ちもあるようだ。
「4歳年上の兄とも大の仲良しで、帰省した時は車でいろいろ連れていってもらったそうです。兄が結婚した際は感謝の意味を込めて、結婚祝いでポーンと車をプレゼントしたとか。ゆっくりと家族旅行を夢見ている優しい女の子なんですよ」(前出の芸能プロ関係者)
 さしこの第2の人生に幸あれ!