コロナ禍による政府の休業要請を受け、特に深刻な経済的ダメージを負っていると言われる風俗業界。6月8日放送のABEMA「給与明細」では、吉原の人気風俗嬢の現在の生活を密着取材した。

【動画】人気風俗嬢、コロナ禍でUber Eatsで食事を運ぶ日々

 吉原で働くぷりんさんは、美貌と胸が武器の現役人気嬢。しかし新型コロナの影響で店は休業を余儀なくされ、仕事がないため現在は別の仕事を始めたという。その仕事はUber Eatsの配達員。外食自粛により需要が激増し、働く側も運搬用のバッグさえ買えば始められるということもあり、配達員の数も急増している。

 番組が密着した日、ぷりんさんは18時半から勤務開始。スマホで勤務開始のエントリーをすると、開始2分で配達依頼が入ってきた。店舗で商品を受け取ると、スマホのマップを見ながら依頼主に届ける。マップアプリが間違っていることもあり、苦労することも多いらしいが、結局この日は23時までの4時間半で9件の配達を行った。受け渡し配達料、移動距離に応じた料金、お客さんからもらったチップなどの追加報酬を含め、この日の稼ぎは6113円。黙々と配達をこなすぷりんさんは、「配達をしているときは無になれる。プレイをやってるときの感じで、何も考えないでできちゃう」と独特な感覚を教えてくれた。
 Uber Eatsの配達員を選んだ理由を聞くと、ぷりんさんは「(現在風当たりが強くなっている風俗業は)働くなと言われている。だから、働いてありがたがれる仕事が良かった」と切実な思いを口にした。Uber Eatsにも大変なことは多く、その大変さを誰かに言いたいとブログにつづったところ、なじみ客が応援したいと申し出てきたそうだ。収入は決して多いとは言えないが、生活に必要なものは彼らからAmazonの「欲しいものリスト」機能で届くそうだ。「ウーバーのおかげで、なじみ客に生活必需品を送ってもらえるようになった」とぷりんさん。そして「届けてくれてありがとうと言ってもらえる。ウーバー楽しいです」と笑顔を見せた。
(ABEMA/給与明細より)