フリーアナの新井恵理那(C)日刊ゲンダイ
 右えくぼがトレードマークのフリーアナ・新井恵理那(29)が23日に発売した初のフォトエッセイ「八方美人」(宝島社)が好評のようだ。
「発売記念として9月14日に“ミニトーク&お渡し握手会”が開催されるのですが、8月22日の告知から3日間で満席になりました。評判は上々です」(宝島社広報課)
 それもそのはず。
 ニホンモニターが先月行った女性部門の「2019上半期タレント番組出演本数ランキング」によると、新井は、ハリセンボンの近藤春菜(36)や、マツコ・デラックス(46)、元HKT48の指原莉乃 (26)を抑えてトップに。上半期(1~6月)の番組出演本数は255本というから驚きだ。
 現在は、帯番組の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)以外に、「新・情報7DAYSニュースキャスター」(TBS系)や、「所さんお届けモノです!」(毎日放送、TBS系)などの人気番組に出演。激戦のフリーアナ戦線で頭ひとつもふたつも抜け出ているが、ハナからそうだったわけじゃない。
「今ではビートたけしさんや所さんなどの大物に好かれ、すっかり人気者の新井ですが、学生時代にフジテレビの最終面接で落ちるなど、挫折を味わっています。その後セント・フォースに所属し、2013年から『Oha!4』(日本テレビ系)でエンタメを担当したのですが、14年1月から事情説明なしで休養し、3月の改編で降板しています。一時は出演番組ゼロのドン底を味わっていますが、今の活躍を見ると、当時の下積み経験が糧になったようですね」(在京キー局関係者)
 長らく辛酸をなめてきた新井だが、その新井が落ちたフジテレビの元人気アナで現在フリーの加藤綾子(34)を、出演数だけでなく、収入面でも超えているようだ。
「写真誌フラッシュの電子版が3月に、フリー女子アナの『2018年度ギャラランキング』を報じましたが、加藤さんが1億3500万円だったのに対し、新井さんは2位の2億3000万円。ちなみに1位はキー局アナウンサー試験で全敗経験があるホラン千秋さんの2億5500万円。加藤さんは4月から帯番組のキャスターに就任したので、下半期は大幅な上乗せが予想されますが、女子アナの下剋上を感じましたよ」(テレビ誌ライター)
 まさにドン底からトップにまではい上がった新井の魅力について、テレビ解説者の木村隆志氏はこう話す。
「新井さんはアナウンサーとして、一歩引く、周りを引き立てる、番組進行を円滑に進める、という自分のポジションが分かっていて、自らのキャラを立てようとしていないのが評価されているのだと思います。真面目なニュースから、バラエティー、ボケ、お色気まで番組を問わず、深夜番組にも出演するなど時間も問わない。テレビ局としては使い勝手がよく、重宝しているのでは。また、生放送の『7DAYS』で、たけしさんと安住紳一郎アナに囲まれて、お天気キャスターを長く務められているのは、対応力がある証拠でしょう。新井さんのような美人系のアナウンサーが意外と各局にいないので、これからの活躍も期待大です」
女子アナは「30歳限界説」などと言われるが、新井には関係なさそうだ。