「ミスター」こと長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(83)が2004年に倒れたとき、記者会見を開いて病状を説明したのは長男・一茂(53)だった。
 一方、2018年夏に胆石で入院したミスターを、病院につめて看病したのは次女・長島三奈(50)だ。ミスターの誕生日、2月20日付の「スポーツ報知」紙上では、2018年の日本シリーズを一緒にテレビ観戦し、丸選手について話したことを明かしている。
 そして一茂は、父の闘病中、家族でハワイ旅行に行っていた。
「ミスターと一茂、父子の確執と報じられていますが、その本質は、長男・一茂と次女・三奈の対立にあるのです」(長嶋家を知る関係者、以下同)
「球界のロイヤルファミリー」といわれる長嶋一家。一茂は、「父親を守るのは自分しかいはない」と常々、公言している。
「一茂が、父を尊敬しているのは間違いない。ただ、思いが強すぎる。たとえばミスターが脳梗塞で倒れてからは、一茂は昔からの番記者たちを、『親父を食い物にしている』と遠ざけている」
 2009年から2011年には、ファミリーの不仲報道が相次いだ。一茂が、父のトロフィや盾などの思い出の品を売却したことや、当時一茂の妻が社長を務めていた「ナガシマ企画」が、「長嶋茂雄」の名前を商標登録しようとして、三奈が社長を務める「オフィスエヌ(エヌ社)」と争ったことなどが明るみに出た。
「じつは、お宝売却に関しては、ミスターはなんとも思っていないと聞く。ただ商標登録については、三奈が激怒した。
 エヌ社は、亜希子夫人が亡くなるまで社長を務めていた会社だ。『お母さんがいままで、しっかりやってくれていたのに』と激怒する三奈を見て、ミスターは三奈につかざるを得なくなった」
 騒動については兄妹それぞれ言い分があるだろうが、亀裂はいまも修復されていない。
「一茂夫人は、ビジネス感覚に長けた、頭の切れる女性。一茂がテレビで引っ張りだこなのは、妻の功績といえる。
 だが三奈は、『一茂は尻に敷かれて、奥さんの言うことばかり聞く』とこぼしている。ミスターの身の回りの世話を三奈がしている以上、父子が仲直りする可能性は低い」(テレビ局関係者)
(週刊FLASH 2019年4月9日号)