プリンスはプリンスである。
湖国にプリンセスの爽やかな風が吹き抜けた。
滋賀県内で初めて開催された全国高校総合文化祭「びわこ総文」視察のため、7月27~29日の3日間、県内を訪問された秋篠宮さまと次女の佳子さま。特に佳子さまは公務での滋賀県訪問は初めてとあって、各地で熱烈な歓迎を受けられた。猛暑の中、佳子さまを一目見ようという人たちが集まった湖国での3日間のフィーバーを振り返る。(和野康宏)
問い合わせ殺到
秋篠宮さまと佳子さまは、27日午後に滋賀県入りされた。最初のご訪問地である草津市の県立琵琶湖博物館には、到着前から大勢の人だかりができた。前日から「ご訪問は何時ですか」などの問い合わせが同館に殺到。「警備の関係上、お答えできなかったんですが…」と、職員らもこの人気ぶりには驚いた様子だった。
午後2時45分ごろ、お二人を乗せた車がロビー前に到着。車内からさっそうと降りられたお二人の姿に周囲はため息をつき、やがて大きな拍手が起こった。
紺のジャケットに、青いチェック柄のスカート姿の佳子さまには、「美しい」「やはり、きれいでいらっしゃる」などの声が上がった。
このあとお二人は館内をご見学。チョウザメの水槽で、秋篠宮さまが佳子さまに生態を説明される光景もみられた。
女子高生と話される
28日は、滋賀ご訪問のメーン行事であるびわこ総文総合開会式の日。お二人は午後0時40分ごろ、会場の大津市の県立芸術劇場びわ湖ホールに到着し、総合開会式に出席された。
白いジャケットと琵琶湖を意識したような水色のスカートに身を包んだ佳子さまが会場に姿を見せられると拍手が鳴り響いた。
着席した佳子さまは、説明役として隣に座った総合開会式委員で県立東大津高校3年の初田彩音さんに「部活動は何をなさっているんですか」などと質問された。また、ステージに大会マスコットキャラクター「湖楠(うみな)」が登場すると、「湖楠ちゃんの中に入っている人は高校生ですか」「湖楠ちゃん、大変そうですね」と声をかけられた。
総合開会式では、滋賀県の学習船「うみのこ」が完成した32年前に、現在の17歳の高校生たちがタイムスリップし、当時の同年齢の若者たちと交流する-という演劇が上演された。
32年前といえば、秋篠宮さまもちょうど17歳で、劇に出演した立命館守山高校3年の竹下実花さんは「つながりというか、ご縁を感じました」と話していた。
最終日の29日には、ノーネクタイ姿の秋篠宮さまと、白のジャケットに花柄のワンピース姿の佳子さまは、同県甲賀市と守山市の会場をご訪問。高校生たちの演技や演奏などを鑑賞し、午後に帰京された。
親子で仲むつまじく
3日間の滞在中には、お二人の親子としての仲むつまじい姿が垣間見られた。
写真部門の会場となった大津市のピアザ淡海では、秋篠宮さまがかつてピントを手で合わせるカメラや白黒フィルムを使っていたことを佳子さまに説明される場面があり、佳子さまは新鮮な驚きを感じたような表情を見せられた。
美術・工芸部門会場の大津市の県立近代美術館では、秋篠宮さまは気になる作品があると立ち止まって鑑賞され、佳子さまが周りに『すみませんね』と気遣いの言葉をかけられていた。説明役を務めた同部門生徒実行委員長で県立河瀬高校3年の森美咲さんは「いい親子でいらっしゃるな、と思いました」と話していた。
大変そうだけど宿命
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