視聴率女王の米倉涼子
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　視聴率女王にいったい何が――。主演ドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」「リーガルＶ～元弁護士・小鳥遊翔子～」（いずれもテレビ朝日系）で高視聴率を叩き出した女優・米倉涼子（４３）に“まさかの異変”が起きているという。なんと！男優、女優が共演を控えるようになっているというのだ。米倉主演のドラマに出演すれば、話題は沸騰、露出は激増間違いないだけに、何とも不思議な話。いったいなぜなのか？　取材を進めると、そこには意外な理由があった。
　今や飛ぶ鳥を落とす勢いの米倉。直近では一昨年に放送された「ドクターＸ」は毎シーズン高視聴率を叩き出し、テレビ朝日のキラーコンテンツとなっているのは知られている通りだ。
「『ドクターＸ』以外でも数字は取れるのか？」と不安視された「リーガルＶ」も、フタを開けてみれば１５％前後の視聴率（関東地区）を連発。さすがは視聴率女王だが、ここにきて奇妙な現象が起こっているという。
「あの米倉さんと共演することに消極的な役者が最近、増えてきたんです。米倉という名前を出した途端、マネジャーがスケジュールが厳しいと言いだす。米倉主演といえば、いまや高視聴率は約束されたようなもの。理解に苦しみますよ」（事情通）
　これにはテレ朝の関係者も頭を抱えている。
「米倉がドラマの主演をやるとなれば話題性があります。記者発表会には芸能マスコミがわんさか来るし、当然普通のドラマより露出は増えるわけです。共演者にとってもメリットはあるんですが…」
　ドラマ出演にあたって米倉は、演技力のある役者を脇役にキャスティングしてほしいと局側にオーダーするという。なぜなら「あくまで自分は客寄せパンダ、ドラマをきちんと成立させるためには、本物の役者で固めなければならない」と思っているからだ。
「もちろん、米倉さんも十分演技力のある女優さんです。謙遜なんでしょうが、もし共演者へのオファーを控えたら、米倉さんの意向にも背くことになるんですよ」と同関係者は困惑しきりだ。
　もしや米倉は自分が主演という立場を利用し、他の共演者をイジメたりするのか？　あるいは、米倉のスケジュールが中心のため、他の共演者が振り回されてしまうからなのか？
　だが、取材を進めてみると何とも切ない答えが分かった。
「財布の中身が持たないんですわ」と声のトーンを低くして証言するのは、名脇役としても知られるベテラン俳優だ。
「問題は打ち上げなんですよ。米倉さんが出演するドラマは、高視聴率のため打ち上げがド派手になるんです。結果、局だけでなく、出演者からも打ち上げの景品を提供することになるのがお約束になっているのです」
　ところが米倉が提供する景品がハンパなく高額なのだ。
　芸能プロ関係者の話。
「『ドクターＸ』では商品券５０万円分を１０セット。『リーガルＶ』では１０万円分を３０セット。他にもこの２つのドラマにはスタッフジャンパーを各１５０着分も贈呈している。一つのドラマで数百万円レベルで出しているのではないでしょうか。しかも、打ち上げなので事務所は関係なく、すべて自腹なんですよ」
　一方、他の共演者はというと「リーガルＶ」の打ち上げ時、小日向文世が焼き肉券１５万円分、向井理は１５万円の商品券に加え、その場で財布から５万円を出したことが一部で報じられている。これでも十分高額だが、米倉との差は明らかだ。
「もちろん、米倉としてはみんなの労をねぎらい、感謝の意味を込めているのですが、値段をつり上げる形になっている。他の共演者もあんまりしょぼい景品だとバツが悪いですからね」（同関係者）
　良かれと思ってやっていることが、結果的に共演者を減らしているとすれば何とも皮肉だ。