若者惹きつけ足跡残した米津玄師…“米津伝説”は始まったばかり
「第69回紅白歌合戦」は、サザンオールスターズ、松任谷由実、米津玄師などオールスターたちが集結し、最高瞬間視聴率45・5%を記録した。10~20代の若者を中心に問題になっている“紅白離れ”に一役買ったのが「米津玄師」だろう。
当初「目玉なし」とうわさされた今回の紅白。「Lemon」が大ヒットした米津だったが、11月の初出場歌手発表時には名前が呼ばれず。“18年の顔”不在の紅白に落胆の声が上がったが、先月26日に出場が発表。サプライズにネットは「神」「今年は紅白を見よう」と沸き、若者の視線を一気に紅白に向けさせた。
喜びとともに多かったのが「え、歌うの?」との驚きの声だ。米津にとって今回が初紅白でテレビ初生歌唱。これまで電波では歌わなかった過去が相まって、「実際のところは歌がうまいのか」と、“歌声”に真偽の目も向けられた。
本番は徳島・大塚国際美術館から中継。ろうそくの火ゆらめく幻想的な空間で、大ヒット曲を力強くもはかなげに歌い上げた。ネットでは「口からCD音源」「想像以上にうまかった」「感動して泣いた」と絶賛され、ツイッターのトレンド入り。間違いのない歌手としての“本物”を日本中に見せつけた。
結果を示すかのように歌手別視聴率は、ベテランのサザンについで2位(44・6%)を記録。中継場所となった同美術館にも“聖地巡礼”としてファンが引っ切りなしに訪れていることからも注目度の高さが伺える。09年から動画配信サイトに歌を投稿し始め、足掛け9年で日本に確かな足跡を残した若者のカリスマ・米津。アンダーグランドからスタートした“米津伝説”はまだ始まったばかりだ。(デイリースポーツ・宮田真衣)
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