秋葉原駅から徒歩10分ほどのビルの地下1階にあるライブスペース。6月13日に、女性アイドルグループ約20組が出演する2部入れ替え制のライブイベントが行なわれていた。いずれのグループも知名度があるとはいえないが、「来場者が良かったグループに投票し、勝ち抜けばCS番組に出演できるイベントで、どのグループも意気込みが強かった」(出演したあるグループの関係者)という。
騒ぎが起きたのは夕方5時頃だった。現場にいた関係者が状況を語る。
「関係者用の通路から、女の子の奇声が聞こえたんです。声のしたほうに行ってみたら、出演していたアイドルの一人がステージ衣装を着たまま大きなハサミを右手首に当てていて、血がだらだら流れていたんです。同じグループの他の女の子が止めに入っていましたが、周りのスタッフが声をかけても、本人は奇声を上げ続けた。
『ごめんなさい! ごめんなさい!』と謝り続けている同じグループの子がいたり、パニック状態になっている子が別にいたりと、何がなんだかわからなかったですよ」
出待ちのファンと壁を1枚隔てただけの場所で声は外に筒抜けだったため、来場客にも騒ぎが広がった。
リストカットしたのは、「エンタの時間」という5人組グループに属する白石さくら(20)。アイドルといっても、CDメジャーデビューを果たしているわけではなく、小規模なイベントに出演するいわゆる「地下アイドル」だ。
ライブ後のグッズの手売り販売が終わったところで自殺未遂騒動は起きた。別の関係者はこういう。
「『エンタの時間』はグッズ販売の時間になっても所定の場所に出てこなくて、ようやく現われたと思ったらファンらしき男性と揉めはじめ、白石が女子トイレに籠もって大騒ぎしていた。周囲が説得して出てきたが、その後に手首を切った」
所属事務所は当日夜に「白石さくら解雇処分のご報告」と題した文章をHP上に公表し、解雇の経緯をこう説明した。
〈リストカットに至る理由が、交際していた相手との関係の縺(もつ)れである事、また、その交際相手が、本日も来場していたファンの方で、現在同棲中という事も発覚しております〉
さらにリストカットは今回が初めてではなく、以前から手首を切った後の画像をSNSに投稿するなどの問題行動があったことまで公表された。
一方の白石は当日の夜にツイッターを更新し、傷を8針縫ったことを報告。病院の明細書の写真をアップし、自傷では健康保険が使えないことを嘆いている。
さらに騒動翌週にネットに投稿した「謝罪コメント」と題した動画は、ハサミを手の傷跡に当てるフリをしながら奇声を発した後に謝罪の言葉を口にするものだった。騒動を「ネタ」にしているようにも見える。
イベントの主催者にあたる番組制作会社は、「現場にいた共演グループの中には小学生もいて、今回の騒動は問題だと認識しています。今後、エンタの時間の所属する事務所のタレントに出演してもらうことはない」と怒りを露わにした。
男に狂ったか~
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