YOSHIKI
 米ロサンゼルスに在住するX JAPANのリーダー、YOSHIKIが、新型コロナウイルスの感染拡大で国家非常事態宣言した米国に対し、食料の購入費用として総額2万4000ドル(約260万円)を寄付したことが19日、分かった。
 自身が運営する基金を通じ、ロサンゼルスの「St.Vincent Meals on Wheels」に対して、ウエスト・ロサンゼルスやサンタモニカなど8カ所に3000ドルずつを寄付。Meals on Wheelsは、自宅で食事を用意できない高齢者などへ食事を届ける、連邦政府がサポートしているプログラム。「St.-」とYOSHIKIの関わりは10年に及ぶ。
 13日に国家非常事態宣言した米国では現在、州によって異なりはするが、ロサンゼルスの飲食店ではテークアウトとデリバリー以外の営業が禁止され、スーパーマーケットに何時間も並んでも品不足で何も買えない状態。特に高齢者は感染の危険性から、こうした場所へ行かないよう勧められている。
 約20年間LAに拠点を置いているYOSHIKIは、食糧難パニックの沈静化を願い、「今こそがお互いを支え合うべきとき」と力説。「外出が難しく、十分な食事ができない高齢者の方々の力に少しでもなれれば。そして、皆さんにギブ・アンド・テークの意味をもう一度認識していただければ」と寄付の意図を説明した。
 また、「自分自身も、いつもに比べると食事の調達が困難な状況です」と明かし、「1日も早いこの事態の終息を願っています」と祈った。