先月27日の放送から1週間。地方の講演先ま でメディアが古賀氏を追い掛けている。
「騒ぎになったことはそんなに驚いてはいませ ん。ただ、もっと本質的な議論が始まればいいと 思っていました。権力による懐柔で、日本のマス コミのスリ寄りや自粛が進み、本当のことが言え なくなっている。そこに警鐘を鳴らすつもりでし た」
実際、「官邸の圧力」のことよりも、番組での 古賀vs古舘の“生バトル”ばかりがクローズアッ プされている。降板の舞台裏で、何があったの か。
「3月6日の出演前に、古舘さんが私の楽屋に来 て、(古賀氏の降板やプロデューサーの更迭など について)『自分は何もしなかった。見て見ぬふ りをしていました』と平謝りだったんです。それ なのに番組では『そんなこと(降板や更迭)はな い』と否定した。私がウソを言っていることに なってしまいますから、この発言は放置できませ んでした。CM中に、『古舘さんを悪く言うつも りはありません。どうして私を攻撃するんです か』と聞いたんです。古舘さんは『私は立場上、 言わざるを得ません』とかたくなでした。私が降 板について『古舘プロジェクトの佐藤会長の意向 で』と言ったので、古舘さんは会社(古舘プロ) を守らなければならない一心だったのでしょう」
問題の本質は、官邸の圧力の方だ。そもそも1 月23日に番組内で古賀氏が「I am not ABE」と発言したところ、放送中に官邸サイ ドから番組スタッフにメールが届き、テレ朝幹部 は真っ青になったという。
「1月のメールの件は、私も確認しています」
さらに、菅官房長官が先月30日の会見で、 「放送法があるので、テレビ局がどのような対応 を取るのかしばらく見守りたい」と発言した。テ レビ局に対する「放送免許剥奪」の“脅し”と捉え られてもおかしくない。
「あれが圧力じゃないなんて、菅長官は意味不明 です。でも、テレビ局や新聞社があれを圧力と感 じなくなってしまっていることの方が深刻です。 テレビ局は、昨年末の衆院選で自民党から『公 平・公正』を求めるペーパーを渡されても、その 事実を放送して抗議することもなかった。逆にテ レ朝では、社内の関係者にメールでペーパーの順 守を周知徹底していたのですから」
今回の騒動は、古賀vs古舘・テレビ朝日とい う構図に矮小化されている。古賀氏が真に訴えた かったのは、もっと大きな危機だ。
「古賀vs古舘の構図で語られたり、テレ朝の内 紛で片づけられるのは、結果的に官邸の思うつぼ です。このままでは本当に日本は独裁になってし まいますよ。〈あなたがすることのほとんどは無 意味であるが、それでもしなくてはならない。世 界によって自分が変えられないようにするためで ある〉というガンジーの言葉を番組で出しまし た。いま、いろんな圧力があるのに、その実態は 報道されなくなっています。だから何か特別なこ とをしなければ報道されない。報ステでの行動 で、今後、テレビに出られなくなるのは百も承知 です。それでも、マスコミの人たちに『あなたた ちの知らないうちに自分が変えられているんです よ。胸に手を当てて考えて下さい』と伝えたかっ たのです」
livedoor参照
面白いことになってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿