松本(左)は上沼をリスペクトしている
 お笑いコンビ「とろサーモン」久保田かずのぶ(39)と「スーパーマラドーナ」武智正剛(40)が、「M―1グランプリ2018」で審査員を務めた上沼恵美子(63)に“暴言”を吐いた問題で、何と「ダウンタウン」の松本人志(55)が上沼の収録現場を訪れ、直接会って話をしていたことが本紙の取材で分かった。関係者は「謝罪ではない」と話したというが、芸能関係者からは「松本さんが、こんな行動を取ること自体、異例中の異例」と驚きの声が上がっている。
 本紙既報通り、暴言を吐いた久保田と武智は当初、上沼に直接謝罪する意向を示した。2人は上沼が司会を務める読売テレビ「気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!」(日曜午前11時40分)の収録の場に出向く予定だったとされる。
 M―1の決勝が行われた2日以降で「クギズケ」の収録が最初に行われたのは8日のこと。久保田と武智は、この場に出向いて謝罪するつもりだったが、実際には2人ではなく、何と松本が読売テレビに現れたという。
 当日現場にいた、ある関係者は「この日は2本撮りだったが、午後1時くらいだったでしょうか。1本目の収録が始まる前に松本さんがマネジャーと一緒に現れた。実は、この日の夜、松本さんが関西で仕事があったようなので『ひょっとしたら来るかも』という噂もあったんです。実際に松本さんが現れて、みんなビックリしてましたよ」と明かす。
 到着した松本は、そのまま上沼の楽屋に入って行った。
「格好は普段着でしたね。楽屋にいた時間は10分程度だったと思います。2人が何の話をしたのかは一切明かされなかったが、吉本関係者は『松本は謝罪に来たわけではない。上沼さんが憔悴していると聞いたので、会いに来た』というようなことを言っていた」(同)
 この翌日の9日、松本はレギュラー出演するフジテレビ系「ワイドナショー」で問題に言及。久保田と武智に対して「上沼さんという人が、どれだけの人か本当に分かっていない。勉強不足だし、勉強が不足しているということすら勉強できていない」と斬り捨てた。
 上沼については「吉本ではない人で、女性目線で、僕より先輩で、当然尊敬できる人で、あのポジションに座れる女性は、あの人しかいない」と絶賛。さらに「一回、やっぱり上沼さんのところに、あいさつに行かないといけないと思うんですよ」とも話した。
 お笑い関係者は「実は『ワイドナショー』の収録は通常、金曜日に行われるので、この週の収録は7日。つまり『クギズケ』の収録の前日に行われた。松本さんが『一回、あいさつに行かないといけない』と話したのは、翌日に上沼さんに会いに行くことを想定していたのかも」と指摘した。
 久保田と武智が上沼に直接、謝罪に出向く意向だったことについては、上沼のマネジャーが認めている。10日、上沼がパーソナリティーを務めるABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」の生放送後、取材に応じたマネジャーは「先週の水曜(5日)に吉本さんのほうから『こういう失礼があったので、おわびに行かせてください』と話を頂いたので、上沼に伝えました」と明かした。
 ただ、上沼は2人に対し「全く興味がない」と言い、直接の謝罪については「お気持ちは頂きました」と事実上、拒否したことを説明した。
「上沼さんにM―1の審査員をお願いしたのは、松本さんですからね。久保田と武智の直接の謝罪を断られた以上、自分で直接会うしかないと、上沼さんの収録現場まで赴いたのでは。しかし、あの松本さんがここまでするのは、異例中の異例ですよ」(同)
 それほど、今回の暴言騒動が大問題になっているのは間違いない。