「とろサーモン」久保田かずのぶ
 2日の漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2018」で審査員を務めた上沼恵美子(63)に対して暴言を吐いたお笑いコンビ「とろサーモン久保田かずのぶ(39)が9日、大阪・梅田の「よしもと西梅田劇場」の公演に出演。3度の出番では、持ち味であるいつもの歯切れのいい毒舌が影を潜めた。

 M―1の大会直後の2日、インスタライブで、泥酔した久保田が暴言を吐き、巻き起こった今回の騒動。久保田は舞台に上がるといきなり「お酒はダメですけどね」と自ら語った。相方の村田秀亮(39)から「お前が言うか」とツッコまれ「あれから飲んでないやろな」と窘められると「はい、飲んでません」と久保田。村田が「騒がせてます。申し訳ありません」と謝罪すると「大炎上して。すみません。これじゃ炙りサーモンということに…」と笑いを誘うのが精一杯。「応援してくださってる皆さんにも謝りたいです」と頭を下げた。

 得意とする「万引きGメン」のネタの中でも「オバちゃん」「配信」などの言葉に敏感に反応。「オバちゃんって、お前が引っかかるな。気にせんでもエエんや」と村田から励まされ「ごめんなさい」とポツリ。「お前、ストレスでハゲとるがな」とツッコまれ、「元からや。24歳の春からハゲとるんや」と、いつもの元気な久保田は、言い返した場面ぐらいだった。

 約500人の観客から「頑張れ」の声があがり、とろサーモンの次の演者である村上ショージ(63)も「久保田クンは反省してます。ごめんなさい」と謝罪するシーンも見られた。

 久保田とスーパーマラドーナ・武智(40)は「M―1グランプリ2018」の大会直後にインスタライブを配信。動画内で、泥酔していた久保田が「自分の感情だけで審査しないで」「そろそろもうやめてください」と審査員を批判。「おばはん」「右側のお前だよ」などと暗に上沼を名指ししていた。

 久保田は4日に「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます」と上沼に対する暴言だったことを認めて、謝罪している。