日本テレビ
 ジャニーズの4人組グループ「NEWS」の小山慶一郎(34)が、キャスターを務めていた日本テレビ系のニュース番組「news every.」(月~金曜午後3時50分)から降板することが19日、同番組内で発表された。小山が未成年少女と飲酒していたことが報じられたのが今年6月のこと。降板に至るまで半年もかかった裏事情を追跡した――。
 同番組では、小山が書いた手紙を藤井貴彦アナウンサーが代読した。
 まず小山は「多くの方にご迷惑とご心配をお掛けいたしまして、心からおわび申し上げます」と謝罪。さらに「番組スタッフの方々、並びに事務所スタッフと話し合い、今回番組を離れることとなりました」と降板を発表した。
 続けて「『news every.』の8年間で培った経験をこれからの人生に生かしていきたいと思います」。
 手紙を読んだ藤井アナは「小山さんは番組開始当初からのメンバーで、アイドルではなく一人の若者として番組を支えてくれました。私、個人的には感謝の言葉を伝えたい」とコメントした。
 未成年少女と飲酒していたことを週刊誌に報じられた小山は、6月8日から活動を自粛したが、自粛期間はわずか20日間足らずと短いものだった。だが「news――」には復帰できないまま、時が過ぎていった。
 日本テレビ関係者は「ジャニーズは当初、芸能活動再開とともに『news――』にも復帰するという考えだったようだ。でも報道局側が『すぐに番組復帰なんて、何をバカなことを言ってるんだ!』と猛反対したんです」と明かす。
 タレント、俳優としてバラエティー番組やドラマに出ることは許されても、報道番組のキャスターは全く別のもの。
「未成年と飲酒したと報じられ、それを認めたのに、わずか20日間でキャスターに復帰なんてできるわけがない」という、報道局の反対は当然のことだ。
 それでもすぐに降板させず、半年以上にわたって休養という扱いにしたのはやはり、ジャニーズへの配慮だという。
「ジャニーズとしてはすぐにでもキャスターとして復帰させたかった。ドラマやバラエティーなど、多くの番組にジャニーズのタレントが出演しているだけに、制作局側は『news――』に復帰させたがっていた。でも制作局ではなく報道局の管轄だから、どうしても認められなかった」(同)
 約半年が経過して今回、降板となったのは「報道サイドが押し切った、ということでしょうね」(同)。
 また小山がキャスターに復帰できず、降板となったのは、視聴率の影響もあるという。
「日テレは、テレビ朝日とシ烈な視聴率3冠王争いをしている状況にある。小山が『news――』に出なくなって、視聴率が極端に下がっていれば、復帰も考えられたが、実際は微減程度だったからね」(別の日テレ関係者)
 それでなくともコンプライアンスにうるさい昨今、批判を浴びてまで小山をキャスターに復帰させる必要はない、という判断に至ったというわけだ。