桐谷美玲
 本人も力を入れていただけに、御自慢のアヒル口の唇を噛んだに違いない。番組刷新の煽りを受けて、キャスターを降板する女優の桐谷美玲(28)。現場の評価は高く、卒業を惜しむ声も聞こえてくる。ならば、別の番組から誘いがあっても不思議ではないが、テレビ局は、彼女の起用に二の足を踏んでいるという。新婚真っ只中の彼女が抱える“あるリスク”とは。
 10月から元NHKの有働由美子アナ(49)をメインに、リニューアルする「NEWS ZERO」(日テレ系)は、9月8日、「大感謝祭」と題した打ち上げパーティーを一足先に開催。会場には現在の出演者のほか、過去に出演経験のあるホラン千秋などの姿もあったという。
 出席した番組関係者は、
「会場では、村尾キャスターが務めた12年間の軌跡や亡くなった小林麻央を振り返るVTRが流れ、出演者が次々に挨拶をしました。桐谷も“経済に詳しい村尾さんに資産運用を教わった”といった話で笑いをとっていた。けれど、番組を辞める10月以降、どうするのかなどは一言も触れず仕舞い。歯切れの悪さを感じました」
桐谷美玲
 その理由を別の日テレ関係者が明かす。
「リニューアルは、年間4億円とも言われる有働アナのギャラがネックとなったからです。出演者、制作陣などを社内スタッフにして制作費を圧縮する。そのため、村尾キャスターを始め、6年前から出演していた桐谷も降板となったのです」
 今年7月に若手俳優の三浦翔平(30)と結婚した桐谷にとって、キャスター業にやる気を見せていた矢先の出来事だったという。
新生「news zero」の会見

ママさんキャスター

「彼女は、あまり女優業に興味がないのですが、キャスターは将来的にも続けたがっていました。実際、タレントにありがちな片手間な取材ではなく、嫌な顔もせず、しっかりとロケ現場に足を運び、熱心にレポートをすると評判が高かった。結婚を機に、主婦の視点でレポートが出来ると意気込んでいたのです」(同)
 知的な印象のキャスターとモデル業の2本柱、そんな将来設計を描いていた桐谷。自分とは無関係な局の都合で切り捨てられるのだから、お気の毒様である。とはいえ、評判も悪くないゆえ、日テレが彼女に別番組のキャスター枠をお詫びに用意してもよさそうだが、
「今のところ、その気配はないですね。理由は、近い将来、妊娠の可能性があるからです。以前から桐谷は、30歳までに子供を産みたいと公言している。レギュラーに起用したところで、すぐに産休に入られては、困ってしまいますからね」(同)
 このまま、キャスターの道を諦めざるを得ないのか。
「ZEROのライバル番組、テレ朝の報ステでは、10月から2児の母である徳永有美アナが、ママさんキャスターとしてデビューします。働く女性、妻、そして母親視点でニュースを伝えるというのがウリですが、世の中の流れから今後、益々そのような女性キャスターが必要とされるでしょう。評判のいい桐谷なら子供を産んだ数年後、本人次第で戻ることが出来るのでは」(同)
 今回、ZEROを追われた桐谷が、再びキャスターに返り咲く可能性は“ゼロ”ではないというのである。