一時は全曜日に出演番組を持つ超売れっ子だったザキヤマ。十数本あったレギュラーは4本に落ち着いたが、爆発力のある芸風は落ち着きそうにない

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

一時は全曜日に出演番組を持つ超売れっ子だったザキヤマ。十数本あったレギュラーは4本に落ち着いたが、爆発力のある芸風は落ち着きそうにない
 第3話で視聴率14.7%をマークするなど、堅調なドラマ『下町ロケット』(TBS系)。同作で嫌味なエンジニア役を演じ、新境地を開拓したと話題を集めているのが徳重聡(40)だ。
「『21世紀の石原裕次郎を探せ!』オーディションでグランプリに輝いてデビュー。経緯が経緯だけに、しばらく事務所側はヒール役を断っていたといいます。しかし、徳重もすでに40代。爽やか路線だけでは厳しいと判断したのでしょう。今回の好演でオファーが増えるはずです」(キー局制作スタッフ)
アンタッチャブル』の山崎弘也(ひろなり)(42)の評価も急上昇している。『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)などのレギュラー番組が終了後、準レギュラーとして番組を盛り上げる、いわゆる"雛壇"仕事を積極的に引き受けるようになったからだ。
「あのテキトーなキャラは唯一無二。どの現場でも爆笑を取れます。人気者ゆえ、付き合いのないスタッフの番組には出演してくれないだろう……と諦めていたテレビマンたちが、こぞってオファーをしていますよ」(放送作家)
 ぽっちゃりを前面に出して仕事に繋げた元『AKB48』の野呂佳代(35)は高支持率をキープしている。
「体当たり仕事も一生懸命やると現場ウケは抜群。ぽっちゃりモデルとしても稼いでいるようです」(前出・放送作家)
 一方、『報道ステーション』降板後、仕事の幅を広げるべく他ジャンルに挑戦している古邢伊知郎(63)には、業界から厳しい声が寄せられている。
「迷走していますね。『フルタチさん』(フジ系)でバラエティーに進出したものの、低視聴率で1年持たずに打ち切り。『時代とズレている』と言われています」(番組ディレクター)
 ちなみに古邢も先の『下町ロケット』に役者として出演しているのだが、「どこからどう見ても古邢伊知郎」(キー局制作スタッフ)と失笑されているという。
 次のステップに進むため、あるいは芸能界で生き延びるために路線変更をするタレントは少なくない。しかし、キー局プロデューサーは「失敗すると一気に消えるリスクがある」と語る。
「代表的なのは青木さやかですね。結婚後、コメンテーター&女優路線にシフトしたものの、視聴者のウケはイマイチ。『態度が横柄だ』と現場スタッフの評判も芳しくない。ただ、大手芸能プロ幹部のお気に入りなので、頼まれたら使わざるえず、それも反感を買っています」
 何気ないコメントで、仕事が激減してしまったのが優木まおみ(38)だ。
「第2子出産後、ママタレとして活動を再開した矢先に『自分へのご褒美として、バーキンの200万円するバッグを買った』と発言して大炎上。主婦層は贅沢自慢が嫌いですからね。メイン視聴者から嫌われてはスポンサーも起用しづらい。この発言以降、キャスティング会議で彼女の名前が挙がることはなくなりました」(情報バラエティー番組スタッフ)
 プライドは大事だが、それ以上に柔軟さがタレントには重要なのである。