画像はイメージ
巨人は2018年11月22日、オリックスから自由契約となっていた中島宏之内野手を獲得したことを発表した。球団はこの日、中島と交渉を行い、即日合意に達した。原辰徳監督出席のもと東京ドーム内で入団会見が行われ、背番号は「5」に決まった。
現役メジャーリーガー、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手に続いての大型補強第二弾は即決だった。中島はこの日、球団と初交渉に臨み即日合意。かねてから相思相愛関係にあり、他球団が中島獲得へ名乗りを上げていなかったこともあり、すんなり入団が決まった。

「チームの若返り」理由に戦力外も

今季オリックスでプレーした中島は、来季の契約に関してオリックスから野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える推定1億円前後の提示を受け、受け入れずに自由契約を選択した。
中島の巨人入団に際して、ネットでは中島の入団を歓迎する声がある一方で、「なぜ巨人は村田を切ったのか」の声が再燃している。昨年、村田修一氏は巨人から戦力外通告を受け、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団。原体制となった今年、ファームの打撃コーチとして巨人に復帰した。
村田氏が戦力外となった一番の要因は、高橋由伸前監督の方針でもあった「チームの若返り」を図るためだった。2000本安打まであと135本に迫りながら、37歳は巨人を去る決断を迫られた。巨人が村田氏にかけた最後の温情は、補償が発生するFA移籍よりも選択肢の広がる自由契約だったが、結局、NPBで獲得に名乗りを上げる球団はなかった。
2017年シーズン、村田氏は開幕当初こそ代打での起用が多かったが、5月の交流戦以降はスタメンでの起用が増え、結果を残した。規定打席にこそ到達しなかったが、100安打を記録するなど存在感を見せた。

「中島必要なら去年何故村田をクビ切ったの?」

プレーだけでなく、精神面でもチームに大きく貢献した村田氏に戦力外を通告した巨人に対して当時、ファンからは疑問と批判の声が上がったが、来年37歳となる中島を獲得したことで、ファンからはまたも疑問と批判の声が殺到している。
「中島必要なら去年何故村田をクビ切ったの?」「中島取るなら、村田をそのまま残してあげればよかったのに。」「村田を切った意味ないじゃん。」「村田現役復帰の方が打ちそうな気がする・・。」「村田も原監督だったらまだ現役だったと思う」「村田を切って若返りのはずが36歳の村田以上に使えない奴を取るんかい」
入団会見の席上で中島は「精いっぱい力になれるようがんばっていきたいと思います」と抱負を語り、同席した原監督は「ジャイアンツの一員になってくれた。私のなかで吉報です」と喜びを隠さなかった。
球団から全面的にチーム編成を託されている原監督は今後、ビヤヌエバ、中島に続いて広島・丸佳浩外野手、西武・炭谷銀仁朗捕手の獲得を目指しており、選手の補強に関して自身の色を強く押し出している。
第二次政権時にFAで獲得した村田氏に対し、原監督はコーチとして再び巨人に復帰させる気遣いを見せるが、ファンの間では未だに「村田切りのなぜ?」の声が根強く上がっている。