本職は靴職人だが…(C)日刊ゲンダイ
【貴乃花一家 崩壊の波紋】
 元貴乃花親方(46)の“不肖の息子”は、夫妻の関係に亀裂を入れる大きな要因になった。靴職人でタレント活動もしていた長男の優一氏(23)だ。
「昨年8月から芸能プロダクションに所属してテレビやイベントに出演、事務所がこれから売り出していこうとしていた矢先、その年の6月に結婚したばかりの妻との別居報道が出たうえ、入れ揚げていた銀座のホステスとの密会写真まで撮られた。カンカンになった関係者が、日頃の素行の悪さを注意すると、『悪いのはボクじゃない!』と逆ギレしたというから、とんでもないお坊ちゃんです。当初は、事務所関係者にすら既婚者であることを伏せ、独身だと偽っていた。一緒に仕事をしたテレビ関係者が『息を吐くようにウソをつくタイプ』と呆れていた」(事情に詳しい関係者)
 優一氏は今年に入って弁護士に離婚調停を依頼したが、父親である元貴乃花親方は息子のタレント活動はもちろん、結婚も離婚協議も寝耳に水の話。要するに貴乃花、景子夫人と同様に父子の間でもまったく信頼関係が築けていなかったわけだ。自身が大反対した芸能活動を含め、何かと息子をかばい、バックアップしようとする景子夫人との関係もいよいよ悪化したという。その不肖の息子は、本職の靴職人としても揉め事を起こしている。日刊ゲンダイが10月22日付でいち早く報じた、金銭トラブルの顛末はこうだ。
 彼がフルオーダーで受注する高級紳士靴は、1足最低20万円と高価にもかかわらず、貴乃花の息子という看板やテレビ出演の影響で全国から注文が殺到。しかし、約束の納期になっても送られてきたのはデザイン画だけで、肝心の商品が待てど暮らせど届かない。20万円もの代金を前もって受け取りながら、催促の電話やメールにはなしのつぶてで、やっと連絡がついても言を左右にして言い逃れに終始する。カネを返せ! 本当に靴を作っているのか! というクレームが、所属していた芸能事務所にも相次ぐようになったのだ。事ここに至って、ようやく返金に応じ始めているというが、そんなトラブルが何件もあるという。
■靴職人でタレントだが2人の娘は何を?
 元貴乃花親方は「ロクなもんじゃない」と吐き捨てているそうだが、そんな息子を育てた責任はもちろん、元親方にもある。
 長男・優一氏は、靴職人と同時に、タレントとしてバラエティー番組に出演。イケメンが話題になったが、花田家にはこの他に2人の娘がいる。元後援会の関係者が言う。
「娘さんのことはあまり話題にならなかったけど、長女は今年高校を卒業して留学したんじゃないか。優一クンも15歳で米国へ短期留学したし、高校を出てからも靴職人になるためイタリアに3年間行ってたからね。おかみさんもアナウンサー時代にパリに駐在していたことがあったそうだから、子供の留学には理解があるんでしょうね。下の娘さんはまだ中学生のはずだよ。親方は優一クンには相当厳しかったようだが、娘さんは溺愛して、デレデレだった」
2人の娘は両親の離婚をどう思っているのだろうか。