韓国のボーイズグループ「防弾少年団(BTS)」が原爆の写真が入ったTシャツ着用の問題でテレビ朝日系「ミュージックステーション」の出演が中止されたが、今度は、別の問題がネット上で持ち上がっている。
Tシャツ着用とは別のメンバーが、韓国のファッション誌で4年前、ナチスを連想させるような帽子を被っていたというのだ。
4年前の写真、Tシャツ問題きっかけに拡散
黒い革ジャンを着たメンバーの1人が、片目を閉じたお茶目なポーズで座っている。手を当てたミリタリー風の緑色の帽子をよく見ると、目に飛び込んできたのは、あのハーケンクロイツだ。ナチス時代に使われていた、鷲と頭蓋骨のマークも描かれている。
このグラビア写真は、2014年9月に発売されたファッション誌「CeCi(セッシ)」のフォトブックに掲載された。
Mステ出演中止が騒ぎになると、2ちゃんねる(5ちゃんねる)のスレッドに、ヤフーオークションに18年11月に入って出された雑誌の写真が転載された。すぐに拡散されて、「これやばくね?」「英語圏でも終わりたいのか」などと物議を醸している。
実は、雑誌が発売された当時、韓国でも問題視する声が出ていた。
大手紙「中央日報」の14年12月8日付日本語ウェブ版コラム「時論」で、韓国に住むユダヤ人の機内誌編集者が、別の韓国ガールズグループがナチの軍服とそっくりな衣装を着ていた問題を取り上げた中で、BTSメンバーがハーケンクロイツの入った帽子を被っているグラビアを目にしたと報告していた。
ナチスの軍服のような衣装でパフォーマンスも
この編集者は、「韓国の大衆文化にナチの象徴がしばしば登場する事実が非常に不審に思われる」として、「無知は弁解にならない」「旭日旗ぐらい嫌な存在でなければならない」と不快感を露わにしていた。
BTSはこのほか、韓国の人気歌手ソ・テジさん(46)のデビュー25周年を記念した2017年9月2日の合同ステージでは、黒い軍服を思わせるような衣装でパフォーマンスをし、赤地の中心にBTSの「B」が白と黒のカラーリングで描かれた旗を振っていた。このパフォーマンスを含む映像は、翌18年10月18日にソ・テジさんの公式ユーチューブ上にアップされ、11月9日夕現在も視聴できる。日本のネットでは、このパフォーマンスも上記の帽子とともに拡散している。
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