10月16日(水)スタートの松岡昌宏主演ドラマ『死役所』(テレビ東京系)に、黒島結菜、清原翔、松本まりか、でんでんがレギュラー出演することが分かった。
あずみきし原作のドラマ化した本作は、魅力ある個性的なキャラクターたちが、“生と死”や“天国と地獄”といった深いテーマをときに軽やかに、ときに厳かに見せる。出演が発表されたのは、松岡演じる次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼な態度で対応し、ミステリアスで強烈な魅力を持つ主人公・シ村を取り巻くレギュラー陣。

黒島結菜が演じるのは、二十歳の誕生日に急性アルコール中毒で亡くなった、天真爛漫な女子大生・三樹ミチル。ある日、いきなり“死”を迎え、さまざまな思いを抱えてシ役所にやってきたミチルは、シ村(松岡)やシ役所職員たち、死者たちと触れ合うことで、自分の“生”と向き合っていく。

清原翔が演じるのは、一見チャラそうな今風の青年だが、出生に大きな秘密を抱え、苦しみぬいた末に大事件を引き起こした、生活事故死課の職員・ハヤシ。

松本まりかが演じるのは、生前は美容師だった自殺課の職員・ニシ川。美人で仕事はできるが笑顔がなく、口が悪い。

そして、強面だが人情に厚く涙もろい「死役所」の良心で、生前は妻に先立たれ子供もなかったため、姪・ミチを娘のようにかわいがっていたが、ある事件に巻き込まれてしまった他殺課の職員・イシ間をでんでんが演じる。

■三樹ミチル役・黒島結菜
<キャラクター>
急性アルコール中毒で亡くなった女子大生。天真爛漫でわがまま。生活事故死課で取り扱う案件で死亡したが、「酒を強要されたから」という理由で、“殺人”として手続きをしてもらうことを望み、シ役所に居座る。次第に、シ村の笑顔の秘密を知りたくなり…。

<コメント>
原作を読んでみたらすごく面白くて!話の芯にある「どうして死んでしまったのか」という理由で気持ちが感動的で結果、何回も泣いてしまいました…。出てくるシ役所職員の過去にいろいろあるのですが、私が演じるミチルは、急性アルコール中毒で亡くなった人。でもキャラクターが明るくて、またその明るさが逆に悲しいと思うところもあったり。『死役所』の中で唯一の「一般視聴者目線」となるキャラクターだと思うので、常に視聴者の方々に近い存在でいたいなと思っています。

松岡さんとは共演したことはないんですが、「目力が強い」「熱い方」という印象があります。そんな松岡さんが、あのシ村の張り付いた笑顔をどう演じられるのか楽しみです!ただの「重い物語」だけではなく、ちょっと「夢を見ているような世界」というような部分も純粋に楽しんでいただければ。また、原作ファンの方にも楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。

■ハヤシ(林晴也)役・清原翔
<キャラクター>
シ役所・生活事故死課。語尾に「す」をつける言葉遣いが特徴の、一見チャラくミーハーな今風な青年。時代劇役者だった祖父の影響を色濃く受ける。出生の秘密に苦しむものの、幸せな家庭を築くのだが…。

<コメント>
原作を読ませていただいて、とにかくすごく面白かった!だから素直にお話をいただけてうれしかったです。ハヤシは僕に年齢が近いキャラクター。発言や行動がフワっとしていて、なんか理解できる部分があり、身近に感じられました。『なつぞら』で演じた柴田照男役に比べると、ハヤシは僕の普段の話し方に似ていると思います。正直、ハヤシの過去はなかなか重いなと思いましたけど…「こんなことあるんだ」と驚かされました。原作の良さを届けるために、過去の部分はしっかり演じられたらと思います。

松岡さんの印象場ズバリ「男!!」。今回、初めて共演させていただくのですが、松岡さんの過去作品『ナースマン』や『家政婦のミタゾノ』も拝見し、バラエティとドラマの松岡さんはそれぞれ表情が違うので、ご一緒するのがすごく楽しみです!あと感じるのは「お酒好きそう!」っていう…(笑)。

扱っているテーマが“死”ということで、どこかで必ず皆さんも共感できるところもあるかと思います。ドラマとしては、1話完結ですごく見やすくなっていますので、「1話見逃した!」となっても、次を見ていただければと思います!

■ニシ川(西川実和子)役・松本まりか
<キャラクター>
シ役所・自殺課。美人だが笑顔はなく、口が悪い。口元のほくろが特徴的。仕事はできると評されている。生前は美容師だった。シ村とは仲良く見えるが、他人には一切興味がない。

<コメント>
「死後にその死と向き合う世界」を描いた原作、面白くて夢中で読んでいます!とてもシンプルなのに、深いメッセージがあり、読み手に問いを投げかけてくる。そして最後は読み手 の想像を超えた先の普遍的な真実が見えて来る本当に興味深い作品だと思います。自分の死と向き合う事で人生を見つめ直せる“シ役所” 実際にあってほしいなと思いました。

私の演じるニシ川は、想像を絶する恐ろしい過去の持ち主。シ村さんと真逆で決して笑わないミステリアスで魅力的なキャラクター。私自身がニシ川のファンであり、もちろん原作のニシ川のファンの方もたくさんいらっしゃると思うので、「どう演じればいいのか?」という思いでプレッシャーに押し潰されそうになりました…。その分とてもやりがいがあります!制約があるキャラクターですが、原作とは違うセリフをどう表現するのか、監督やスタッフさん達と細かく相談しながらまずは原作のイメージに忠実に、そこから自由に演じていけたらと思っています。
また松岡さんとは初共演なのですが、律儀で、男気があって、すごくリーダーシップを取ってくださり、それでいてユーモアがあるので、リラックスもさせてくれる。現場に松岡さんがいるだけで士気が上がるし、すごく安心感があり、助けられています!

私自身が『死役所』と出会って心を打たれたように、とにかくこの素晴らしい作品をたくさんの人に知ってもらいたいです。

■イシ間(石間徳治)役・でんでん
<キャラクター>
シ役所・他殺課。強面だが人情に厚く涙もろい「死役所」の良心。生前は妻に先立たれ子供もなかったため、姪・ミチを娘のようにかわいがっていたが、ある事件に巻き込まれ人生が一変する。

<コメント>
原作を読んだときに涙がじわっと潤んで「これはぜひやりたい!」と。登場人物がとても個性的で、漫画から映像化ということで「漫画を超えられるようなお芝居をしたい!」と思いました。

イシ間を演じるにあたり、昔の「義理と人情」を大事にする時代をとにかくイメージしています。松岡さんとは 大昔共演… いや、すれ違ったことがあるかなぐらいなのですが、 「たくましい、力強い、エネルギッシュ」という印象です。シ村として中心にドシッといるのは安心できますね。

とにかく見てもらうしかない!皆さんが待ち遠しいと思えるような作品になるように、スタッフ・キャスト一丸となって臨めればと思っています。こうご期待!

<倉知雄大プロデューサー コメント>
僕が「死役所」を映像化できるなら、「死役所」という世界観を目の当たりにして率直に心が動くミチルが最初から居てほしいとずっと思っていました。原作のミチルは奔放で底抜けに明るくて、どこか虚しさを抱えながらシ役所で四十九日間を過ごすのですが、きっと彼女がシ役所で感じることは、僕たちが「死役所」という世界と出逢った時に感じることだと思ったんです。シ役所職員とは違い、いまっぽく等身大の女子大生としてシ役所にいてくれるミチルを、今回は黒島結菜さんに演じていただきました。屈託のない笑顔、憂げな表情など、引き出しの多さに感服です!皆さま、ミチルと一緒に、初めて出会う「死役所」の世界観に驚き、楽しんでいただきたいです。
そして、シ村の同僚職員のイシ間・ニシ川・ハヤシ。大人気原作を引っ張る各キャラクターたちをどう映像化したらその個性が生きてくるかなぁとずっと考えていました。彼らの持つ過去をどことなく醸し出してくれる俳優陣を一人一人口説いていきました。

ハヤシ君は清原翔さん。古風な部分を持ち合わせる清原さんのイメージで、僕はずっとハヤシを読んでいました。でんでんさんはご自身が持つ人間味が、何よりも「死役所」の良心とも言うべき存在のイシ間さんにピッタリです!そして原作の笑わない中でさまざまな感情を表現するニシ川は、ミステリアスな雰囲気を醸し出す松本まりかさんに演じていただきます。

今回、あずみきし先生にもたくさん相談させていただきながら、今回の素晴らしいキャスト陣に集まっていただいたのですが、自信をもって言えるのは、全員ハマり役ってことです!このメンバーでお届けするドラマ『死役所』、ぜひお楽しみに!

『死役所』
テレビ東京系
10月16日(水)スタート
毎週(水)深0・12~0・52

原作:あずみきし
脚本:政池洋佑、三浦希紗
監督:湯浅弘章、棚澤孝義、酒井麻衣、松本花奈、蔵方政俊

出演:松岡昌宏、黒島結菜、清原翔/松本まりか、でんでん

©あずみきし/新潮社・©「死役所」製作委員会