現在、好評放送中のTVアニメ「地縛少年花子くん」。この作品のオープニングテーマを手掛けるスペシャルユニット「地縛少年バンド(生田鷹司×オーイシマサヨシ×ZiNG)」のCDパッケージが発売された。それを記念してオフィシャルライナーも到着。是非ご一読願いたい―――。(以下ライナーノーツとなります。)
<タイトル>スーパーバンド、地縛少年バンドが生み出す“情報過多”、“混ぜるな危険”、“全方位対応”という奇跡
<本文>地縛少年バンド。この9名によるスペシャルなメンバーが集結した運命共同体を一言で表現するのは困難だ。キーワードは“情報過多”、“混ぜるな危険”、“全方位対応”とでも言うべきか。2020年、日本のポップカルチャーを代表するトライアングルとなる“ネット系”、“ロック系”、“アイドル系”が一体化したかつてないスーパーグループの誕生。
スーパーグループといえば、70年代にグループ・サウンズのザ・タイガース 沢田研二、ザ・ テンプターズ 萩原健一のツインボーカルを擁し、ザ・スパイダースのメンバーまでもをミックスしたPYGの存在がいる。90年代、吉川晃司とBOØWYを解散した布袋寅泰によるロックユニットCOMPLEXや、TMN 小室哲哉とX JAPAN YoshikiによるV2、00年代には、椎名林檎とその師匠である亀田誠治が気鋭のメンバーと結成した東京事変など、時代を彩るスーパーグループはプレミアムな存在として歴史に名を刻み続けてきた。だがしかし、昨今の音楽シーンは、インターネットの発展によるSNSや動画、ストリーミングなどインフラが進化した結果、コミュニティーにおける情報系統が細分化した。結果、ヒットの共有体験が分断化され、壁を超えていくスーパーグループが生まれづらくなった。しかし、根っこを同じくする才能が2020年の東京で、地縛少年バンドの名の下に9名集まった。これを奇跡と言わずして何と言おうか。
2020年1月からスタートしたTVアニメ『地縛少年花子くん』。そのオープニング・テーマのために結成した地縛少年バンド。原作はシリーズ200万部突破、月刊『Gファンタジー』連載中のコミック原作作品だ。渾身の主題歌「No.7」は、アニメのテーマである学園七不思議と連動したタイトルであり、2名のメインボーカルと3名のコーラスによる、セリフの掛け合いのように複雑怪奇に展開されていく高揚感あるハードなメロディック・チューンだ。詞曲は10代より作家活動をスタートし、アニメやゲーム、アーティストへの楽曲提供やプロデュースなどで知られる鬼才ANCHORが担当。難易度高いツインボーカルを、PENGUIN RESEARCHの生田鷹司と、アニソンシンガーとして活躍するオーイシマサヨシが担当する。コーラスには気鋭のアイドルユニット ZOC(ゾック)から藍染カレン、戦慄かなの、香椎かてぃの3名が参加するのも見逃せないポイントだ。
さらに、サウンドプロデュースをピエール中野(Dr. / 凛として時雨)、ANCHOR(Compose, Lyric, Arrange)、Nob(Ba. / MY FIRST STORY)、滝善充(Gt. /9mm Parabellum Bullet)の4人が担当していることに注目してほしい。そう、知る人ぞ知るクリエイター・ユニットZiNGが媒介となり、“ネット系”、“ロック系”、“アイドル系”を紡いだのだ。超絶アッパーな日本発→世界へ発信したいラウドロック・チューンの完成。時代が生んだ類稀なるミラクルをリアルタイムに体感してほしい。テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
更にTik Tokや公式ツイッター等でオフショットやコメント動画もアップされていくので随時チェックしよう。豪華ユニットによる様々な手法と緻密な仕掛けが詰まった今作。是非アニメと共に楽しんでもらいたい。
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