今年、結成17周年を迎えるアイドルグループ・モーニング娘。
'14(読み:もーにんぐむすめわんふぉー)が“再ブレイク中”だ。
昨年発売したシングルが、
11年半ぶりに3作連続で週間ランキング1位を獲得。
2月7日に開幕する『ソチ冬季五輪』の日本代表選手団公式応援ソングを担当するなど、
活動の幅が広がるなか、
今年1月1日付けで改名も実施し、
グループはさらなる“勝負”に出た。
彼女たちが、
いま再び脚光を浴びている理由とは?
その歴史とともに紐解いてみよう。
■国民的アイドルグループと呼ばれた「黄金期」
モーニング娘。
モーニング娘。
が結成されたのは1997年9月。
テレビ東京系の音楽オーディションバラエティ『ASAYAN』にて行われた『シャ乱Qロックボーカリストオーディション』がすべての始まりだった。
このオーディションに落選した5人(中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香)で結成し、
1998年1月28日に「モーニングコーヒー」でメジャーデビューした。
その後、
その後、
2期(保田圭、矢口真里、市井紗耶香)が加入し、
3rdシングル「抱いてHOLD ON ME!」(1998年9月9日発売)で早くも週間ランキング1位を獲得。
デビュー年にして、『NHK紅白歌合戦』への初出場も果たした。
翌年には3期の後藤真希が加入し、
その直後に発売した「LOVEマシーン」はミリオンヒットを記録。
その後も、
「恋のダンスサイト」(2000年1月26日発売)、
「ハッピーサマーウェディング」(2000年5月17日)、
「恋愛レボリューション21」(2000年12月13日発売)とバカスカホームランを打ちまくっていく。
その人気で“国民的アイドルグループ”と呼ばれ、
文字通り“黄金期”を迎えていた。
■辛く長い試練の「プラチナ期」を超えて
しかし、新メンバーの加入とともに、初期からいたメンバーは次々と巣立っていく。
■辛く長い試練の「プラチナ期」を超えて
しかし、新メンバーの加入とともに、初期からいたメンバーは次々と巣立っていく。
そんな、加入と卒業が目まぐるしく続くにつれ、黄金期ほどの輝きは失われていった。
そして、2007年に高橋愛が第6代目リーダーを就任。
この時から、2010年までの約3年半。
人気をキープしつつも、“長い試練”を迎えることになる。
黄金期のようなメディアへの露出はどんどんと減少。
黄金期のようなメディアへの露出はどんどんと減少。
しかし、高橋率いるメンバーたちは、歌唱力とダンスを研磨していき、それによって、アイドルとは思えないほどにパフォーマンスは向上していく。
ファンはこの3年半を、当時発売されたアルバム『プラチナ9』から取って、“プラチナ期”と呼んでいる。
(当時のメンバーは、高橋愛、新垣里沙、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな、久住小春、光井愛佳、ジュンジュン、リンリン)
そんなプラチナ期を越え、2011年に現在の中心メンバーとなる9期(譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音)と10期(飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥)が加入。
そんなプラチナ期を越え、2011年に現在の中心メンバーとなる9期(譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音)と10期(飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥)が加入。
この時期あたりから、彼女たちは新生モーニング娘。と呼ばれ“歌って踊れる本格パフォーマンス”が注目されるようになっていった。
そして2013年。「Help me!!」(2013年1月23日発売)、「ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない」(2013年4月17日発売)、「わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団」(2013年8月28日発売)というシングル3作は、どれも初登場1位を獲得。劇的な“復活”を遂げたのだ。
■“マネできないダンス”への憧れ
ではなぜ今、モー娘。
■“マネできないダンス”への憧れ
ではなぜ今、モー娘。
が再注目されているのか?
その最大の魅力は“フォーメーションダンス”と呼ばれる、メンバー全員で作るダンスだと言われている。
確かに、彼女たちが見せる一糸乱れぬフォーメーションダンスは、相当なスキルが要求される。
しかしスキルだけで言えば、プラチナ期のメンバーたちの方が上だった……という声もある。
では、なぜ当時のプラチナ期は、今のように評価されなかったのか?
それは、わかりやすく“時代”が関係している。
それは、わかりやすく“時代”が関係している。
2007年から2010年。
この時代はAKB48がデビューし、大きくブレイクしていった時代である。
「会いたかった」や「ヘビーローテーション」など、キャッチーなメロディに乗せて、誰もがマネしやすい振り付けをする。
言ってみれば、モーニング娘。
が「LOVEマシーン」で親指と人さし指で“L”の文字を作り踊っていた、あの頃と同じような曲が受けていたのだ。
そんな時代に彼女たちは、しっかりとした歌唱力と洗練したダンスといった、上質なエンターテインメントを追い求めていた。
そんな時代に彼女たちは、しっかりとした歌唱力と洗練したダンスといった、上質なエンターテインメントを追い求めていた。
例えてみれば、単純な線で描かれた可愛らしい動物のキャラクターが流行っている時代に、プラチナ期のモーニング娘。
は、写実的な動物のデッサンを描き続けていたのだ。
当時のアイドルマーケットでは、写実的なデッサン……歌やダンスの上手さはあまり評価されなかったのである。
しかし、だんだんと状況が変わりはじめる。
しかし、だんだんと状況が変わりはじめる。
2010年4月頃からはじまったとされる“アイドル戦国時代”の幕開けにより、多くのアイドルグループが登場するようになった。
単純なアイドルソングだけでなく、ロックやヘビーメタルを取り入れるグループ。
ダンサー顔負けに踊れるグループ。
全裸で樹海を走り回るグループなど、さまざまなアイドルが増え、ファンの“目”が肥えてきていた。
そんな下地ができていき、多くのアイドルファンは“振りマネができること”や“聴き心地の良いアイドルソング”だけでなく、“ダンスのスキル”や“楽曲の多様性”にも価値を見出しはじめたのである。
また、学校の授業としてダンスが必修化(小学校 2011年~、中学校 2012年~、高校 2013年~)し、若者たちにとってダンスがより身近な存在となったことも、理由として挙げられるかもしれない。
そんなタイミングに、新生モーニング娘。
また、学校の授業としてダンスが必修化(小学校 2011年~、中学校 2012年~、高校 2013年~)し、若者たちにとってダンスがより身近な存在となったことも、理由として挙げられるかもしれない。
そんなタイミングに、新生モーニング娘。
はハマった。
「マネできるダンスも良いけど、マネできないダンスにも憧れる」、「ライブで実際に歌っていないアイドルに比べて、彼女たちのしっかりとした歌唱力はすごい」という価値観が、彼女たちに再びスポットライトを当てたのだ。
■カラフルなキャラ、握手会……今のアイドルとなった娘。たち
現リーダーの道重率いる、10人のキャラクターが立っていることも大きな魅力だ。
■カラフルなキャラ、握手会……今のアイドルとなった娘。たち
現リーダーの道重率いる、10人のキャラクターが立っていることも大きな魅力だ。
そのカラフルな個性により、バラエティ番組への出演は、昨年から今年にかけて倍増。
冒頭にも書いたソチ五輪の応援ソングや、auのCM企画で、森三中と「モリ娘。」を結成するといったコラボレーションも注目されている。
さらに、AKB48をはじめとしたグループが行っている“握手会”を導入したことも大きい。
さらに、AKB48をはじめとしたグループが行っている“握手会”を導入したことも大きい。
これまでモーニング娘。
は、ほぼ握手会を行わなかったが、今のニーズにしっかり応え、ファンとの距離がより縮まったことも人気向上の要因のひとつと言っていいだろう。
■再び“アイドルの天下”を取りに
そんななか、55枚目のシングル「笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?」が1月29日に発売された。
■再び“アイドルの天下”を取りに
そんななか、55枚目のシングル「笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?」が1月29日に発売された。
プラチナ期の頃のメッセージソングを思い出させる「笑顔の君は太陽さ」。ソチ五輪の応援ソングで、激しく美しいダンスを披露する「君の代わりは居やしない」。
昨年3作連続1位を獲得したEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)路線をさらに極めた「What is LOVE?」という、強力なトリプルA面。
昨年の某イベントで、リーダーの道重が「これからが全盛期だと言われるような活動がしたい」と意欲を見せていたが、グループ史上初となる4作連続の首位獲得も夢ではない。
モーニング娘。
昨年の某イベントで、リーダーの道重が「これからが全盛期だと言われるような活動がしたい」と意欲を見せていたが、グループ史上初となる4作連続の首位獲得も夢ではない。
モーニング娘。
'14は、“過去”から“現代のアイドル”へと生まれ変わった。
さらに白熱するアイドル戦国時代。
そんな時代の真ん中で、彼女たちは2回目の黄金期を迎えようとしている。
その輝きはアイドルの世界だけでなく、再び国民のお茶の間にも届くのではないだろうか。
懐かしい!!
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