ライバルメーカーのTシャツで凱旋帰国をしてしまった渋野日向子(C)共同通信社
【2019年スポーツ界「忖度」で埋もれたアノ話】
 日本選手42年ぶりのメジャー優勝を遂げた渋野日向子(21)。歴史的快挙から凱旋帰国すると羽田空港には報道陣やファンが約500人も待ち構えており、胸にナイキの大きなロゴマークが入ったTシャツを着て現れた本人もビックリだった。
 すぐさま契約するビームスゴルフのウエアに着替えて、そのまま空港で記者会見に臨んだ。
 渋野がビームスとウエア契約を結んだのは5月のワールドレディスで初優勝した直後。メジャーでのプレー映像は世界中に流れて、ブランドの宣伝効果は抜群だった。契約を勝ち取ったビームスもホクホクだったが、「何してんだよ」と関係者プンプンの“事件”も起きていた。
 日本初開催の米ツアー「ZOZO選手権」の指定練習日に会場を訪れた渋野はタイガー・ウッズとツーショット写真を撮って自身のSNSにアップ。ところがナイキのキャップ、トレーナーに全身を包んでいた。それを見た関係者が腰を抜かすほどビックリしたのだ。
 ウエア契約金は年間1000万円はくだらないとみられており、ライバルメーカーのブランドを着られたら、頭が痛くなるのも当然だった。