今後、主演をハルのは難しい?
 都心でも最低気温が1度台を記録し、本格的に寒波が押し寄せる季節となっている。と同時に、女優の波瑠(はる)(28)が主演を務めるドラマの撮影現場も、名前の響きにそぐわない冬のような「寒さ」に見舞われていた。その原因は、彼女のわがままぶりにあるという。
 波瑠は2015~16年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインに抜擢され、若年層だけでなく幅広い年齢層にその名を浸透させた。そして現在、TBSの火曜ドラマ「G線上のあなたと私」で主演を務めているわけだが、彼女の役どころは寿退社直前に婚約破棄された「不幸」なアラサー女子。率直すぎる物言いからか、友だちも少ないキャラとなっているが、
「波瑠本人が撮影現場で『孤立』しています」
今後、主演をハルのは難しい?
 こう耳打ちするのは、あるTBS関係者だ。
「そもそもドラマ自体、第7話までの平均視聴率が7・5%と振るわない上に、波瑠側の傍若無人な振る舞いに、制作スタッフのイライラが募っているんです」
 例えば、彼女が演じる役はバイオリン教室に通っている設定であるため、女優としてバイオリンの練習が欠かせないのだが、
「その練習に加え、撮影や番組宣伝の仕事が夜遅くまで続くスケジュールにケチをつけてくるんです。確かにハードなスケジュールかもしれませんが、程度の差こそあれどんなドラマの現場も似たようなもので、文句を言われても参っちゃうんですよね」(同)
 また波瑠は、演出にも不満をぶちまけているそうで、
「自分が主演なのに、出番が少ない回があることが気に入らないらしく、『私を描き切れていない』と怒っていました」(制作関係者)

マネージャーの逆切れ

 視聴率が芳(かんば)しくない上に、主演女優がこれでは、撮影現場の空気が冷え込むのも分かる。この事態をどう捉えているのか、波瑠の所属事務所に尋ねると、男性マネージャーが出てきて、
「いつ、誰にそんなことを言ったっていうんですか?」
 と、まるで「何時何分何秒で地球が何周回った時?」という小学生の幼稚な反論のような逆切れをする始末。だが後(のち)に、さすがにマズいと思ったのか、バツが悪そうにマネージャー自ら再度連絡をしてきて、
「えー、ひとつだけ思い当たることがありました」
 と、弁明するのだった。
「ドラマの内容に関して、不満というわけではなく、本人(波瑠)がプロデューサーや演出の方などに対して『ここはこうしたほうがいいのでは』と言うこともあり、熱くなっていたところを誰かに聞かれ、文句を言っていると思われてしまったのかもしれません」
 スケジュールへの不平に関しては、
「波瑠ではなく、僕が言いました。『このスケジュールじゃ死んじゃうよ』と、ふざけてね」
 根はいい人なのかもしれないが、先の制作関係者が呆れる。
「マネージャー=女優です。波瑠と組むと面倒くさいことになるから、もう彼女とは仕事をしたくないと愚痴るスタッフもいます」
 芸能レポーターの石川敏男氏の苦言。
「出番が少ないなら、その中でキラリと光る演技をすればいいだけの話です。座長である主演女優が現場をかき乱してはいけません」
 波瑠の大女優への道は遥かなり――。
「週刊新潮」2019年12月12日号 掲載