木村拓哉『グランメゾン東京』の“キムタクパーマ”が話題。夫がマネして大惨事に
高視聴率ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系列)で主演を務める木村拓哉の髪型が話題になっているようです。

 お笑い芸人の品川庄司・品川祐が「猛烈に木村拓哉さんの髪型にしたい」とtwitterで呟いたり、横浜DeNAベイスターズの伊藤光選手もキムタクの影響で実際に髪型を変えたりと、かなりの影響力で、それは一般の男性にも広がりをみせているようで…。

 今回は、そんな男性のエピソードを2つご紹介しましょう。

◆木村拓哉が演じるキャラ・尾花を茶化したモノマネをする夫が…

 篠原久美さん(仮名・34歳・主婦)と、夫(Mさん・42歳・会社員)は毎週『グランメゾン東京』を楽しみに観ています。

「孤高の天才シェフの尾花(木村拓哉)にどんどん仲間が増えていくのが面白くて!それにしてもキムタクって47歳になってもこんなにかっこいいなんて、とウットリしながら観ているんですよ」

 ですが夫のMさんは、久美さんに向かって尾花を茶化(ちゃか)したモノマネをしてくるそうで…。

「美味しい物を食べた時に上を見る仕草や、料理を出す時に『ボナペティ(召し上がれ)』と言ってきたり、ギャグのつもりか大げさに尾花のマネをしてくるので腹が立つんですよね」

 そんなある晩、久美さんが寝ていると「熱っ!」というMさんの声で目が覚めました。

「時計を見たら深夜2時で、バスルームの方から声がしたので急いで行ってみると、Mが私のヘアアイロンを持ってアタフタしていて」

「こんな時間に何をしていたの?」と問い詰めるとMさんは…。

「キムタクの髪型にしてみたくて、こっそり私のヘアアイロンを使って髪を巻いてみたら…失敗して頭皮を火傷したって言うんですよ!本当にバカですよね(笑)」

 実はキムタクに憧れていたMさんは、照れ隠しのために今まで大袈裟なモノマネをしていたそう。

「仕方がないので、私がキムタクっぽく髪を巻いてあげました。そしたらMは凄く喜んで自撮りをいっぱいして、インスタにアップしていました。深夜だっていうのに」

 続いては、『グランメゾン東京』に無関心な夫のエピソードです。

◆ドラマにまったく興味を示さなかった夫が…

 藤本菜穂子さん(仮名・28歳・主婦)は、子供の頃からの木村拓哉ファンで『グランメゾン東京』も毎週録画して繰り返し何度も観ているそう。

「家事をしている時も、よく『グランメゾン東京』を流しっぱなしにしています。そうするとテンションが上がってはかどるので」

 娘のH菜ちゃん(4歳)も一緒になって観ていて「あのお料理食べてみたい」などと言いながら菜穂子さんと盛り上がっていましたが、

「夫(Aさん・39歳・カフェオーナー)は、そんな私達を遠目に見ながらいつもゲームをしていて。昔からドラマを観たりする人ではありませんでしたが、本当になんの関心もないんだなと思っていました」

 するとある日、Aさんが帰宅すると…。

「Aがあのキムタクの髪型になっていてビックリしました!思わず『いいじゃん、キムタクパーマだ~(はぁと)』と私が近づくと『違うよ!美容師さんにお任せしたら、こうなっただけ』と、なんかプリプリしていましたね」

 どうやら、繰り返し菜穂子さんが流し続けている『グランメゾン東京』をなんとなしに観ていたAさんは、いつのまにかハマってしまったよう。

「絶対にキムタクのマネなんかしてない!と言い張っていますが…絶対に自分から『キムタクと同じ髪型にして下さい』と美容師さんに頼んだんだと思います」

 ドラマの中で、木村拓哉がかけていたのとそっくりなサングラスを夫の鞄から発見した菜穂子さんは、そう確信しました。

「私がずっと前からキムタク、キムタク言っているのを冷ややかな目で見てきたので、きっとAは今更ハマったなんて言い出せないんだと思います。無理せず素直になればいいのに(笑)」

 メタボ体型の夫が、この調子でダイエットを始めて…少しでもキムタクに近づいて欲しいと願う菜穂子さんなのでした。

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。