ここまで差がつくとは――。7月9日に解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で亡くなった
ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん(享年87)のお別れの会が4日、東京ドームで開かれ、ファンを含めて9万人以上が参列した。「関係者の部」には所属タレント154人が参列、その中には7月の「家族葬」に参列できなかった元SMAPの
中居正広(47)の姿もあった。2016年末のSMAP解散後、久々に元同僚・
木村拓哉(46)と同席した中居。時を経て、事務所内での2人の立場はあまりに大きな差がついていた。
ジャニーさんが大好きだった野球の“聖地”で開かれたお別れの会。まずあいさつをしたのは、ジャニーズ事務所の“長男”マッチこと近藤真彦だ。そのまま、安倍晋三首相の弔電「ジャニーさんはわが国を代表するプロデューサーだった。この時代にジャニーさんを失ったことは残念でならない」というメッセージを代読した。
所属タレントのほか、郷ひろみ、大沢樹生らOBも駆け付けた同会で、メディアの注目を集めたのは中居だ。
7月の家族葬には仕事のため参列できなかったが、この日は姿を見せた。だが、元SMAPの同僚、木村と横並びになることはなく、距離を取っていたという。この2人は2016年の解散・独立騒動以降、確執があるといわれているが、久々の公の場での“対面”でも目を合わせることはなかったようだ。
そんな2人は、事務所内での立ち位置をみると大きな差があるという。
常に「退所するのでは?」と噂されている中居は、徐々に立場をなくしつつある。
ある芸能プロ関係者は「今の幹部で中居をコントロールできる人がいるのか?とささやかれている。それくらい事務所側と中居の関係は希薄になってしまった。その最たる例がTBSの五輪でしょうね」。
来年に迫った東京五輪の中継で、TBSは安住紳一郎アナを総合司会に据えた。TBSの五輪といえば04年のアテネ以降、昨年の平昌冬季五輪まで、8大会連続で中居がメインキャスターを務めてきたのは周知の通り。だが、東京五輪という大一番で中居は外されてしまった。そのショックの大きさは計り知れない。
「中居をどう扱うか、TBSも悩んだようです。だって、事務所を辞めることもささやかれている中居が、2020年までジャニーズ事務所に残っているかどうかは、局にとっては大問題。それとなくジャニーズ側に打診したところ、事務所の方も推さなかったという話です。中居については新しい番組もスタートさせているし、冷遇しているわけではないでしょうが、関係は微妙ですよね」(前出の関係者)
1年後に所属しているかどうかわからない中居を、事務所が「よろしく」と推せるわけがないということか。ただでさえ、親身に話せる事務所の人間もいないとあっては、中居は完全に孤立無援状態。事務所に残る理由もなくなり、その立場は無残というほかない。
一方の木村といえば、解散騒動時に事務所に残留すると表明した「功労者」として扱われているのは本紙も既報した通りだ。あるテレビ局関係者は「ジャニーズの経営陣からは寵愛を受けているといわれています。近藤、東山(紀之)という保守本流の王道ラインに乗っているとも」。
解散騒動時は、残留の決断で一部ファンからは「裏切り者」呼ばわりされ、一時は鳴りを潜めていた。それでも最近は映画、ドラマ出演と仕事は目白押しだ。
「映画の時は事務所の力で大プロモーション展開ですし、10月スタートの『グランメゾン東京』(TBS系)から、来年にかけてドラマは木村一色でしょう」とは前出のテレビ局関係者だ。
この厚遇ぶりは、寵愛を受けているせいだけではない。ある芸能プロ幹部は「木村さんは自分で仕事を持ってくるということもよくしている。一昨年のLINEスタンプなんていい例でしょう。あの仕事は木村さんの交友関係で出来上がったもので、ジャニーズにとっても新たな分野でしたからね。ただ、そのころのジャニーズはネットに対して消極的だったにもかかわらずOKという判断ですから、木村さんにとって仕事をしやすい環境でしょう」。
ジャニーさんという“巨木”を失った2人。今後、中居は木村を逆転することができるのだろうか。
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