自動車レースの世界最高峰、フォーミュラワン(F1)の韓国グランプリ(GP)の大会組織委員会が、大会を開催できなかったとして、F1側から最大120億円もの違約金を請求される見通しであることが分かった。過去に開かれた大会でもずさんな運営ぶりが批判されたが、巨額違約金で国際的な恥の上塗りとなってしまうのか。
韓国GPは、同国南部にある全羅南道の霊岩(ヨンアム)で2010年から13年まで開かれたが、財政難から14年シーズンの開催を断念した。昨年12月に国際自動車連盟(FIA)が発表した15年シーズンの暫定カレンダーには5月に韓国GPが組み込まれていたが、結局、予定から除外された。
AFP通信によると、全羅南道の地元自治体関係者などで構成される韓国GPの組織委員会に対し、F1の興行権を持つフォーミュラワン・マネジメント(FOM)から通達が届き、15年大会の開催に必要な銀行の信用状を用意できなければ契約に対する「重大な違反」になることが伝えられたという。
朝鮮日報によると、組織委は昨年と今年、韓国GPを開催できなかったことによる違約金として最大1億ドル(約120億円)を支払わねばならない見通しとなったという。組織委は韓国GPを16年まで開催する契約をFOMと取り交わしており、来年の不開催に伴う分についても違約金を支払わねばならない状況に追い込まれそうだと報じている。
韓国GPではサーキットまで新たに建設するなどこれまでに総額1兆ウォン(約1086億円)が投じられたというが、観客動員は伸び悩み、4年間で1900億ウォン(約206億円)の累積赤字を計上した。会場へのアクセスが悪いことや、周辺の宿泊施設不足によって、有力チームのマクラーレンのメカニックですらラブホテルでの宿泊を強いられるなど不評だった。
韓国の国際大会では、18年の平昌冬季五輪でも資金難による準備の遅れが指摘されている。
週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は背景について「韓国の地方都市は借金が多く財政的に厳しいのだが、日本への対抗意識に加え、地域別の対抗心も強いため、無理をして国際大会を開こうとする」と分析した。
ライブドア参照
あらら~残念!
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