2015年2月25日水曜日

【川崎中1殺害事件】「殺されるかも」 同級生に助け求めていた

「殺されるかもしれない」——。神奈川県川崎市 の多摩川河川敷で遺体で発見された中学1年、上 村遼太さん(13)が事件の1週間前に同級生に 悲痛なメッセージを送っていた。昨年秋から高校 生グループと行動を共にするようになった上村さ んは、年明けから暴力を振るわれるようになって いた。行為はエスカレートし、同級生にLINE で「殺されるかも」と事件を予感させる言葉を漏 らすまでに深刻化。暴力と脅しで上村さんをがん じがらめにしたグループの“悪魔のような正体”も 徐々に分かってきた。

「助けてほしい」「限界」「殺されるかもしれな い」。小学校時代の同級生にあてたLINEの メッセージは、危機感と悲壮感にあふれていた。

小学校6年のときに島根県隠岐諸島の西ノ島か ら川崎へ転校してきた上村さんは、市内の中学校 に進学して、希望していたバスケットボール部に 入った。バスケ好きの少年として目立つ生徒だっ たが、昨年11〜12月ごろから練習に顔を出さ なくなったという。

同じバスケ部の2年生は「具合が悪いとかじゃ ないのは知ってた。年上のグループとの付き合い で出てこなくなったって噂が流れてました」と話 す。

上村さんが付き合いのあったグループとは「金 髪の不良みたいな高校生がいるグループでした。 友達の紹介で無理やり入れられたそうです」(小 学校時代の同級生)。初めは暴力などなく大師公 園で遊んでいるところが見かけられた。

ところが、このグループは“悪魔集団”とも呼べ そうな非道な若者の集まりだったようだ。ただの 遊び仲間の関係が変化したのは、年明けから。

「朝から晩まで殴る蹴るとか、自転車で突っ込ま れたりとかされていると相談を受けていました。 2月14日にはLINEで『やばい』『助けてほ しい』とメッセージが来たんです。『殺されるか もしれない』と。そのときは殺されるとは思って なかったから『そういうことにはならないよ』と (返事をした)」(前出の同級生)

暴力のきっかけは万引きの指示だった。高校生 グループの中で上村さんは一番年下だった。

「いい使いっ走りみたいになっていた。(高校生 たちは)仲良くなってから遠慮がなくなったみた いで、上村は万引きとか犯罪に誘われていまし た。“コンビニで万引きしろ”って言われて反抗し たら、暴力が始まったと言っていました」(同)

上村さんは年明けから学校に通っていない。こ の同級生にはLINEで「家を知られているので 帰れない」とも伝えるほど追い詰められていた。 また、この同級生によると1月初めに上村さんと 会った際に、「グループを抜けたい。学校にも行 きたいしバスケもしたい」と打ち明けられたとい う。

しかし、上村さんはグループを抜けることがで きなかった。事件の3、4日前に上村さんを見た 友人は「すごく顔がはれていた」と振り返る。

遊び仲間と思っていた高校生たちが実はほとん ど犯罪集団…。抜けようとしても「家族を傷つけ るぞ」とでも脅されたのだろう。この悪魔集団と しか思えないグループの正体は?

上村さんが通う学校とは別の中学の卒業生が中 心で、上村さんと同じ中学の3年もいたという。 メンバーは8人ほど。短い金髪の少年が一番目 立っていた。

遺体発見現場の河川敷にはたくさんの花束と メッセージの書かれたバスケットボールなどが供 えられていた。上村さんが好かれていた証拠だ。

現場近くで釣りをするという年配の男性は「夜 は真っ暗。土地勘のある人間じゃないと分からな い。(発見現場は)土手で死角になっているから 見えにくいんだ」と話した。
livedoor参照
何故?途中で誰も気づかないの?

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